里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

チャナメツムタケ 沼倉の沢筋

2017-10-16 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の林道から、道のない小沢を登っていくと、疎らな杉林内に
荒れた作業道があって、その道下に茶色のキノコが二本だけ生えていました。
傘の表面にヌメリはないものの、チャナメツムタケに似ていますね。

チャナメツムタケの発生時季は遅い方で、10月末から11月初め頃に何度か採取した
ことがあります。だいたい5~10本がまとまって生えているのですが、ここでは二本
しか見つかりませんでした。時季的に早いので、少ないのかも知れませんね。
念のため沢水を付けて傘をこすってみると、ヌメってきましたからチャナメツムタケ
で間違いないでしょう。




                             二枚とも2017.10.6撮影

チャナメツムタケは、一見すると土から生えているように見えますが、実は土中の
埋もれ木から生えているのだそうです。枯れた枝や根などが埋まっているのでしょう。
見た目はナメコより大きめで、傘の色は幾分黄色みを帯びています。

我家ではいつも味噌汁に入れていましたね。
傘の肉が厚く、ヌメリもあり、美味しいキノコです。


                                 2017.10.6撮影

モエギタケ科スギタケ属のキノコで、スギやカラマツなどの針葉樹、コナラなどの広葉樹
の埋れ木や、腐木上に群生、または単生する。
傘は直径5~10cmほど、初めまんじゅう型で成長すると平らに開き、色は茶褐色~黄褐色。
縁の部分には綿毛状のササクレが見られ、表面にナメコのような強い粘性のヌメリが出るが、
雨が降らないと乾くこともある。
ヒダは柄に直生または湾生し、密に並ぶ。色は白色から次第に淡褐色に変わる。
柄は長さが5~10cm、幼時は白に近い色が古くなってくると根元の部分から褐色を
帯びていく。成熟すると柄はほぼ中空。 柄の表面には繊維状のササクレがあり、根元部分
には白い菌糸がついている。






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