里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イヌガラシのロゼット葉

2017-03-12 | 日記
松島町手樽地区の、丘陵地の裾にある田んぼの畦道で見かけた、イヌガラシの
ロゼット葉です。一帯は丘陵地の挟間にある水はけの悪い湿田ですから、畦道もいくらか
湿り気味です。そんな畦道の際に、イヌガラシが一株だけ生えていました。




                            二枚とも2017.3.10撮影

主に秋に種子から発芽して根出葉(ロゼット葉)で冬を越し、春に黄色い花を付けます。
葉は羽状に裂けますが、仲間のスカシタゴボウほど深くは裂けません。
名の由来は、カラシナに似ているものの食べられないことから、役に立たない菜として
「イヌ~」が付けられたようです。


                                2017.3.10撮影

アブラナ科イヌガラシ属の多年草で、日本全土に分布する。
水田脇の畦道ややや湿った草地・路傍などに普通に自生。
短い根茎があり、茎は直立または斜上して草丈30~50cmになり、よく分枝する。
茎上部の葉はほとんど切れ込みがなく、基部では歯牙状に裂ける。
葉身は倒披針形または長楕円状披針形で、長さ6~15cm。
葉縁には細かい鋸歯があり、基部は茎を抱く。
花期は4~6月で、花は直径4~5mmで、黄色い4弁花。子房上位。
萼片4個。雄しべ6個。
果実は細長い円柱形の長角果で、長さ15~25mm、太さ1.2mm。
種子はやや不定な楕円形で長さ0.7mm、2列に並び、果皮が2裂して、種子を落とす。


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