里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フクロシダの芽出し

2018-04-10 | 日記
岩壁に着生している羊歯植物に、フクロシダという中~小型の羊歯があります。
図鑑では夏緑性羊歯に分類されていますが、厳寒期の2月でも緑葉を保っていますし、
早春の3月に観察しても、特に傷みの無い葉を保っていますから、ひょっとして新芽
が出る直前に枯れるのだろうか・・などと推理していました。
ぜひとも新芽が出る時季に観察し、夏緑性なのか常緑性なのか、白黒付けなければ
ならないと想い続けていました。




                              二枚とも2018.4.4撮影

登米市登米町日根牛地区の林道を山から下ってくると、険しい岩壁の中腹を通る箇所が
あり、ここに何種類かの羊歯植物が着生しています。
フクロシダも何株か着生していますから、まずは株全体が収まるように撮影します。
さらにクローズアップすべく寄っていくと、葉柄の付け根に細毛の生えたワラビ状のもの
が見えます・・そうか、新芽が生えてきたんだ ! !
念のため隣の株も確認すると、同じように新芽が生えています。

改めて古い葉を見ても、すぐに枯れてしまうような感じではありません。
これなら、常緑性羊歯に分類替えすべき、と思うのですがねぇ・・




                              二枚とも2018.4.4撮影

フクロシダは2015年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
岩壁のフクロシダ



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