南三陸町戸倉地区の西部、標高100~150mの丘陵地の間を何本か沢が流れていて、
それに沿って耕作地が続いていますが、半分以上が耕作放棄地になっています。
それでも耕作中の畑や田んぼがあるうちは、農道の路肩や法面の刈り払いがされますから、
小型の植物でも、容易に観察することができます。
さっそく見つけたのがキランソウです。
農道の山側法面に張り付くかのように葉を展開していて、タイミング良く青紫色の花を
咲かせていました。周辺を探すと、5~6株が小さな島のように点在しています。
二枚とも2018.4.8撮影
名前の由来ですが、金襴草(きんらんそう)が詰ってキランソウになったとする説があります。
草むらに密生して咲く様子を、豪華な織物の「金襴」に見立てたのだとか。
キランソウは昔から薬草として知られていたようで、生薬名を筋骨草(きんこつそう)と言います。
全草を天日乾燥させ、煎じて鎮咳、去淡、解熱や下痢止めに効果があるとされます。
虫さされや漆かぶれには、茎葉をもみつぶして患部に塗るとよいと言われています。
2018.4.8撮影
キランソウは2015年の5月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
作業道に咲くキランソウ
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