里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

マルバルコウ 道路脇の草地

2019-10-04 | 日記
登米市東和町米川地区、国道を北へ走行していると、道路脇の草地に、赤系の小花が幾つか
咲いているのが見えました。脇道に車を入れてから、少し戻って観察すると、つる植物に咲い
ている朱紅色の花で、直径は2cmほどでしょうか。アサガオに似たつくりの花です。
たしか・・マルバルコウという変わった名前の植物だったような ?
数年前に散歩で町内を歩いていた時、民家の側庭に咲いているのを見たことがあります。




                             二枚とも2019.10.2撮影

マルバルコウを漢字表記すると「丸葉縷紅」で、これは縷紅草という星形の花を付ける植物が
あって、それに似ていて葉が丸みを帯びていることから名付けられたようです。

中央アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として江戸時代に渡来したが、中部地方以西の暖地では
野生化しているそうです。繁殖力が旺盛で、果樹やトウモロコシなどの畑作物に絡み付いてその
生長を阻害することから、厄介者扱いされているようです。
暑い夏が続いていますから、宮城県内でも野に逸出して繁殖しつつあるのかも知れませんね。




                             二枚とも2019.10.2撮影

ヒルガオ科サツマイモ属のつる性一年草で、中央アメリカ原産の帰化植物。
我国では中部地方以西で野生化している。
つるは左巻に他物に絡まって、3mほどに伸びる。葉は互生し、葉身は卵形で長さ2~14cm、
先端は鋭く尖り、基部は心形。全縁或いは基部に少数の鋸歯がある。葉柄は長さ0.6~14cm。
花期は7~9月、葉腋から長い花柄を出して、小さな花を上向きに咲かせる。筒部は長さ3cm
ほどの漏斗形、花冠は朱紅色で中心部は黄色、直径は2cmほどで5角形に広がる。
雄しべと雌しべはともに花冠から突き出る。萼は5裂して先端は細く尖る。
花は一日花で午後には萎む。
果実は蒴果で直径6~8mm、種子が4個入り、果柄は下向きに曲がる。
種子は長さ3~4mm、黒色~暗褐色で微細な毛がある。


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