ツリガネニンジンも、一関市弥栄地区の耕作地周辺に咲いていたものです。
一帯はなだらかな丘陵地で、田畑や採草地、溜池や山林がパッチワーク状に配された、
山野草観察には理想的なエリアです。
起伏の多い丘陵ですから、田畑や溜池は法面を伴っていて、年に何度か刈払い
がなされているようです。放置すれば潅木が茂ってきますから、草地を維持する
には欠かせない作業なのでしょう。
そんな草地でよく見かけるのが、ツリガネニンジンの花です。
幾分小振りですから、これも一度は刈り払われたのでしょうね。
二枚とも2015.8.28撮影
和名の由来は、花が釣鐘状で、根が朝鮮人参に似ているところからきています。
地域によっては山菜として食されているそうです。
「山でうまいはオケラにトトキ」と長野県あたりの里謡に謡われていますが、この
トトキがツリガネニンジンのことです。
食用部位は春先の新芽で、言われるほどの美味ではないというが、癖のない
ところが万人受けするのかも知れません。
宮城県あたりでは食べる習慣がないのでは ? 私も一度も食べたことがありません。
やはり群生するゼンマイやワラビ、コゴミやウルイに目が行ってしまいます。
2015.8.28撮影
キキョウ科 ツリガネニンジン属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山野の日当たりの良い草地を好み、草丈は60~90cmで殆ど分枝せず、全体に毛がある。
太い根茎が下に伸びている。根生葉には長柄があり、円心形で花時には枯れる。
茎葉は3~4枚が輪生状に付き、葉身は長楕円形、長さ4~8cm、 幅1~4cmで、
先端が尖る。縁には細かい鋸歯がある。
花期は8~10月で、茎の上部に、4段から6段に分かれて釣鐘状の花を輪生する。
花は青紫色で、やや下向きに咲き、長さ1.5~2cm、茎の下の段から順に咲き上がる。
花冠の先は5浅裂し、花柱(雌しべ)が花冠から突き出る。
ツリガネニンジンも雄性先熟で、雄しべが先に成熟し,後に雌しべが成熟する。
前掲の写真の花の多くは雄性期で,雌しべの先端が棍棒状に閉じている。
上段の写真の中で2花のみが雌性期で、雌しべの先端が3裂している。
果実は蒴果で、上側が裂開して種子を少しずつ落とす。
種子は長さ1.5㎜ほどで、片側に狭い翼がある。
一帯はなだらかな丘陵地で、田畑や採草地、溜池や山林がパッチワーク状に配された、
山野草観察には理想的なエリアです。
起伏の多い丘陵ですから、田畑や溜池は法面を伴っていて、年に何度か刈払い
がなされているようです。放置すれば潅木が茂ってきますから、草地を維持する
には欠かせない作業なのでしょう。
そんな草地でよく見かけるのが、ツリガネニンジンの花です。
幾分小振りですから、これも一度は刈り払われたのでしょうね。
二枚とも2015.8.28撮影
和名の由来は、花が釣鐘状で、根が朝鮮人参に似ているところからきています。
地域によっては山菜として食されているそうです。
「山でうまいはオケラにトトキ」と長野県あたりの里謡に謡われていますが、この
トトキがツリガネニンジンのことです。
食用部位は春先の新芽で、言われるほどの美味ではないというが、癖のない
ところが万人受けするのかも知れません。
宮城県あたりでは食べる習慣がないのでは ? 私も一度も食べたことがありません。
やはり群生するゼンマイやワラビ、コゴミやウルイに目が行ってしまいます。
2015.8.28撮影
キキョウ科 ツリガネニンジン属の多年草で、北海道~九州に分布する。
山野の日当たりの良い草地を好み、草丈は60~90cmで殆ど分枝せず、全体に毛がある。
太い根茎が下に伸びている。根生葉には長柄があり、円心形で花時には枯れる。
茎葉は3~4枚が輪生状に付き、葉身は長楕円形、長さ4~8cm、 幅1~4cmで、
先端が尖る。縁には細かい鋸歯がある。
花期は8~10月で、茎の上部に、4段から6段に分かれて釣鐘状の花を輪生する。
花は青紫色で、やや下向きに咲き、長さ1.5~2cm、茎の下の段から順に咲き上がる。
花冠の先は5浅裂し、花柱(雌しべ)が花冠から突き出る。
ツリガネニンジンも雄性先熟で、雄しべが先に成熟し,後に雌しべが成熟する。
前掲の写真の花の多くは雄性期で,雌しべの先端が棍棒状に閉じている。
上段の写真の中で2花のみが雌性期で、雌しべの先端が3裂している。
果実は蒴果で、上側が裂開して種子を少しずつ落とす。
種子は長さ1.5㎜ほどで、片側に狭い翼がある。
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