東松島市の宮戸島、防潮堤上から海側を見渡すと直下に砂浜が広がっていて、そこに何か
が群生しています。砂浜に下りて観察すると、たくさんの線形の葉を付けた大株が群生し
ていて、イネ科を思わす果穂を立てています。
小さめの果穂の無い株を見ると、畑に植えられたニンニクに似ているような ?
初めて見る植物ですが、特徴がはっきりしているので容易に素性が判るでしょう。
二枚とも2022.6.5撮影
「イネ科 海浜植物 ニンニク似」でネット検索すると「ハマニンニク」という植物がヒ
ットし、写真を見比べると私の写真の植物とよく似ています。これでしょうね。
改めてハマニンニクで検索すると、イネ科の多年草で海岸砂地に群生、太平洋側では房総
半島以北に分布するとあります。ハマニンニクで間違いないでしょう。
ただ、ハマニンニクは見た目からの別称で、標準和名はテンキグサとあります。
名前の由来はアイヌ語にあるようで、この葉でテンキという入れ物や手提げ袋を編んだこ
とによるようです。
2022.6.5撮影
イネ科テンキグサ属の多年草で、日本海側では北海道~九州北部、太平洋側では北海道~
北関東以北の本州に分布する。海岸の砂地に群生し、草丈は50~130cm。
根茎は太く、砂中深くで横に長く這わせる。これとは別に匐枝を伸ばして越冬芽をつける。
茎や葉は緑白色を帯びる。茎は直立しやや叢生する。
葉は広線形で厚く長さ30~60cm、表面は無毛で多数の隆条がありざらつく。
葉舌は高さ1mmで無毛。
花期は6〜7月、花序は直立し単一の穂状で長さ15~25cm、淡黄緑色で短い軟毛がある。
小穂は通常1節に2個付き、3~5小花からなる。護穎は長さ1~2cmの広披針形で軟毛
が多く、芒はない。
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