大崎市南東部の、丘陵地の狭間に大きな溜池があって、その近くにある農家脇の
斜面にトチノキがあったなぁ・・と思い出し、立ち寄ってみました。
クルミとともにトチの実も早い時季に成熟して、直ぐに落果すると記憶しています。
早めに行かないと、生っている写真が撮れなくなってしまいますからね。
もう十年以上前ですが、盛んに山登りや峠歩きをしていた頃、敬老の日に沢沿いの
古道を歩いていて、たくさんのトチの実を拾ったことがありました。
やはりトチの実は成熟が早く、既に半分以上が落果していました。
樹下の草薮をさぐると、草の根際に実が止まっていて、20個ほど拾うことができました。
二枚とも2016.9.15撮影
新潟県の我が村でのことです。かつては山手の台地上に分校があったのですが、今は
集落も無くなり、分校跡に小さな校庭だけが残されていると聞いたので訪れてみました。
校庭跡と思しき平坦地はあったものの、殆どがススキ野原に変わっていました。
分校跡の道路向いに大きなトチノキがあって、9月中旬でしたから実が落ちていない
か探したのですが、殻だけが落ちています。さらに探すと、齧られたような内皮が
幾つか落ちています。ひょっとしてクマが食べたあとなのかも ?
早々に下山して、分校出の同級生に聞くと、「クマはトチの実を食べるよ。」
続けて「親にもよく言われたよ。分校前のトチにはクマが来るから注意しろと。」
今なら事故防止の観点から、早々にトチノキを伐採するのでしょうけどね。
トチの実にはサポニンやタンニンが含まれていて、渋いので食べないとする説と、
クマはトチの実を食べると黄色いウンコをするとか、トチノキに登って実を齧っている
のを見たとか、ネット上には相反する記事が載っています。
私は、食べ物が少ない時は止む無く食べるのだと思います。
2016.9.15撮影
トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹で、樹高30mの高木。
北海道~九州に分布し、山地の沢筋や谷沿いなどの湿り気のある場所に自生する。
枝を大きく広げるので、樹冠は広円形となり、大木になる。
樹皮は灰褐色で、老木では不規則にひび割れ剥落する。剥がれた跡は波状になる。
材はひび割れが少なく、削り面が綺麗なため、各種器具やすり鉢、臼の最高材とされる。
葉は対生し、大型の掌状複葉で10~20cmの長い葉柄がある。小葉は5~7枚、倒卵状
長楕円形で、縁はやや波状で低い鈍鋸歯がある。先は急に狭まって鋭く尖る。
基部はしだいに細くなり、小葉柄は無い。
花期は5~6月で、枝先に長さ15~25cmの円錐花序を直立し、直径1.5cmの小花を
多数付ける。ほとんどが雄花で両性花は花序の下部にのみ付く。花弁は4個、白色で
基部には淡紅色の大きな斑紋がある。両性花の場合、雌しべは1個、雄しべは7個で
花から長く突き出し、先は上向きに反る。萼片は5個。
果実は蒴果、直径3~5cmの球形で、表面にはいぼ状の突起が多い。9月に熟すと3裂し、
1~2個の大形の種子を出す。種子は褐色で下半部は大きなへそになる。
結実はほぼ隔年で豊凶がある。
斜面にトチノキがあったなぁ・・と思い出し、立ち寄ってみました。
クルミとともにトチの実も早い時季に成熟して、直ぐに落果すると記憶しています。
早めに行かないと、生っている写真が撮れなくなってしまいますからね。
もう十年以上前ですが、盛んに山登りや峠歩きをしていた頃、敬老の日に沢沿いの
古道を歩いていて、たくさんのトチの実を拾ったことがありました。
やはりトチの実は成熟が早く、既に半分以上が落果していました。
樹下の草薮をさぐると、草の根際に実が止まっていて、20個ほど拾うことができました。
二枚とも2016.9.15撮影
新潟県の我が村でのことです。かつては山手の台地上に分校があったのですが、今は
集落も無くなり、分校跡に小さな校庭だけが残されていると聞いたので訪れてみました。
校庭跡と思しき平坦地はあったものの、殆どがススキ野原に変わっていました。
分校跡の道路向いに大きなトチノキがあって、9月中旬でしたから実が落ちていない
か探したのですが、殻だけが落ちています。さらに探すと、齧られたような内皮が
幾つか落ちています。ひょっとしてクマが食べたあとなのかも ?
早々に下山して、分校出の同級生に聞くと、「クマはトチの実を食べるよ。」
続けて「親にもよく言われたよ。分校前のトチにはクマが来るから注意しろと。」
今なら事故防止の観点から、早々にトチノキを伐採するのでしょうけどね。
トチの実にはサポニンやタンニンが含まれていて、渋いので食べないとする説と、
クマはトチの実を食べると黄色いウンコをするとか、トチノキに登って実を齧っている
のを見たとか、ネット上には相反する記事が載っています。
私は、食べ物が少ない時は止む無く食べるのだと思います。
2016.9.15撮影
トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹で、樹高30mの高木。
北海道~九州に分布し、山地の沢筋や谷沿いなどの湿り気のある場所に自生する。
枝を大きく広げるので、樹冠は広円形となり、大木になる。
樹皮は灰褐色で、老木では不規則にひび割れ剥落する。剥がれた跡は波状になる。
材はひび割れが少なく、削り面が綺麗なため、各種器具やすり鉢、臼の最高材とされる。
葉は対生し、大型の掌状複葉で10~20cmの長い葉柄がある。小葉は5~7枚、倒卵状
長楕円形で、縁はやや波状で低い鈍鋸歯がある。先は急に狭まって鋭く尖る。
基部はしだいに細くなり、小葉柄は無い。
花期は5~6月で、枝先に長さ15~25cmの円錐花序を直立し、直径1.5cmの小花を
多数付ける。ほとんどが雄花で両性花は花序の下部にのみ付く。花弁は4個、白色で
基部には淡紅色の大きな斑紋がある。両性花の場合、雌しべは1個、雄しべは7個で
花から長く突き出し、先は上向きに反る。萼片は5個。
果実は蒴果、直径3~5cmの球形で、表面にはいぼ状の突起が多い。9月に熟すと3裂し、
1~2個の大形の種子を出す。種子は褐色で下半部は大きなへそになる。
結実はほぼ隔年で豊凶がある。