里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ゲジゲジシダ 茨城県笠間市

2017-03-19 | 日記
昨年10月に茨城県笠間市を訪れ、難台山麓の長沢集落周辺を踏査しましたが、
その際に観察した羊歯植物で名前の判らないものがあり、保留にしていました。
羊歯植物の画像をいろいろ見ていたら、ゲジゲジシダの若い葉にそっくりなので
ゲジゲジシダと同定しました。
自生地は墓地へ行く細道の法面でしたから、お盆前に一度仮払われ、それから
伸びだしたので葉が小さかったものと思われます。




                            二枚とも2015.10.26撮影

ヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑生羊歯植物で、北海道~九州に分布する。
低地~里山の林縁や崖地・道路法面などに自生し、比較的日当たりを好む。
根茎は短く、斜上し、葉を束生する。草丈は30~70cmで、葉柄は長さ10~25cmで、
緑褐色。基部の鱗片は褐色で線状~線状三角形。
葉身は単羽状~2回羽状深裂、狭披針形で長さ 20~50㎝、中央部の幅が最大で上下に
向かうに従い幅は狭まる。軟らかい草質で、両面とも有毛、
羽片の基部は中軸に流れて翼を付け、下側は三角状の翼となる。
ソーラス(胞子嚢群)は円形から楕円形で、裂片の中肋と辺縁の中間に付く。


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