南三陸町戸倉地区の東部、海岸近くの農道を歩いていると、山裾の藪の中に常緑の
植物が群生しています。春~秋は木やつる草の陰になって、薄暗かったのでしょうが、
全ての葉が落ちた今は、明るい陽だまりのようになっています。
覗き込むと、所々に濃い藍色の実が生っているのが見えます。先にアップしたジャノヒゲ
に似ていますが、葉幅が広いのでオオバジャノヒゲでしょう。
それと種子の色が違いますね。ジャノヒゲの種子は青みが強いのに対し、オオバジャノヒゲ
の種子は黒みがかっています。
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二枚とも2018.1.15撮影
ジャノヒゲとオオバジャノヒゲは同じような場所に生えていますから、混生することもあります。
ただ、ジャノヒゲの方が陽射しに対する耐性が強いようで、日当たりの良い耕作地周りで群生し
ていることもあります。それに対して、オオバジャノヒゲは林床や窪地など、より湿り気のある
陰地を好むようです。
ジャノヒゲやオオバジャノヒゲなどジャノヒゲ属の植物には、根のところどころに紡錘状の肥大
した部分があって、これを乾燥させたものが生薬の麦門冬(バクモンドウ)です。
かつてはオオバジャノヒゲのものも「その他同属植物」として日本薬局方に収載されていましたが、
現在ではジャノヒゲ以外のものは削除されているようです。
ただ、民間療法においては、今までと同じように滋養強壮や鎮咳、去痰に用いられているようです。
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2018.1.15撮影
キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、本州~九州に分布する。
低山の林床や窪地など、やや湿り気のある半日陰~日陰に自生し、走出枝を伸ばして増え、
しばしば群生する。根のところどころが紡錘状に太くなる。
葉は根生葉。線形で長さ20~30cm、幅幅4~7mm、叢生する。扁平でやや厚みがあり強靭。
葉表は深緑色で、葉縁には細鋸歯がある。
花期は6~7月で、 花茎は長さ15~25cm、幅があって、しっかり立ち上がり、花を下向きにつける。
花は数個ずつ、束生する。花は淡紫色~白色で直径6~7mm、花被片は6個、雄しべ6個、
花糸はごく短い。葯は黄色で細長く、先が尖る。花柱は円柱状、柱頭はわずかに3裂する。
種子は直径8~9mm、濃藍色に熟す。
植物が群生しています。春~秋は木やつる草の陰になって、薄暗かったのでしょうが、
全ての葉が落ちた今は、明るい陽だまりのようになっています。
覗き込むと、所々に濃い藍色の実が生っているのが見えます。先にアップしたジャノヒゲ
に似ていますが、葉幅が広いのでオオバジャノヒゲでしょう。
それと種子の色が違いますね。ジャノヒゲの種子は青みが強いのに対し、オオバジャノヒゲ
の種子は黒みがかっています。
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二枚とも2018.1.15撮影
ジャノヒゲとオオバジャノヒゲは同じような場所に生えていますから、混生することもあります。
ただ、ジャノヒゲの方が陽射しに対する耐性が強いようで、日当たりの良い耕作地周りで群生し
ていることもあります。それに対して、オオバジャノヒゲは林床や窪地など、より湿り気のある
陰地を好むようです。
ジャノヒゲやオオバジャノヒゲなどジャノヒゲ属の植物には、根のところどころに紡錘状の肥大
した部分があって、これを乾燥させたものが生薬の麦門冬(バクモンドウ)です。
かつてはオオバジャノヒゲのものも「その他同属植物」として日本薬局方に収載されていましたが、
現在ではジャノヒゲ以外のものは削除されているようです。
ただ、民間療法においては、今までと同じように滋養強壮や鎮咳、去痰に用いられているようです。
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2018.1.15撮影
キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、本州~九州に分布する。
低山の林床や窪地など、やや湿り気のある半日陰~日陰に自生し、走出枝を伸ばして増え、
しばしば群生する。根のところどころが紡錘状に太くなる。
葉は根生葉。線形で長さ20~30cm、幅幅4~7mm、叢生する。扁平でやや厚みがあり強靭。
葉表は深緑色で、葉縁には細鋸歯がある。
花期は6~7月で、 花茎は長さ15~25cm、幅があって、しっかり立ち上がり、花を下向きにつける。
花は数個ずつ、束生する。花は淡紫色~白色で直径6~7mm、花被片は6個、雄しべ6個、
花糸はごく短い。葯は黄色で細長く、先が尖る。花柱は円柱状、柱頭はわずかに3裂する。
種子は直径8~9mm、濃藍色に熟す。
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