里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

キカラスウリ まだ青い果実

2019-09-14 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵地の中腹の車道を北へ歩いていると、山側法面の木々に つる草が絡んでいて、葉陰には長さ7cmほどの楕円体の実が生っています。改めて周囲のつる を目で追うと点々と実が生っていて、この付近だけで20個ほどの実が見えます。 これはキカラスウリの実でしょう。葉の表面が光沢のある濃緑色ですからね。晩秋には名のよ うに黄色く熟します。なお、仲間のカラスウリの葉の表面は、短毛が密生 . . . 本文を読む

チョウジタデ 湿地状の放棄田

2019-09-12 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵上の車道から荒れた農道を下って行くと、たくさんの棚田 が続くものの、その多くが耕作放棄されています。棚田法面は傾斜のある草地になっていて、 あちこちにワレモコウやノアズキの花が咲いています。湿地状の耕作放棄田にはイボクサが群 生している場所もあり、植物観察にはよい季節ですね。 荒れた農道をさらに下ると、湿地状の放棄田に丈のある植物が群生していて、小枝の先の方に 黄 . . . 本文を読む

オオバクサフジ 棚田法面

2019-09-11 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵上の車道から南側斜面の細い農道を下っていくと、中腹に 5~6枚の棚田が耕作されていて、今は黄金色の稲穂が風に揺れています。 この棚田から下の平地まで下る予定でしたが、農道が深い草藪に遮られていて、下ることがで きません。やむなく今来た道を引き返すと、農道と棚田の間の法面に赤紫色の花が咲いている のを見つけました。花はツルフジバカマによく似ていますが、葉がもっと大きく . . . 本文を読む

ネコハギ 溜池の土手

2019-09-10 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵地の林際に小さな溜池があって、その土手に野芝が生え た一角があり、ちょうど日が翳っているので一休みしましょう。 土手にリュックを置くとき、野芝の中に白い小さな花が咲いているのを見つけました。 しゃがみ込んで観察すると、ネコハギの花ですね。日当たりを好み、農道や林道端、水路の 畦など、人の手の加わる場所で時々見かける小さなハギです。               . . . 本文を読む

ヒロヒダダケ しわっぽい傘

2019-09-09 | 日記
大和町吉田地区北東部、吉田川上流の林道から分かれて、薄暗い雑木林内の山道を下っていくと、 5~6枚の耕作放棄田がありますが、すでにヤナギやヤマハンノキの若木林になっています。 ヤマハンノキ林を踏査してから、来た道を戻る途中で、山側の法面下の腐葉土に、キノコが10本 ほど生えているのを見つけました。 傘は淡い灰褐色で、表面にはしわが寄っていますが、乾燥したり傷んだりしているわけではなく、 まだ若い . . . 本文を読む