里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ネコハギ 溜池の土手

2019-09-10 | 日記
一関市花泉町永井地区南東部、丘陵地の林際に小さな溜池があって、その土手に野芝が生え
た一角があり、ちょうど日が翳っているので一休みしましょう。
土手にリュックを置くとき、野芝の中に白い小さな花が咲いているのを見つけました。
しゃがみ込んで観察すると、ネコハギの花ですね。日当たりを好み、農道や林道端、水路の
畦など、人の手の加わる場所で時々見かける小さなハギです。




                              二枚とも2019.9.8撮影

ネコハギの名前ですが、イヌハギ(犬萩)よりも小さく、全体に軟毛が多く生えていることに
由来するようです。因みに、多くのハギが木本に分類されますが、本種とメドハギは草本に
分類されるようです。


                                  2019.9.8撮影

マメ科ハギ属の多年草で、本州~九州に分布する。日当たりのよい乾燥気味の草地や耕作地
周辺、道端などに自生する。植物体全体に細毛が密生。茎は細く、地上を長く這って広がる。
葉は3出複葉で、互生する。小葉は直径1cmほどの円形~卵形で、葉柄は長さ6~15mm。
花期は8~9月、花は葉腋につき、葉より短い総状花序になる。花柄は短い。萼は5裂し、
裂片は披針形、上側の2裂片は基部で合着する。
花冠は白色~黄白色。旗弁は楕円形で長さ7~8mm、旗弁の根元に紅紫色の斑紋がある。
翼弁は旗弁や竜骨弁より短い。
しばしば茎の先の葉腋に柄の短い閉鎖花を1~3個、固まってつける。
果実は豆果で長さ3.5~4.5mmの広倒卵形で、中に長さ2~3mmの種子が1個入る。
閉鎖花の果実や種子はやや小さい。


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