里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イヌザクラの花穂 希少種

2022-05-21 | 日記
一関市花泉町、丘陵地の林道をたどると、樹林がとぎれ水田が広がる一角にでました。東側の田んぼは耕作されていて、今は田植えの最中です。西側は棚田だったのでしょうが、耕作放棄されて年数が経つようで、草丈のある雑草に被われています。 耕作放棄地を少し下ると細い沢が流れていて、その流れに沿って雑木林が広がっています。薄暗い雑木林際に、何か白い花穂を付けた木が一本だけ茂っています。歩み寄って確認すると、白い . . . 本文を読む

レンゲツツジ 耕作放棄田

2022-05-20 | 日記
一関市花泉町、丘陵上の小集落や耕作地を巡るように細い農道が通っています。私の印象では、耕作地の半分くらいが耕作放棄されていて、そこではススキやガマが繁茂していたり、低木が蔓延り始めています。 棚田だった耕作放棄地の法面に、橙赤色の花が咲いているのが見えます。草が茂る畦道をたどってそこまで下って行くと、花はレンゲツツジで、今がちょうど花の盛りのようです。この辺りは地層から水が浸み出していて、田んぼ . . . 本文を読む

ズミ 白い五弁花

2022-05-19 | 日記
一関市花泉町、丘陵上の牧草地近くの林際を巡っていると、たくさんの白花を付けた小高木が茂っています。歩み寄って観察すると、枝には長いトゲ状の小枝が生えていて、葉がリンゴの葉に似ていますから、ズミの木ですね。中秋の赤い実や、冬枯れの木は何度か観察していますが、花を見るのは初めてです。花の大きさはリンゴより一回り小さいものの、よく似たつくりの五弁花です。ズミの木は渓畔や池畔などの水湿地に生える木ですが、 . . . 本文を読む

ルリソウ 林道法面

2022-05-17 | 日記
一関市花泉町、丘陵地の山道を下って行くと、路面の安定した林道に出ました。これを集落方向へ下って行くと、急な斜面下を通るようになります。斜面下部は林道の法面にもなっていますから、年に1~2度刈り払いされているようで、木々のない草地になっています。 斜面下部の草地ですから、何か面白い野草が生えているかも知れません。ざっと見ながら歩いて行くと、小さな青い花を見つけました。たぶん初めて見る野草で、花のつ . . . 本文を読む

ジュウニヒトエ 杉林内の作業道

2022-05-16 | 日記
一関市花泉町、丘陵地の麓の集落道を歩いて行くと、数年前まで無かった作業道が杉林の中を上がっています。杉の間伐のための道でしょうね。作業道が上がって行く方向から、丘陵地中腹の車道へ繋がっているものと推測されます。 杉林内の作業道を上がると行程を短縮できそうですし、何か希少な野草に出合えそうな予感もあります。少し作業道を上がると、山側の掘削面に白い花穂を付けた野草が十数株生えています。花弁の形からシ . . . 本文を読む