里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ルリソウ 林道法面

2022-05-17 | 日記

一関市花泉町、丘陵地の山道を下って行くと、路面の安定した林道に出ました。
これを集落方向へ下って行くと、急な斜面下を通るようになります。
斜面下部は林道の法面にもなっていますから、年に1~2度刈り払いされているようで、
木々のない草地になっています。

斜面下部の草地ですから、何か面白い野草が生えているかも知れません。
ざっと見ながら歩いて行くと、小さな青い花を見つけました。たぶん初めて見る野草で、
花のつくりがワスレナグサに似ていますから、ムラサキ科の野草でしょう。
周囲の斜面を探すと点々と4株ほど見つかりましたが、いずれも単生ですね。

                              二枚とも2022.5.15撮影

最初はヤマルリソウかとも思いましたが、茎が20~30cm立ち上がっているので別物ですね。
野草図鑑をめくれば、ヤマルリソウの前後のページに載っていることでしょう。
仲間に茎が立ち上がるルリソウがあるので、これでしょうか。
ただ写真が少ないので、ネット記事の写真を参考にした上で同定しましょう。

幾つかの記事に載っていた写真と見比べ、花のつくりや茎・葉等の特徴が合致するので、
ルリソウで間違いないでしょう。草地よりも、やや湿り気のある落葉樹林内に生える野草
のようで、生育適地ではそこそこ群生するようです。
私の写真の個体は花の盛期を過ぎた残り花で、殆どの花は既に丸い果実に変わっています。

                              二枚とも2022.5.15撮影

ムラサキ科ルリソウ属の多年草で、北海道~中部以北の本州に分布し、草丈は20~40cm。
山地落葉樹林内のやや湿った場所に生える。
茎は直立~斜上し、全体に細かい開出毛が多い。
葉は倒披針形で全縁、長さは7~15cm、先端は尖り、基部は丸い。
根出葉は中部以下の茎葉よりも小さい。
花期は5~6月、茎頂は二股に分かれ、それぞれに総状花序がつく。花の花冠は青紫色~
白色で直径10~15mm、5裂する。分果は中央がへこみ、縁にかぎ状の刺がある。



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