月に一回の蕎麦の会の定例会の日。
肩が痛くて、腕が上がらない、とか、屋根の雪下ろしと雪かきで腰が痛い、とか、低気圧が三個もやって来ているので、気管支が痛むとか、その他、多分忘れているとかの諸々の事情でいつもの参加者は誰も来ない。
今回は、我々の世代からすると、ずいぶん若い人が参加を申し込んできた。
以前から誘っていて、蕎麦の会便りを届けていた人だ。
「そんなもの配っても、ろくに読まないんだから、無駄じゃないの?」
というかみさんの言葉にも負けず、配り続けてきた甲斐があったというものだ。
そんな訳で、今回は二人だけの蕎麦打ちとなった。
寒い折なので、今回は和室で、石油ストーブとエアコンで暖を取りつつ蕎麦打ちを始める。
こね鉢以外は、みんな手作り。
簡単に説明するだけで、初めての蕎麦打ちにしては呑み込みが早い。
色々な話をしながら蕎麦打ちを進める。
世代間のギャップなど、蕎麦打ちや、登山の話で、簡単に埋まってしまう。
四角にのすところは、形は不格好だが、均一にのせていて、申し分ない。
包丁の使い方は、人差し指を包丁に沿わせ、伸ばして使うのが本寸法だが、多くの人はなかなかそれができない。
切り幅も揃っていて、うまく切れている。
そばの茹で方を書いた紙を渡して、簡単に説明した。
本当は、その場で、茹で方の実演をしながら、試食したいところだが、コロナ騒ぎのもと、それもはばかられる。
蕎麦切れもないし、多分美味しく食べられるだろう。
若い人が蕎麦打ちの技術を身に付ければ、技術の伝承にもなるし、その人にとっても一生ものだ。
自分が打った蕎麦は、天ぷらそばにした。
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わが村、新規コロナ感染者は、ゼロ!