白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

意外とあっさり  確定申告

2016年02月20日 18時39分24秒 | 日記

『あの~、ちょっと訊きたいんですが』

『はい』

『去年、低所得者に臨時給付金が支給されたんですが、私は該当しなっかったのでしょうか?と、いうのはですね、自分より所得が多そうな知人が支給されたんです。』

『住民税が課税されていますね。それで、支給されなかったんです。』

『実は、昨年、もう一人扶養に入れたいと申告したんですが、もう所得税がかからないので、色々な控除は必要ないと言われて扶養にしてもらえなかったんです』

『ちょっと待ってください。調べてみます。………扶養に入れたとすると、臨時給付金の支給条件を満たしますね。去年にさかのぼって扶養に入れる手続きをしますね。』

何ということだ!

お役所の仕事というものは、なんていい加減なんだ。

今や、定職を持たない身。確定申告をしなければならない。

税務署から書類が送られて来た。

自分で書こうとした。

収入一覧表を作った。

保険関係の控除証明書をまとめた。

医療費一覧表を作り、領収書をまとめた。(合計23万円以上になった。僕個人の分は歯科の定期健診分のみ)

さて、記入しようとして社会保険控除の項目を見て、はたと手が止まった。

これは国保税だが、27万円以上が課税されている。それは、しかし、年度の額だ。4月から3月までだ。

申告は1月から12月までの期間だ。

年度初めに課税額一覧が役場から届いたが、それだけの資料では書けない。

そこで、自分で書くのは諦めた。

役場で申告相談をしている。昨日、そこに出かけた。

まだ、期間のはじめとあって空いていた。

そこで、冒頭の話となる。

社会保険のことについても訊いてみた。

役場に来れば、1月から12月の国保税の額をプリントしてくれるという。

そうだったのか!ちっとも知らなかった。

確定申告の時期には役場からのお知らせや、新聞の確定申告の手引きなど、注意深く見てきた。

どこにもそんなことは書いてなかった。

確定申告の手引きにもそんなことは書いてなかった。

そもそも、確定申告の手引きは一般の人が呼んで解るものなのか。対象がお役人か、その関係の仕事の人向けに書かれたとしか思えない。

どうすればわからなくなるのか、見本のようだ。

収入の項についてもそうだ。

僕は、厚生年金の年金基金の部分と、シルバーの雑所得、それにアルバイト収入のみ。

アルバイト収入を賃金に入れてもよいのか、そのあたりの説明がない。

 

はらはらどきどきしながら、今年の確定申告を終えた。

『この額なら申告の必要はありませんね。』

そんな言葉を背に役場を後にした。

 

お役人は一体どんな意識で仕事をしているのだろう。

人口7000人余りの小さな村で、『自由民に奉仕する』意識をもたなければ、単なる事務処理屋に過ぎなくなる。

一人一人の顔が見え、住民が何に困っているのか親身になって相談に乗るようになって欲しい。

マイナンバーなどという魔物が、個人のささやかな生活を脅かす。

こんな時こそ、政府の魔の手から住民の福祉と暮らしを守る砦となってもらいたい。切に願う。

 

アメリカの大統領予備選が面白いことになっている。

僕は断然サンダース氏の公約に代賛辞を送る。

それに引き換え、日本は、と思っていたら、昨日、野党五党の選挙協力合意のニュース。

余りにも安倍政権はあらゆる点でひどすぎる。

野党は協力しなければどうしようもないではないか。

60年代の学生運動を、僕は少し下の世代として見てきた。

イデオロギーばかりが先行した、国民から支持を受けられない運動だった。

50年の時を経て、今、自分たちの頭で考えた運動を作り出した。

一人の国民として、とても共感でき、支持できる運動だ。

ママの会も、9条の会も、その他いろいろな団体や個人が、このままでは大変なことになると立ち上がった。

深いところで、地殻変動が始まった。フランス革命以来の市民革命の始まりだという人もいる。

ここで、安倍内閣を倒すことに背を向けることは、安倍内閣の延命に手を貸すことななる。

柔軟に、したたかに、『野党は共闘』を実現することが、この危機的な状況を回避し、歴史を前に進めることになる。

僕も、山ばかり登っていればいいわけではないと、わかってはいる。

 

本日の走行距離 4.5キロ。 2月の月間走行距離 159.8キロ。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿