少しばかり、いや大分、調子に乗りすぎていたのかもしれない。
三十年以上も続けている元日の飯縄山に登った。
帰宅後、これも日課になっているランニングに行った。
その帰り道、無散水の融雪道路の一ヶ所が氷っているのに気付かず滑って転んだ。
下りで勢いが付いていたので、かばって着いた手を骨折してしまった。
正月休みだったので二日経って行った整形外科で全治3カ月の診断。
右手をギブスで固められてしまった。
それ以後、箸を持つのもボールペンを持つのも左手。
六日から職業訓練校の授業も始まり、新しい生活になった。
ここでも、下手な字でノートを取っている。
ビル管理科で、自動火災報知設備、電気、ボイラー、空調、冷凍設備などを学ぶ。
今のところ、知っていることばかりなので、ボイラーと危険物取扱者の試験勉強をしている。
ボイラーは今すぐにでも試験を受けたいくらいに仕上がっているが、三月に行われる講習会に参加しないと受験資格がない。
あとは消防設備士の受験準備が待っている。
この半年の間、じっくりと勉強しよう。
『あんまりがつがつするな、少し休めということだよ』
かみさんが言う。
『何やってもうまくいかない人の気持ち、少しは判るようになるよ』
さらに追い打ちをかける。
『。。。。。』
確かに調子に乗りすぎていた。
それは自覚している。
深く反省しながら謙虚に毎日を過ごしている。
この一月は体を休める時期。
勉強に集中する時期。
そんなふうに割り切っている。
どの仕事についても次々に失敗してしまうカバが
『どないしたら ええのんやろ。』
『そや。ええこと おもいつくまでー ここらで ちょっと ひとやすみ。』
『ま、 ぼちぼち いこかー と いうことや。』
という絵本をぼくのために買ってきてくれた。
マイク セイラ―作 いまえよしとも訳のこの本は大阪弁が実にまったりとして素敵だ。
咄嗟に出るのは右手なんでしょうね。
右手のどこなんでしょうか。
脚とか腰よりは良かったと思うんだけど ・・
でもそう言っては、いけないのかな。
しばらくは不自由ですね。
右手で字は書けなくても、パソコンは打てるんですね。
指一本で打てる ・・
パソコンって優れモノですねえ。
レントゲン写真で見ると、中央に細い骨が2本走ています。そこが折れていました。
大きく踏み出した右足の下が凍っていてそのまま足は前に、上半身はまっすぐ下に。右手の原の一番厚いとことで全体重を受け止めた形になりました。もちろんその後腰がソフトランディング、続いて背中。下はコンクリートでしたので、手のひらは内出血でグローブのように膨れ上がりました。もしかすると骨も危ないかもしれないと思いましたが、医者は休みなので翌々日受診すると骨折。痛みはありましたが鎮痛剤は使いませんでした。
しばらくは休んでいなさいという神様の意志なのでしょうね。
メリハリは大事です。
次の飛躍のための準備期間だと思っています。