雪模様の一日。
こんな日は里山へちょこっと出かけるのがよかろうと、隣町にある臥竜山へ登りに行った。
竜が寝ている姿に見立ててつけられた名前。
この名前にちなんだ民話がある。
が、ここでは深入りしない。
この山のふもとには竜ヶ池があり、春には桜が満開になる。桜百選にも選ばれている。
今ではなくなってしまったが、確かボクシングスタイルで有名になったカンガルーのハッチがいた動物園もある。
ここは市民の憩いの場所なのだが、さすがに雪のちらつくこんな日には誰もいない。
まだ雪が残る登山道をゆっくり走る。
このところ平らなところばかり走っていたので、少しは坂道も走らなければ、単なるランナーになってしまう。
目指すは走れる登山者。
この山は大きく分けて、南側と北側に分かれてなだらかな山稜を持っている。この写真は南側。
急な登りはほとんど歩いているような状態だが、走れるところは走る。
戦国時代にはここに山城があった。川中島の合戦の頃、上杉方に属していたという。
晴れていれば、ここから千曲川が見え、その向こうに長野市、さらに向こうには北アルプスが見える。
日陰部分には雪が残り、日当りのいいところは落葉の道。
気持ちよく走れる。
去年の夏、ねん挫した左足の足首が時折痛むが気にしない。
タイムを気にしないで走るのはとてもいい気持。
古墳もあるところを見れば、古の人々も、この山をこよなく愛していたのだろう。
僕は長い間登山を楽しんできた。
山を走ることなど、邪道だと、頑なに歩くことにこだわってきた。
山では、走る人より歩く僕のほうが速かったことも度々ある。
だが、僕も歳を取った。
もう残り時間を気にする年齢になったのだ。
もっと自由に、もっと柔軟になってもいい頃だ。
僕は山を走ることを解禁した。
数年前のことだ。
カモシカのように走る。そんなことを夢見る。
文明という毒薬にどっぷりと浸かっていてはいけない。
この山の縦走とも言えないくらいの縦走は、役2.1キロ。平均時速6.4キロ。
本日の走行距離 3.3キロ。 2月の月間走行距離 55.3キロ。
月間150キロ目指して頑張ろう。
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