今回は越後田中駅に車を停め、飯山線の各駅を繋いで十日町駅までのランニング旅。
越後田中駅まで自宅から約1時間半。
かみさんも同行して、バスを使って十日町の手前、土市駅から十日町駅までの5キロ余りのウォーキングをすることにした。
バスの時刻表をネットで調べると、津南~十日町線が1時間くらいの間隔で走っていることが判った。
そこで、津南の駅出かみさんを下ろし、僕は越後田中駅に向かった。
だが、後で聞いた話だが、待てど暮らせど津南駅前にバスは来なかった。
駅員も不在で、御用の方はここに電話してくださいという番号に電話すると、ここにバスは来ませんと言う。
バス亭は117号線まで出ないと無いという。津南駅は町の中心部から1キロ以上外れた場所にある。
仕方なく117号線まで歩き、バス停の時刻表を見たが、すでにバスは行ってしまった後。
幾つかのバス停を歩き、5キロほど行ったところでバスの時間と折り合いがついて土市まで乗ったのだという。
その時点では、そんなことを知らない僕は越後田中駅に車を停めた。
時間は10時少し前。
走り始めてすぐに咽喉や肺が痛くなった。冷たい空気が突き刺さった。
ウォーミングアップもせずにいきなり走り出した報いなのだろう。
2キロほど走ると、汗が噴き出してジャンバーを脱ぎ、Tシャツ姿になった。
体が重く、思うように走れない。
この物産館に立ち寄りトイレを借りる。
まだ早いせいか、客は誰もいない。
新しいトンネルも横にあったが、旧道を行く。左側には信濃川。
この橋を渡った先が津南駅。
温泉のある駅舎で、当然無人駅ではないと思っていたが、日中は3時間に1本程度の運行なので、常時人が居る意味はないのだろう。
それにしても町中からずいぶん離れて、バスも来ないとなれば、不便この上ない。
ここから117号線には戻らず、川の左岸の裏道を走って次の越後鹿渡駅を目指す。
上り下りが結構あって、登りは迷わず歩いた。
丘の上に学校らしい建物があった。周りに人家もあまりないし、多分もう使われていないのだろう。コンクリートの学校よりもこの方が好きだ。
崖の下には信濃川がゆったりと流れていた。
人里離れた崖下の眼立たない場所に一軒宿があった。一瞬廃屋かとも思ったが、車が数台停まっていた。帰ってから調べてみると、辰ノ口温泉渓泉荘という温泉宿だった。1泊2食7,500円。一度泊まってみてもいいかもしれない。
少し先に越後鹿渡駅があった。えちごしかわたりと読む。
名前にふさわしく、今にも野生動物が線路を渡って行きそうだ。
多分、この辺りが一番国道117号線から離れている。
次の駅は越後田沢駅。
もうかなり疲れ切っていた。十数キロ走っただけだが、とにかくきつかった。橋があると、これ幸いとカメラを取り出し写真を撮った。それがいい休憩になった。
農産物の無人販売所では、ラジオだけが鳴っていた。
国道117号線に戻った。
橋を渡ると十日町の看板が出てきたが、もともとは中里村。
魚沼産のコシヒカリの本場。
越後田沢駅の横にコンビニがあった。
そこで、日高昆布と紅サケのおにぎり、飲み物を購入し、外のベンチで補給。
この辺りが中間点くらいだろうか。先の長さに気が遠くなりそうだった。
もう速さは問題ではなかった。とにかく十日町駅まで行きつけるか、が問題だった。
越後水沢はかわいい駅舎だった。
ここからは保母、117号線に沿って走ることになる。
冬の融雪の準備だろうか。道路が一面に濡れていた。多分中央から水が出るのだろう。最近では無散水の融雪道路が一般的になって、わが村でもその方式だ。
3時間に1本程度の飯山線の列車がトコトコと走って行った。
そろそろ時間が気になり始めた。
十日町駅には1時前に着けると、かみさんには伝えてあった。こんのままでは間に合わない。
携帯電話を持たない僕こう公衆電話を探しながら走ったが、なかなか見つからない。
かみさんがバスを降りて歩き始めた土市の駅に着いたが、そこにも公衆電話は無かった。
もうすぐ1時になろうとしていた。
帰りの飯山線に乗るには1時40分発の列車に間に合うように十日町駅に着く必要がある。残りの距離は5キロ余り。
流石に30分あれば着けるだろうと目星をつけた。
国道増の酒屋の店頭に公衆電話があった。
かみさんの携帯に電話を入れた。
十日町駅に着いたのは1時半。
ホームに入ってきたのはおいこっと。
この列車は内装も和風。
多分1日1往復くらいしか走っていない。ラッキーだ。
かみさんは結局10キロ以上歩いたという。
僕は総距離28.45キロ。歩数35638歩。
実質走った距離は25.4キロ。3時間1分50秒だった。
こんなにもつらいランニング旅になるとは思っていなかった。
普段は知っていないツケが回ってきたのだろう。
飯山線ランニング旅も次回最終章を迎える。十日町から越後川口駅まで。大体ハーフマラソンくらいの距離だ。
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