山田洋次監督と前進座がタッグを組んだ。
古典落語の『妾馬』を題材に、長屋の娘に片想いするお殿様の、ちょっぴり切なく、とびきり可笑しい、「恋の不時着」物語。
芝居を見に行くのは十数年ぶり。
コロナ禍で劇団運営も大変だったと思うが、元気で楽しい舞台を見せてくれただけで感動。
この国の貧しい文化予算の中で頑張っている姿は、僕らを励ましてくれるし、この国の政治を変えていかなければ、という思いを一層強くしてくれる。
『文化は生命維持装置』といって手厚いケアを直ちに行った文化相がいた国との対比で、この国の無策ぶりあぶりだされた。
帰り際、置いてあった募金箱に、貧しい年金生活者の身だが、五百円の募金を入れた。