今シーズンのバイク旅で、結論が出た。流通の専門
家たちは、何と呼ぶのだろう。都市郊外にある若者向け
のリサイクルの衣類、CD、楽器を売り、ゲームコーナー
を併設して、24時間営業のビル。もう、こうした業態の店
に立ち寄る意味はない。
まず、プライスがどれも高い。衣類にしても、安いリサイ
クル店なら、500円位で手に入るシャツに3000円位のプ
ライスを平気でつけてしまう。CDも、つまらないミュージシ
ャンの作品ばかりなのに高い。しかも、マニアなミュージ
シャンの音源が安く手に入る場合もない。楽器にいたって
は、ほとんどギター中心で、素人でもはっきりわかる状態
の悪さ。しかも高い。行く意味がない。
バイク旅のシーズンは、熱射病対策で、夜中にバイクを
走らせる事が多い。だから、退屈になると、こうしたビルで
休憩をしてきた。かなり展開に期待していたけれど、どこの
店も改革が見られない。次のバイク旅のシーズンには、一
掃されてしまうかもしれない。
こうした店で唯一、面白いと思うのは、「本音丸出し」の
チラシのキャッチ・フレーズ。上の写真のようなコピーは、
なかなか都心の大きな楽器店の店頭では見ることはでき
ない。切迫感があって、面白いには、面白いけれど。
よいものを安く売る。あるいは、納得できる価格で売ると
いう商売の基本に戻らないと。行き場のない若者の隠れ
家、集積地という発想はよいと思うよ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
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