
グレッチ6120とかギブソンL―5のオーナーが、
「ヤンキーの兄さん達が、無理して車に100万も
200万もかけるのだから、オレ達だって、買う時は
最高のものを買うぜ」という言い方をよくしている。
そこまでの事は、なかなかできない。しかし、ヤ
ンキーの方々のチェーンナップの姿勢はマネをしな
ければならない。自ら手にした愛車、愛器の実力を
100%、あるいは、実力以上のものにする。
それはギタ―の音に置き換えると、「調整」という
事になるのだろう。ナットやサドルの材質を変えたり、
接触、接合の仕方を変える事で劇的に音を変える。
ここまでは、マニアなら誰でもがしてる事。
しかし、プロ中のプロの人達の間には、さらに進
んだノウハウがあるらしい。青柳さんは、高校時代に
買った写真のサムのハミングバードをフル・チューンに
出した。現在のままでも、そこいらのヤマハやモーリス
に負けないこのギタ―。どこまで、成長して戻ってくる
かが楽しみなのだ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
追記・今日も、都内の出没スポットをまわったけれど、
新鮮な気持ちにさせてくれる人には出会う事はでき
なかった。いつもの面子が、いつもの歌をだらだらと
やっている。それを音楽の「お」の字も知らない暇な
人達が取り囲んで褒めちぎる。
こんな場所からは、新しいものは生まれない。
よく歌詞に歌い込まれる「歌って、歌って」というのは、
こういう風景を言うのではない。のえがいたら、のえ
が生きていたら、「気分が悪くなったから、他の場所
で歌う」って、早晩、退散したんだろう。