言い古された言葉です。
ソムリエにとってのピンチの一つは主に円高と「ウクライナ」「ガザ」での問題を発端とする値上がり。
要素が多すぎて「円高への道」は遠いようです。
特に生産量の小さな=ブルゴーニュやRMと言われるシャンパン、そして評論家が高得点を付けたワインの値上がりは悲鳴が出ます。
中には「なんぼ高くなっても買うで」というお客様はいらっしゃるでしょう。
しかし、根幹を支える多くのお客様は生活を脅かされます。
・・・ですが、実は有名産地や生産者だけがワインではありません。
なにしろ世界中でワインは造られているのです。
無名生産者、生産国、タイプなどを探せば「美味しい」或いは「美味しく感じさせるマリアージュ」を発見できるものです。
私は「当分は値上げしません」と宣言してしまっています。
ですので有名産地や生産者に拘っていられないのですが、面白いことに「悪と思われていた温暖化」が意外に前向きに作用している産地も多く・・・(あくまでも私の推測です)
またビールでもそうである様に「低アルコール化」が活きてきている例もあります。
またボトルの軽量化やダウンサイジングも「そうじゃないワイン」の中に多数見つかります。
「安物を探す」ではなく「高すぎない中に価値を探す」と言う事です。
元来ワインは「多様性」に魅力があるのですが、ブランド志向に(特に日本では)傾いていたのでしょうね。
ピンチはチャンス。
いい機会です。
さ、今日はお休みを頂戴し、明日12日から鋭気を充電して頑張ります。
樋口誠