先月27日からの休業にて多数のグラスワインが残っていました。
過去の休業でもそうしましたが一部は従業員の家呑み用に持って帰らせ、8種ほどを実は残していて追跡テイスティングをしていました。
どんなアイテムかというと・・・
1:アルザス・混醸の白 残量50㏄
2:ロンバルディア・ネッビオーロの果汁のみ使用の白 残量500㏄
3:ブルゴーニュ・シャルドネ(ブルゴーニュAC) 残量300㏄
4:ブルゴーニュ・シャルドネ(ピュリニーAC) 残量350㏄
5:オーストラリアのシャルドネ 残量300㏄
6:アルトアディジェ・ブラッテルリー(絶滅危惧品種)残量150㏄
7:オーストラリア・シラーズ 残量400㏄
8:ナパヴァレー・カベルネ(ちょい高価) 残量300㏄
・1はコルク、2と6はガラス栓、その他はバキュヴァン
・抜栓は抜栓は1月20日前後のものが殆ど。
・この一カ月の間で3度目の試飲=バキュヴァンは間に2度外されている。
結果
1と2は「今開けたばかり」な印象
3は正常。劣化は感じない
4は開けたては強い樽を感じたが、今日は円やかで開いた印象
5はまずくはないが抜けたような印象。
6は特殊なワインで開けたては酸が強烈だったが、まろやかさが増し美味しさはup。
7は明らかな酸化劣化。香り味わい共にいただけない。
8は若干の酸化を感じる。充分に飲めるが商品には使いにくい。
もう何十年もこういうことをしていますので概ね結果は予測していました。
また1週間目、半月目辺りでのテイスティングでは全種問題なしです。
(私より正確な舌をお持ちの方には違うかもしれませんが・・・)
皆さんも家でワインを呑み残した場合のご参考にしてください。
ざっくり覚えていただくなら
・白の方が概ね長保ち
・北は長保ち
・赤は高価なものは長保ちの可能性あり
(あくまでも「ざっくり」でして白でも保たないものもあります。)
また「バキュヴァン」(同じようなものが多種売られています)は決して高くありませんので家に常備されてもいいのではないでしょうか?
それと最近高価なガスを注入するタイプの保存道具が「一部で」流行っていますが、私の試飲結果をご覧いただくと「そこまでお金かけんでも」という気がします。
また機会があればご報告いたします。
樋口誠