どういった植物でも動物でも「その土地固有」の「古くから伝わる」種というものがあるはずです。
ワイン用の葡萄はとんでもない数の品種が確認されています。
その中で「国際品種」といつの間にか言われるようになったものも「その昔は土着品種」だったのだろうと思います。
その国際品種にならず、気が付けば廃れていた品種も復興したり、あるいは姿を消していくものもあり・・・
最近2,30年でしょうか?「多様性」が求められるようになって「土着品種の台頭」が目覚ましい気がします。
ただ「その土地固有」「古くから」と思っていたものが実は「他所の地のもっと古くからある」品種だったり、自然交配して別のDNAを持っていたりします。
DNA鑑定はこんな新しい技術の時代でも難しいようで「あれは実はAではなくBだった」ということあるようです。
御菓子の老舗同士で良く聞く話で「本家」「元祖」「宗家」云々が言われます。
言葉もそうです。
「気が付けば変化していくもの」と理解していますので、あまり気にしないことにしています。
っていうか、気候変動で同じ品種ゆえに答え=味わいが違っていてもおかしくはないのです。
日本人が外国に溶け込んでいても不思議ではないですし、「外人さんの方が日本人っぽい」というのも良くある話。
「古きよきものを守る」「失ってはいけないDNA」は大事です。
一方で「新参者を受け入れる」「変化に対応する」も大事。
どちらかに偏るのではなくて双方と上手に付き合う事が生産者さんも葡萄そのものも生き残る道かなぁ・・・と思います。
さて今日27日は満席、明日28日は年内最後のお休み、29日30日も満席、大晦日は沢山空いています。
こんなに満席が多いのも席数減と12月末という理由が重なった故です。
ご容赦いただけますように・・・
樋口誠