日常的に飲まれるワインは圧倒的に辛口が多いですね。
葡萄の糖分を酵母が全て発酵して、残党を残さない辛口。
これはアルコール度数が確保できて、しかも糖分の再発酵がないワインが出来る訳ですし、料理にも合わせやすい、という事で主流になって当然です。
しかし、世の中には甘口ワインも多数ありますね。
簡単に分けると
1:普通の果汁の発酵を自然に止めて甘みを残すやり方。(やや甘め)(低アルコール)
2:果汁に高濃度のアルコールを添加して発酵を停止するやり方ー酒精強化ワイン(極甘め)
3:葡萄を遅く摘んで、糖度を上げてから発酵するやり方。(やや甘め)
4:更に待って貴腐菌が葡萄を干からびさせて造るやり方。(極甘め)
5:葡萄を木の上で凍らせて濃い果汁を思慕手から作るやり方などが有りますね。(極甘め)
1は気軽に楽しめますし、料理も考えません。
2、4、5は使いたいシチュエーションの絵が描きやすいですね。
食後酒にもってこい、ですね。
しかし、3は食後酒に難しく、食前酒には甘すぎます。
が、フォワグラなどの練り物類にはもってこいですね。或いはチリなどの辛さのある食事に「ちょっとだけ」と言うのもアリ!!
また、甘すぎないフレッシュなフルーツのお供にも良いですね。
アルザスが有名ですが、葡萄によって甘さ感がずいぶん変わります。
リースリングだと糖度の割に甘くなく、ゲヴルツトラミネールは糖度以上に甘く感じます。
ゲヴルツトラミネールなら、デザートの替わりにそれだけを楽しんでも良いかもしれませんね。
ちなみに、こういうワインをヴァンダンジュタルディヴ(遲摘み)と言います。ラベルにこれが書かれていれば、「甘すぎない甘口」と思ってください。
ドイツではシュペートレーゼと言いますが、こちらお方がアルコールが低く酸が強いのでデザート、と言う感じはありませんね。3時の飲み物、と言う印象が私にはあります。
そむりえ亭でも、たま~~に使う事が有りますよ!!
いずれにせよ、甘口ワインに目を向けないお客様が多いのですが、実は美味しいんです。
色々な甘口をお楽しみくださいね。