小学生の頃も中高生の頃も、或いは大人になってからも周囲に「双子の兄弟、姉妹」は少なからずいたものです。
しかし、双子であっても後々の過程で性格は違いますし、所属した部活が違うと体格も違ってきます。
「兄」と呼ばれるか?「弟」と呼ばれるか?でも違う性格になるようです。
ワインも同様。
同じ畑で獲れた同じ品種の葡萄も「収穫期」「酵母」「発酵温度」「MLF」(専門用語ですいません)「熟成容器」「その期間」「ボトリングしてからの栓の違い」‥など「違いを生み出す要因」は沢山。
それ以外に「ヴィンテージ特性」「移動手段」「容器のサイズ」など更に複雑です。
少しワインを勉強すると「樽の有る・無し」が話題に上がりますが、そんな単純ではないのです。
では、それ以外の要因を科学的に突き詰めれば良いのか?
私は「そういうものではない」と思っています。
特定の化学的な要素に無理に当てはめると「誤謬」が生まれます。
そのワインを「何度で」「どういうグラスで」「その前に空気接触はどうして」「どういう料理と合わせる」を「自分や自分のチームで体感する」ことが重要です。
たたし、その「体感」は付け焼刃な方法でなく、ダイヤル錠を探り探り開けるように複雑な組み合わせを試さないといけません。
面倒くさいものです。
イチローさんと松井秀喜さんが最近されていた対談で「科学的すぎる野球」に警鐘を鳴らしていたようですが、大いに頷きました。
などと偉そうに書いている私にも未だ正解はありません。
高齢者になっても、です。
あ、この話は愛好家向けではなく、サービスサイドに向けての話です。
色々試してまいりましょう。
樋口誠
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます