銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

東京浴場(東京・西小山)

2017-09-06 07:01:05 | 銭湯
東急目黒線の西小山駅を降りると、短い商店街のアーケードを抜けて、サミットの前に東京浴場がある。
歴史ある銭湯で、昔の雰囲気を今も残す素晴らしい銭湯だった。



▲西小山駅。駅前はちょっとした広場になっていて、市民の憩いの場という感じだった


▲アーケードの中に入り


▲抜けた先にサミットがある


▲その目の前が東京浴場


▲ビル型だ


▲歩いて2分ぐらいだろうか


目の前がスーパーなので、入り口前あたりはかなり混んでいる。
ただ、銭湯の中に入ると、その喧騒とは裏腹に静かで落ち着いた空間になっていた。
下駄箱の左側に扉があり、中に入ると奥行きのあるロビーが広がっている。右側にはフロント。ロビーの真ん中には、水槽が椅子を挟んでふたつ置かれてあった。
受付は、50代ぐらいの女性。
奥の方が照明を落とされていてるので暗いのだが、その雰囲気がなんともいえず良い。
それと、置かれたアイテムがほとんど昔のままなので、まるで時間が止まった空間のようだった。


左側の男湯のれんをくぐって扉を開けると、脱衣場が広がる。
真ん中に島ロッカーと左壁にもロッカーがあり、右手には大きな鏡。鏡の前には椅子が2脚置かれている。
天井は格天井ではないが、歴史を感じさせる古い造りだ。
それと左手前側に木の椅子があるのだが、そのデザインと歴史を重ねた感じがマッチしている。


浴室に入ると、印象としては少し広めの浴室で、島カランが二つある。左右の壁にもカラン。
立ちシャワーも左右あって、左側はふたつ。ハンドシャワーもある。


奥に浴槽があり、主に3つに分かれている。右が深浴槽で、ジェットバスが2基。真ん中が、浅浴槽。「あつめ」と書かれてある。そして左が「ぬるめ」の浴槽。 
「あつめ」が45℃前後で、「ぬるめ」が42℃前後だろうか。


驚いたのは、その「ぬるめ」と「あつめ」のお湯が下で通じていることである。なのに温度が違う。
通常なら、下で通じているので温度が同じはずなのに、どうやって温度調節してるのだろうか?
ちなみに、「ぬるめ」の方には、謎のステンレス製みたいな置物があって、それが関係してるのかもしれない。
しかし、焚いたお湯をわざわざ下げるのもおかしな話だし…。


壁画は富士山で、このへんも古典的なスタイルを踏襲してる。
屋根はビル銭のためか、やや低め。
お客さんは、高齢者しか見あたらなかった。


古さを売りにする銭湯でも、ただ時間に任せて放置してきただけの銭湯もあるが、ここは古さをしっかり守ってるという感じがして、とても好感のもてる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西小山駅
経路 アーケードを抜けた先
周辺の環境 サミット
●空間演出
建物外観 古いビル
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 水槽
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 古い造りだが、清潔感がある。それとテレビがあるのだが、昔のブラウン管のためについておらず、その静寂さもよかった
シャワーの出 やや勢いがある
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 42℃、45℃(肌感覚による)
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 50代の女性
客層 中高年ばかり


【案内】

住所
品川区小山6-7-2

TEL
03-3781-1018

営業時間
午後4時から11時30分

定休日
毎週月曜日。祝日のときは翌日

最寄駅
目黒線「西小山駅」徒歩1分

※品川浴場組合ホームページ転載