銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

ノザワランド(東京・駒沢大学駅)

2017-09-08 07:21:50 | 銭湯
東急田園都市線の駒沢大学駅を降りると、駒沢オリンピック公園の近くを通って住宅街を抜ければ、ノザワランドがある。
だいぶ古びた銭湯で、みるからに昭和の雰囲気が醸し出された銭湯だった。



▲東急田園都市線の駒沢大学駅下車



▲今回は、駒沢オリンピック公園経由ルートでめざす




▲オリンピック公園の方にひたすら進み






▲公園入り口付近で左折






▲瀟洒な家が並ぶ。それと、個性あるドッグホテルやダンス教室、ガボン大使館などもあった


▲ここで環七にでる




▲ノザワランドに到着。住所が世田谷区野沢だから、ノザワランドなのだろう


▲見るからに古い銭湯


写真でみての通り、ノザワの「ワ」が抜けてるなど、かなりガタがきている様子だ。
建物の前には灰皿があり、そこには複数のスモーカーがたむろしていた。玄関前には煙がこもり、このあたりは良くも悪くも昭和という感じである。
入り口の下足箱に靴を預けると、中に入れば、ロビーがあって、その右側にフロントがある。足下はタイルカーペット。
フロントの受付に座るのは、70代ぐらいの女性だろうか。非常に愛想が良く元気な挨拶をしてくれる。
ロビー奥には、無数の色紙。いろんな芸能人の色紙がびっしり張られてあって、自分の知ってる芸能人の写真もあった。
ただ、みんな古い時代のもので、おそらく1980年代ぐらいのものと思われる。


のれんをくぐって脱衣場にたどり着くと、やはりここでも古い感じの空間が広がる。
服を脱いで浴室に入ると、意外にもシンプルな感じがした。ロビーに芸能人の色紙が沢山あったため、テレビ取材を受けるような特別な何か仕掛けがあるのかと思いきや、そうでもない(今からみると当たり前の設備ばかりだが、当時としてはかなり斬新な銭湯だったのかもしれない)。
左手前に立ちシャワーが2つと、真ん中に島カラン。右側の壁にもカランがある。


浴槽は、左壁から奥の壁に続くL字型で、水風呂、電気風呂、赤外線+ミクロバイブラ、そこで折れ曲がって、座湯、薬湯と続く。
この日の薬湯は、おそらく、じっこう。なんの解説もなかったので、きっと毎日じっこうばかりだろう。


それと奥には露天風呂がある。
露天風呂自体は小さくて、4人入れれば御の字という感じの広さだ。
それと寝っ転がることができるウッドデッキがあった。スーパー銭湯でよく見かけるものだが、ここはやや小さめもの。残念ながら、奥はだいぶ汚く(コケみたいのが付いていた)、ちゃんと掃除されてない。
それと、固定シャワー付きのカランが三つある。露天風呂に固定シャワー付きのカランがあるのは初めて見た。


お湯の温度は、だいたい浴室内の白湯が42℃ほど。薬湯が40℃。露天風呂は正確に忘れてしまったが、42℃ほどだったと思う。


全体的に経年劣化が目立つ建物で、薬湯の床下タイルなどはかなり剥がれており、よくこのまま放置してるなという感じなのだが、不思議とお客さんの数はすごく多かった。
そのあたりの理由はよく分からないのだが、当時は先取性に富んだ斬新な銭湯で、かつ地元に根ざしていたため、銭湯といえば、ここが一番!という思いが今も常連客の間に息づいているのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 駒沢大学駅
経路 環七通りをめざす
周辺の環境 商店
●空間演出
建物外観 かなり古い銭湯
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、ミクロバイブラ、座湯、薬湯
サウナ なし(かつてあったらしいが、痕跡のみ。扉を開けてみたら物置になっていた)
温度 40℃、42℃ 
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 愛想が良く元気
清潔さ やや汚い印象
貸しタオル 未確認
備え付け なし
◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 中高年や親子


【案内】

住所
〒154-0003
世田谷区野沢4−4−11

電話番号
03-3421-7171

アクセス
東急田園都市線「駒沢大学」駅下車、徒歩12分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載