銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

高松湯(東京・目黒)

2018-09-08 06:05:51 | 銭湯

 

JR目黒駅を降りて白銀台方面へ歩くこと5分。高松藩松平家下屋敷跡のある場所から目の鼻の先に高松湯がある。
店内に入るとあまりの古さから、 タイムスリップした気分になること間違いなしの銭湯だ。



▲目黒駅


▲東口を出て右側


▲ひとまず大通りに出て


▲左折


▲こっちが白銀台方面になる


▲横断歩道を渡り


▲途中で神社なんかもある


▲大通り沿いをまっすぐ歩いて


▲すると反対側(右側)に銭湯がみえてくる





▲到着


くたびれた感じのビルの一角にある銭湯。かなり古そうであるが、中はどんな感じだろう?と期待と不安が入り交じりながらのれんをくぐると、入ってすぐに濃厚な昭和臭が漂ってくる。


右側の入り口を開けると、左側に番台。座るのは、70代後半ぐらいと思われる男性。決して目を合わそうとせず、じっと前か下を向いたまま。帰りも同じだったが、悪い印象はなく、単にシャイなだけなのかもしれないと感じた。


それとなによりも特筆すべきなのは、その古色蒼然とした脱衣場の世界。本当に古いものばかりで、昭和から時間が止まったまんまである。今まで色んな懐かしい銭湯をみてきたが、ここのビジュアルは他と一線を画す。


ロッカーは手前側と島ロッカーがあり、あとは左側に大きな鏡。これは昭和の銭湯のお約束だろう。
それと体重計がめちゃくちゃ古い! 昭和を通り越して大正や明治時代のアンティークなんじゃないかと思えるほどだ。
一方で、さすがにエアコンだとか扇風機、テレビは新しい。この辺はさすがに博物館じゃないので変わる部分だろう。が、ほかはそのまんま昭和。生きた博物館である。


浴室の扉は左右二つあって、中に入ると島カランが一つと左右の壁にもカランがあるが、固定シャワーは左右の壁のみ。
天井は、ビル銭とあって低いがそれほど圧迫感はない。
床のタイルなどは古いがしっかり磨かれている。
それと男女の仕切壁部分は、白鳥のチップタイル絵。浴槽上の壁もチップのタイル絵で、こちらは西洋風車になっている。


奥にある浴槽は、3対7の割合で、左の3が深浴槽。右の7が浅浴槽でジェットバスがついているだけ。
どちらも白湯で温度は44℃か45℃ほど。シンプルな構成だ。


自分が入ったときは一人の先客がいるだけで、非常に閑散としていた。それと最初から最後まで入浴したのは自分のみで実質貸し切り状態。
入店したのは20時頃だったのでピークをすぎた頃かもしれないけど、それにしても寂しい風景である。帰るときも自分一人だけであった。
ただ、最初に入るときは若者とすれ違い、あと中に入ったときは別の学生らしき若者が脱衣場でいつまでも本を読んでいた。
なので、数は少ないけれども実は若い人が多かったのである。
こういう古い場所で若者が多いのは他の銭湯でもみられる傾向だろう。
それを考えると、そうした若者たちに訴求すれば、まだまだ元気になるポテンシャルを秘めた銭湯ではないかという気がした。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 目黒駅
経路 白銀台方面にまっすぐ歩く
周辺の環境 飲食店

●空間演出
建物外観 ビル銭
壁画・眺望 風車や白鳥
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがあるが拡散しないタイプ
浴槽の種類 ジェットバス、浅浴槽、深浴槽
サウナ なし
温度 44~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 目を合わせない
清潔さ きれい
貸しタオル あり(40円)
備え付け あり

◆人
受付 70代後半ぐらいの男性
客層 若者が2人と年配者が1人


【案内】

住所
〒141-0021
品川区上大崎3−5−4

電話番号
03-3441-8602

公式ページ

アクセス
山手線「目黒」駅東口下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載