京急弘明寺駅を降りて10分ほど歩いた先にスーパー銭湯のみうら湯がある。
運営会社が京急であるため高架線下という珍しい場所にあるが、泉質が高く、満足度の高いところだった。
【みうら湯弘明寺店】をザックリいうと
◎黒湯、炭酸泉、サウナ、水風呂あり
・電車の音が頭上に響くスーパー銭湯
・廊下はわちゃわちゃしている
・黒湯が濃厚すぎる
・露天風呂は必見
※写真
上:弘明寺駅(京急)
中:弘明寺
下:みうら湯入口
▲電車から降りて目の前に桜
▲駅前のにぎわい。統一選挙前ということで立候補者と支援者が集い、桜をみに来た人と出店で超ごった返していた
▲坂道を下っていく。弘明寺は街全体が起伏の激しいところである
▲アーケード入り口前にあるドラッグストアを右折
▲狭い道路で車が渋滞していた
▲ようやく人も車もまばらに
▲途中、京急の路線が頭上にみえてくる
▲左側を向くと
▲みうら湯の看板がみえてくる
▲あとは建物に沿って歩くだけ
▲到着
▲入り口前には、イベントの告知。いろんなイベントをやってるようだ
▲中に入ったところ
▲左に下足箱。ここはリターン方式なので事前に100円を用意する必要がある
▲進んだ先の左側に小さなゲームスポットも。このへんは小さな子を想定したものだろう。家族連れが目立った
▲建物の奥には食事処。メニューをみるとスーパー銭湯にしてはリーズナブルな値段
出典:みうら湯ホームページ引用
▲小さくて見えないと思うが、全体のフロアマップ。色んなお店が軒を連ねるため、終始わちゃわちゃしている
受付は、建物の真ん中ちょっと手前付近にあって、その横に自販機がある。
この日は自販機で入浴券とフェイスタオルを購入。
受付に立つのは、20代前半ぐらいの女性2人。スーパー銭湯らしく愛想良く対応してくれた。
入り口はその奥側にあるのだが、ここはスーパー銭湯にしては珍しく男女入れ替えがある。この日は男湯が「さっぱり湯」で、女湯は「しっとり湯」。
青いのれんをくぐると、奥行きのある廊下を経て脱衣場にでれば、思ったよりも狭く、花見シーズンと相まってなのかかなり混雑していた。
ここもロッカーを使用するには100円が必要で、ちょっと面倒くさい。
脱衣場を抜けて浴室に入ると、目の前に見えるのがカラン。
ここは横長の作りになっていていて、左側のカランは短くて立ちシャワーが手前に2つあり、右側は長く、その突き当たりにあかすりルームがあった。
カランの裏手、つまり入り口から奥に進むと、左側に水風呂。水風呂はなんの変哲もないふつうの水風呂だ。
その奥にサウナ。このサウナは広さこそないものの、かなり急峻な作りになっている。
そのサウナの右隣にあるのが黒湯炭酸泉。昨今のスーパー銭湯でお決まりの天然温泉+炭酸泉である。
温度は38℃前後でぬるいものの、入った瞬間に特有の火照りを感じた。それだけで炭酸が濃厚ということだろう。
しかも黒湯の方もめちゃくちゃ濃厚だ。
手ですくってみると、まるで墨汁を混ぜたかのような色合いをしている。通常なら手に取るとほぼ透明になるが、ここではなお黒色を確認することができた。
▲入り口付近にはパネルが設置してあって、どのような地層まで掘り下げて掘削したのかを解説している
▲ご先祖様が北京原人だった時代までさかのぼる
▲ここまで解説した銭湯は珍しい
▲深さは150メートルと浅いものの、深度と泉質は関係ないということだろう
話を浴室に戻すが、その炭酸泉の横に位置するのが、ジェットバス。左側から寝湯、座り湯、うたたね湯と露天風呂の出入り口まで続く。
設備自体はどこにでもあるようなものだが、なぜかここだと大人気。空いた瞬間に埋まる勢いである。近くで狙ってる人もいるぐらいだった。
なのでジェットバス好きな人にとって、ここは鬼門だろう。
それとジェットバスの通路を隔てた先、すなわちカランの裏側に位置するのが主浴槽となる大海の湯。
名前こそ勇ましいものの、正直、「大海」と呼べるかどうかは疑わしい広さだ。
せいぜい頑張って10人ほどが入れる程度。これなら同じ横浜にある竜泉寺の湯の方が2倍以上大きい(しかもそこは炭酸泉)。
浴室はそんな感じであるが、昨年度あたりにリニューアルしたとあってか、とても綺麗で落ち着いた感じである。
その浴室から二重扉を開けて外に出ると露天風呂になる。
すぐ右に見えるのが寝湯で、ゆるい傾斜に寝転ぶもの。ギッシリ埋まっていて、かなり人気のようだ。
その通路を隔てた左側は、外気浴用のステージ(?) なんと表現したらいいのか分からないが、とりあえず一段上がった床になっており、柔らかい素材でできている。フリースタイルで外気浴できるようにしたものだろう。
露天風呂は真ん中よりやや奥側にあり、浴槽は上下段と円が重なるようになっている。
その周りにもお湯が流れており、石が敷き詰められた足つぼ湯だ。
足つぼ湯は、大人がひとり歩けるぐらいの幅しかないため、後から人がやってくると戻ることができない。
なのでそうなると、大半の人は立ち止まって左右に体を揺らしはじめる。体重を掛けて足に刺激を与えるためなのだが、数人が同時にやり始めると、もはや見た目は危ない集団である。
あとは繰り返しになるが、みうら湯は高架線の下にあるため、電車の通過音がしょっちゅう頭上に響く。
さすがに浴室から電車はみえないものの、パンタグラフがかすかに見えた。
客層は、高齢者が少しいるかなという程度で、若い人や親子連れが目立つ。
値段は900円とスーパー銭湯ではまあまあの値段ではあるが(東京と比べたら安い方だが)、狭い空間ながら様々な仕掛けが詰め込まれており、多くの人が満足できる銭湯ではないかと感じた。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 弘明寺(京急)
経路 右側の坂道を降りて線路沿い
周辺の環境 線路の下と住宅街
●空間演出
建物外観 線路の下にある建物
壁画・眺望 線路がみえる
統一感 あり
置物 ふつう
照明 ふつう
★設備
休憩所 食事処の奥
脱衣所 規模にしては少し狭い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 黒湯、黒湯炭酸泉、ジェットバスの寝湯、座湯、露天風呂、水風呂、寝湯、腰掛け湯
サウナ あり
温度 40℃、42℃
棚 あり
男女入れ替え あり
■サービス
接客 笑顔
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入100円)
備え付け あり
◆人
受付 20代前半ぐらいの女性2人
客層 満遍なく色んな年代
【案内】
利用料金
大人(中学生以上)
平日800円
土・日・祝日900円
小人(4才~小学生)
平日300円
土・日・祝日400円
営業時間
平日朝10時~夜11時 (最終入館:夜10時30分
)土日祝朝10時~夜12時 (最終入館:夜11時30分)
年中無休(メンテナンスのため休業することがあります)
駐車場
無料駐車場完備
※ご来店の際は公共交通機関が便利です。
※近隣は通学路になっています。運転には充分ご注意ください。
※みうら湯ホームページ転載