銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

提柳泉(東京・三ノ輪)

2019-07-23 06:26:59 | 銭湯





日比谷線の三ノ輪駅を降りて、南に10分ほど歩いた住宅街のところに提柳泉がある。
住宅街の中でありながら吉原にも近く、風俗街と住宅地の境界にある銭湯だ。

【提柳泉】をザックリ言うと
◎サウナ、水風呂あり
・ビル銭
・ちょっと設備が古い
・薬湯がいっぱい


※写真
上:提柳泉入口
中:吉原
下:見返り柳








▲三ノ輪駅


▲出て、左を向いたところ。こちら側(南方面)に進むが


▲とりあえず目の前の横断歩道を渡る


▲渡ったところ


▲あとはほぼ真っ直ぐ南に進む












▲ここからスカイツリーがみえてくる








▲地図


▲いま歩いているのは、どて通りというところで


▲右側(地図だと左になってるが)にかの有名な風俗街の吉原


▲ちょっと先を進むと


▲柳がある


▲見返り柳と呼ばれるもので


▲ここで遊女とお別れをしたところらしい。震災やなにやらで色々と移転してるそうなのだが…。




▲床屋さんがあるところを曲がる




▲到着。お疲れ様でした


▲ビルなのかマンションなのかいまいち分かりにくい建物


で、早く着いたので



▲吉原公園まで足を運んでみた。左に見えるのが吉原のメイン通り


▲そして右側が、住宅街。まさに住宅街と風俗街の境界がこの公園だ


公園では、なにやら写真撮影をしてる二組(女性とプロカメラマンのコンビが二組)がいて、それを取り囲むようにおじさんたちがベンチに座ってスマホとにらめっこしてる。
新しく働きはじめた女性がお店用に写真撮影をしているのだろうか? そしておじさんたちは目当てのお店を探しているのだろうか?
一方で複数の犬を引き連れた若い女性がいたり、老夫婦が休憩してたりと不思議な空間である。


提柳泉に戻ると



▲階下はダンス教室らしい


▲階段をのぼる




のぼると、ひらけたロビーに出て、左側に古い券売機がある。券売機にて、チケットを購入。
左手前に椅子がL字型に並び、右側にフロント。その時は誰もいなかった。
声を掛けようかと思っていると気配を感じ取ったのか、奥から50代ぐらいの女性が姿を見せた。
「貸しタオルありますか?」と尋ねると、「どうぞ」と示されたところにフェイスタオルが山積みになっていた。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲奥の扉から女性が現れた



タオルを手にして男湯ののれんをくぐると、けっこう広めの脱衣場。
天気が良く窓も解放されていて、とても気持ちがいい。ラジオが流されており、昼間の安穏とした雰囲気だ。
ただ、奥左側に開けられた扉前に立つと、青いメッシュがあるが外から丸見えである。風紀上、大丈夫なのだろうか?


それと脱衣場は入ってすぐ手前に常連用のロッカーがあるが、あとは左側をぐるっと普通のロッカーが囲む。
真ん中にはテーブルがあって、右奥に洗面台が2つ。
ティッシュや綿棒などアメニティが置いてある。ドライヤーは無料。扇風機も2つあるなど(12段階調整できる優れ物!)利便性が高い。


扉を開けて浴室内に入ると、奥行きがあるが横幅は狭いなという印象。
すぐ左手にサウナ。サウナは140円追加で入れるが金曜日は無料らしい。


少し奥に入ると、大きく分けて右側が浴槽。左側がカランである。
カランは横並びで配置されており、入浴客が背中合わせになる。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真からだと奥が浴室の出入り口


右の浴槽は、手前が水風呂。見た感じなんの変哲もないが、かなりぬるく、お店は「提柳泉式交互浴」を進めている(具体的な手順は忘れた)。


その奥隣が主浴槽となる。下は金属の網状が敷かれていて、そこからバイブラが吹き出している。温度は43℃ほど。
その主浴槽の奥側に座湯が2つ並び、その一番奥にとりあえず作った感じの小さなボディジェット。ボディジェットと言っても、小さなジェットが横と後ろについてあるだけである。


主浴槽とのころには、ラミネートが張られてあり、そこにはテレビ東京の「アド街ック天国」に紹介されたことに加え、「ふろともランニングクラブ」というものがあるらしく、その紹介も兼ねていた。


その主浴槽のさらに奥に薬湯。アロマバスというのか、この日は青色の薬湯だった。温度は40℃ほどで、ぬるい。
今度は、奥ではなく左側にも浴槽があって、こちらも薬湯。りんご湯とあったが、単に赤く染めただけの気が…。
それとこの薬湯に関しては熱湯にしてるらしく「水で薄めないでください」と注意書きがある。
ほかの銭湯だと水で「埋める」と表記するが、ここでは「薄める」。



出典:東京銭湯ホームページ引用


さらに浴室全体の一番奥にも浴槽があって、入ると露天風呂と思ったのだが、露天風呂“風”の薬湯である。
なぜなら完全室内かつ、窓もすべて閉め切ってあったから。
お湯は漢方の薬湯で、温度は40℃ほど。温度は一番低かったかもしれない。



出典:東京銭湯ホームページ引用


ということで、ここは薬湯が3つもある。
客層は高齢者がいるものの、外国人や若者もおり、高齢者の方がむしろ少なかったかもしれない。浴槽も客層もバリエーション豊かである。


全体的にみると設備の老朽ぶりが所々目立って少し汚いなという印象を持ったが、サービスに関してはとても充実しており、下町観光やランニングで寄るにはもってこいの銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪
経路 まっすぐ南
周辺の環境 住宅地と風俗街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがあるが、当たり外れがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、ボディ、薬湯、露天風薬湯、水風呂
サウナ 
温度 40~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 普通
清潔さ ちょっと汚いかも
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし(と思った)

◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 高齢者、若者、外国人


【案内】

住所
〒111-0031
台東区千束4−5−4

電話番号
03-3871-2395

アクセス
東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅よりバス。「吉原大門」下車、徒歩1分

休日
月曜

営業時間
13:00−23:00
日曜、祝日は12:00から営業


※東京銭湯ホームページ転載