銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

アクアセゾン(東京・ときわ台)

2021-04-10 06:23:00 | 銭湯
#アクアセゾン






東武東上線
#ときわ台駅

▲東武東上線のときわ台駅





 


▲ちなみに端っこにある踏み切り


▲2007年に自殺を試みた女性を助けようとした警察官が命を落としてしまうという痛ましい事故が起きた現場だ。殉職した警察官は第一次安倍政権時に緊急叙勲を授与されている



▲階段を降りると


▲線路の下にでる


▲再び階段であがり


▲上ったところ


▲その左に改札口がある


▲でたところ




▲ときわ台駅を振り返る


▲向かうのは上板橋方面を線路沿いに歩いて真っ直ぐ進むだけ


▲改札口をでて左に向かおう


▲駅舎の壁には昔の写真が飾られてあった






▲この常盤台は戦前に造成された場所で、1936年(昭和11年)に販売が開始されている。当時としては理想を掲げたハイモダンの住宅街だったようだ。
クルドサック(車が入れないようにした袋小路)やプロムナード(住宅街の散歩道)のある街並みで、今だと横浜の美しが丘などにもみられる。
この時代に作られたアーバンデザインが今の時代にも継承されている



▲工事中のフェンスに沿って歩く




▲真っ直ぐ歩くだけ


















▲右手に公園がみえてくるのだが、その公園越しにあるのがアクアセゾンである

▲なので奥にある横断歩道をまで行って






▲横断歩道を渡り




▲アクアセゾンに到着






▲配置はこんな感じになってる


自動扉をあけて中に入ると、すぐ左側に券売機がある。
扉にはSuicaなど電子マネーが使えますとあったが、その券売機にはSuicaの読み取り端末が見あたらない。
なんとなく崩しておいた方が無難かと思い千円札でチケットを購入したのだが、正解だった。脱衣場のロッカーがコインリターン式だったからだ(結局ここに限らずだが、銭湯は小銭がないと困る)。
入浴料が470円に貸しタオルが50円。合計で520円だった。


目の前はロビーになっていて、どちらかというと華やかさはないが、広めのスペースにテーブルが並ぶ。
奥にはフロント(受付)。左側にはソフトクリームの看板があり、飲食提供もしているようだ。お客さんの中にはビールジョッキを持ってる人もいたので、飲食サービスの幅が広い。


出典:東京銭湯ホームページ引用


受付に座るのは、60代から70代ぐらいの女性。
チケットを出すと、貸しタオルを出してくれて「使い終わったらこちらに戻してください」と言われる。
帰りは男性に代わっており、「ありがとうございました」とタオルを返したが、返事の一つももらえなかった。


入り口は男女ともに右側にあって、男湯はその奥側。
中に入ると、脱衣場はとても綺麗で洗練されている。
真ん中に長いすがあり、手前側には洗面台。ドライヤーは有料タイプだった。
入り口から向かって右側奥にはトイレと空気清浄機、体重計がある。
ロッカーは壁沿いに並び、先ほども述べたように100円を投入して帰りは返ってくるコインリターン式だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こっちはおそらく男湯


浴室の入り口をあけると、すぐ目の前にはステンレスの棚がある。
この棚は、入る前の入り口横にもあり、さらに奥にももう一つあったので合計で3つ。棚はあればあるだけ便利だ。


ここは室内全体をみると、左側にカランが並び、右側が浴槽。
その浴槽奥にはサウナがある。さらにサウナの奥に水風呂…といった感じだが、とりあえずカランからみると、ハンドシャワー仕様でヘッドが大きいタイプ。この大きなヘッドは近年の流行なのか、新しい銭湯だとよく見かける。シャワーの粒が大きいので、人により好みが分かれるだろう(個人的にはそんなに好きではない)。
ホースは意外と長く、隣に全身入れ墨の人が座ったときは、ホースがその人に当たらないかヒヤヒヤした。
椅子は座高が高いもので座り心地が良い。お湯は軟水。このへんは最近のレベルが高い銭湯のお約束だろう。軟水も好き嫌いが分かれそうだが、とりあえず濾過(金属イオンが除去)されているので質の高い水とされている。
シャンプーを使って軟水で流していると「シャンプーがいつまでも落ちねぇ!」とパニックになるが、これは軟水を知らなかった頃の自分である。
手前のみ仕切りがあって、あとはふつうのカランが続く。

出典:東京銭湯ホームページ引用

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


右側に目を転じると浴槽が浴室の中盤まで続く。
手前にあるのがシルク風呂で外観は円形をしており、一見するとふつうのシルク風呂なのだが、音がかなりウルサい。入ってみると、温度は40℃ぐらいでぬるめ。ただ音がやたらと体に伝わって腹や骨にビシバシ響く。電気風呂ともまた違った刺激だ。
居心地が悪くて早々と退散すると、次はお隣の主浴槽へ。
これはほぼジェット関連の設備で、最初は寝湯が4つ並ぶ。
手前2つがバイブラで、奥2つがジェットバス。水枕は残念ながら死んでいた。
その奥に電気風呂があるのだが、まったく電気の刺激が感じない。おそらく近づいてはじめて感応する作りなのだろう。
最後奥にあるのが、深浴槽になっており、右はお尻からジェットが出るタイプ。真ん中は脇。左が背中だ。ジェットは泡立たない仕様。なにからなにまで最新式だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


主浴槽に隣接してサウナがある。もちろん別料金なので今回は入らなかったが、のぞき込んでみると一般の銭湯にしては広いと感じた。
さらに奥に足を踏み入れると、奥壁のところにバイブラ仕様の水風呂があった。水温は16℃前後あたり。大きさは2、3人入れる程度だろうか。
左を見ると、隅っこに炭酸泉がある。
浅い作りで6人ほどが入れるが、人気ゆえに満員御礼だった。しばらく様子を見て、空いたらすかさず入った。炭酸の濃度はまあまあで、とびきり濃いわけではなかったが、不満は感じず。
温度は39℃ほどなのでずっと居られる気分だった。実際にみんな長湯していた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


立ちシャワーが水風呂と炭酸泉の前に背中あわせで並び、これはおそらくサウナから出てきた人用のものだろう。
入り口にある立ちシャワーだと遠くてわざわざ浴びに向かわないだろうから、近くに作ることで客の動線を誘導するしっかり考えられた配置だ。


特筆すべきは、もう一つの水風呂。なんとここは水風呂が2つもある!
そして、その奥にある水風呂がとにかくスゴい。
扉をあけると目の前に長椅子と1人用の椅子があり、その奥にめちゃくちゃ大きな水風呂があった。
これはスーパー銭湯もしのぐ規模の大きさで、子どもなら泳げそうである。深さもあって、温度は18℃ぐらい。一般の銭湯でここまで広い水風呂を用意したところはなかなかないだろう。水風呂好きなら目から熱い汗を流して感動するに違いない。
自分が知る限りだと、歴代二番目ぐらいの広さ。一番はリニューアルする前の羽田にある新呑川湯で、そこは尋常じゃない広さだったが、リニューアルを機に消えてしまった。実用性を度外視して広すぎたのだろう。
なので、今一番大きい水風呂はここかもしれない。
ただ、たまたまだと思うけど自分がいる間は誰も使っていなかったので勿体ない気がした。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ほぼプールである


こんな感じで、軟水、炭酸泉、巨大水風呂と一通り揃ってて470円なので、設備に関しては文句のつけようがない。
浴室の間仕切りは波打った形状で、花を模したタイルが貼られてある。
天井もかまぼこのような曲線を描いて真ん中は切り込みが入っているなど、随所に拘りが感じられた。
“小事は大事”というけれども、それを実践したところである。


客層は、高齢者が中心ながら中年層もいた。若い人は自分がいた時のタイミングだと一人もいなかった。
意外と客からけっこうジロジロみられ、広く客が押し寄せる銭湯のイメージだったが、よそ者が珍しい場所なのだろうか?
ここは温度設定が低めで、電気風呂やジェットなどの刺激も低く、かなり万人向けの銭湯である。
設備は整っていてロビーでは飲食も楽しめるので、スーパー銭湯とも競合できるコストパフォーマンスの優れた銭湯だった。

【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 ときわ台
経路 線路沿い
周辺の環境 公園、住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 シルク風呂、寝湯、ボディジェット、バイブラ、水風呂、巨大水風呂、炭酸泉
サウナ あり
温度 41℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 反応がなかった
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 60代後半ぐらいの男女
客層 高齢者がメイン

【案内】

住所
〒174-0071
板橋区常盤台3−14−6

電話番号
03-3967-4126

アクセス
東武東上線「ときわ台」駅下車、徒歩7分

休日
金曜

営業時間
13:30−23:30
日曜は12時~23時30分

※東京銭湯ホームページ転載