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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

渋谷の裏側を覗く

2021-05-13 06:42:00 | 日記







若者が集う街渋谷。
そこには都市計画で整備された街並みの風景だけでなく、様々な欲望を飲み込む多様性とギャップに溢れた場所です。
普段はテレビなどで紹介されない裏側の渋谷を歩いてみたいと思います。


▲ハチ公広場


▲みんな楽しそうに過ごしています


▲なぜか座り込むおばあちゃん


▲テレビ撮影もしていました




▲渋谷はおおまかにTSUTAYAを起点とした右にある公園通りと、左にある渋谷センター街


▲109を起点にした右の文化村通りと、左にある道玄坂が主要経路となります。なので最近は色んな建物が建っていますが、依然としてTSUTAYAと109が渋谷を象徴する建物ではないかと思います


銃も売られている街


▲最初に向かうのは、公園通り。TSUTAYAの右側を歩きます


▲MODIがみえてきました


▲そのMODIと楽天の間に道があります


▲入ってみます


▲ここでストップ


▲左に向いてみましょう


▲なんと銃を取り扱うお店があります


▲モデルガンとかではなく、主に猟銃を取り扱うお店ですね。


「渋谷」で「銃」で検索すると、少年ライフル魔事件と、こちらの渋谷銃砲火薬店がでてくるのですが、まったく関係ありません。警察と銃撃戦になった場所も違います。
インターネットの信憑性というのも改めて無闇に信頼できないなと思いました。
しかしこうして色んなものが売られてるというところに渋谷らしさを感じます


最新のアパレル発信地


▲先ほどの左折する前の地点に戻ると


▲奥に進みます


▲渋谷の地形を足から感じられる場所です。駅がいかに谷底にあるかを実感できるのではないでしょうか




▲古い民家が所々あります。こちらは美容室のようです


▲すぐそばに公園がありました


▲北谷公園です




「公募設置管理制度」(Park-PFI)で作られた公園のようです。なので一般的な公園をイメージすると雰囲気が全然違います
「公募設置管理制度」とは、公園の中にカフェなどを作って、その利益をもとに公園を運用する制度のこと。なので、この公園にはブルーボトルコーヒーがあります



▲古民家のような建物が新しい商業施設に挟まれてポツンとあります。このあたりもいかにも渋谷らしい風景です


▲グルッと回ってきたので、いま目の前にあるのが公園通りです。奥に見える建物が渋谷公会堂です。かつてドリフターズが「8時だヨ!全員集合」で使われた場所ですが、すっかり建て替えられてので当時の面影はないでしょう


▲左をみると…ギョギョ


▲渋谷駅方面にむかってすごい行列


▲どこまで続くんだろう?




▲到着


▲Ray-Banでした。有名なサングラス屋さんです。マッカーサーや西部警察の渡哲也さんが使っていたことで有名なサングラスだとか。
調べたところ、この日は木村拓哉さんとのコラボ限定品販売をしていたらしく、それでこの長蛇の列だったんですね。
しかしみんな熱量がすごい


日本固有の文化ラブホテル


▲一度スクランブル交差点に戻って


▲109を目指します








▲そのまま道玄坂をのぼるとユニクロ


▲さらにちょっと上っていけば




▲百軒店の入り口があります。こちらは夜の街として知られた場所で、大人のディズニーランドみたいなところです


▲中に入っていきましょう




▲さっそく近くにあるのがストリップ劇場。いまでも健在なんですね。昭和感満載のネオンや建物が郷愁を誘います


▲案内所は、大感謝祭中でした


▲左に狭い路地


▲中に入ってみると


▲とりかつ屋さん


▲その奥はふつうの一軒家でした




▲と思ったら、やっぱり看板がないようなお店でした(^_^;)


▲見るだけで楽しいってどういうこと?


▲その先にはラブホが林立していました


▲先ほどの入り口に入った場所に戻ります。この先にまっすぐ進むと名曲喫茶ライオンというクラシック喫茶(クラシックを聞かせてくれる喫茶店)があります


▲ローソン


▲さらに上に進むと










▲名曲喫茶ライオン

いまの天皇陛下が若い頃にお忍びで通われたところです。
この目の前では酒井法子さんの元旦那さんが薬物で捕まった現場でもあります


▲先ほどのローソンがあるところに戻って右に曲がると


▲手前にあるのがネットカフェ。しかし、ここへんはラブホテルが軒を連ねる一帯になります。
少しばかり棲み分けがされていて、


▲右に下ると


▲性的なサービスをしてくれる風俗店が沢山並んでいます




▲振り返ると、迷路のようにかなり複雑な地形であることがわかります。
こういう人目を覆い隠す地形だからこそ、性風俗のお店が自然発生的に集まったのかもしれません。
先ほどのネットカフェの左側はというと、手前に集合住宅がありますが、




▲その奥は沢山のラブホテルが所狭しと営業していました。いわゆる「人類最古の職業」の女性たちも歩いています


実はラブホテルというのは日本固有の文化で、海外にはこうした性行為を目的とした建物はないそうです。
日本のみで生まれた背景には、プライベート空間が希薄な住宅構造にあるのかもしれません。
渋谷の場合は元々銭湯温泉があった場所に花街が生まれ、次第に連れ込み宿からラブホテルへと名称が変わり、今にいたるようです。


東電OL殺人事件の現場


▲道玄坂をのぼった先にきました。写真は道玄坂を振り返ったところで、右に見えるのは京王線が入る渋谷マークシティになります


▲次に目指すのは、振り返った写真からみて左側(のぼってきたら右側)に行きます。こちらもラブホテル街です


▲滝坂道。通称、渋谷裏通り。色んな意味で渋谷の裏側になります


▲滝坂道を進むと


▲曲がり角に八百屋さん


▲その斜向かいのところにさらに下る階段があります


▲下っていくと




▲とても古い集合住宅があります。表通りは新しいビルがどんどん建ちますが、裏通りはその街の歴史を発見することができます


▲その左側をみると、京王線の神泉駅。さきほどのマークシティのところからちょっと歩いたところに隣駅があります




▲踏み切り


▲神泉駅


▲反対は渋谷方面のトンネル


▲右に見えるのが、さきほどの古い集合住宅で


▲さらに隣には古いアパート


▲こちらが、東電OLが殺害された現場のアパートで、今でも当時のままです


東電OL殺人事件とは?

Wikipediaで引用すると、
東電OL殺人事件とは、1997年3月9日未明に、東京電力の幹部社員だった女性が、東京都渋谷区円山町にあるアパートで殺害された未解決事件である。ネパール人被疑者が犯人として逮捕・有罪判決を受け、横浜刑務所に収監されたが、のちに冤罪と認定され刑務所から釈放され、無罪判決を得た。 ウィキペディア


慶應を卒業して東電の研究職の立場にいた超エリート(OLというイメージとはかけ離れた上級職)でいわゆる立ちんぼ(売春)をされていた特殊な女性でした。
会社関係者もみんな知ってたらしいのですが、誰も止めなかったようです。
昼はエリート。仕事帰りは夜鷹。
30代を越えても拒食症だったらしく、拒食症は母親との関係に問題があるケースが多いので、なにか家庭内で問題があったのかもしれません。
当初、犯人として捕まったネパール人は後に冤罪が認められて釈放され、真犯人は未だに藪の中です。


日本有数の高級住宅街である松濤


▲先ほどの八百屋さんを右に曲がれば、飲食店などが軒を連ねるのですが、やはり奥側になるとラブホテルが立ち並び、年齢を問わず手をつなぐ恋人たちの姿を多く見かけます


▲こういう特殊な雑貨屋さんや




▲レアな専門店もあります


▲そのラブホテルの隙間に挟まれて、円山児童遊園地。日本一相応しくない場所にある児童遊園地ではないでしょうか


▲下り坂を進むと


▲今度は一転して、雰囲気がガラッと変わります


▲松濤文化村ストリートです


▲坂道をのぼっていくと


▲こんな瀟洒な集合住宅がみえてきます


▲右折して入っていけば


▲松濤美術館


▲ここは美術館だけではなく


▲さらに進んで


▲右折すれば


▲公園があります




▲子どもたちの歓声が響いていました


▲奥には池があります。都会のオアシスという風情です






▲水車まで。周囲は閑静な住宅が取り囲むので、さきほどの円山町とは打って変わって心安らぐ空間です


▲その周囲の住宅がこれまた凄い


▲研ぎ澄まされた感性を全面に打ち出した家が立ち並んでいます


▲松濤は東京でも屈指の高級住宅街で、田園調布と比肩するほどの規模です






▲高級マンションのようにみえますが、高級介護施設です




▲値下げして15分200円は高い…




▲マンションのようですが、一つひとつが一軒家です


松濤といえば経営者(楽天の三木谷さんとか)や芸能人が多数住んでいて、また都知事の元公館(青島幸男さんまで住みましたが、石原慎太郎さんが入居を拒否して取り壊しました)があったところでも知られています。
松濤ではありませんが、渋谷は安倍晋三さんや麻生太郎さん、ユニクロの創業者である柳井正さんなど錚々たる重鎮たちが住む場所でもあります。
一つ道を隔てた先が風俗街で、もう片方は超高級住宅街。
水と油が共存する不思議な街です。


若者の街という系譜



渋谷の特徴は、いつの時代も若者を集める磁力ではないでしょうか。
混沌と破壊と猥雑さをあわせ持つ裏側があるからこそ自由な空気感を醸し出す渋谷の魅力があるように感じました。








ーおわりー