


桜といえば、誰もが思い浮かべる染井吉野。江戸後期に、現在の駒込駅ちかくにある園芸屋さんから生まれました

駒込は、東京メトロ南北線の後楽園と王子の間にあります

出口4をでると、すぐ隣にあるのが染井吉野桜記念公園

出口4をでると、すぐ隣にあるのが染井吉野桜記念公園

染井吉野発祥の地として記念に作られた公園です

桜が見頃を迎えていました

記念プレートです

江戸時代は、ここら辺一帯(染井村)が植木や園芸の一大拠点だったようです

伊藤さんちの庭でみんながワイワイ集まってる様子です。
染井吉野は、染井さんという人が作ったと勘違いしてる人が多いのですが、地域名になります
エドヒガンとオオシマザクラを人工交配したもので、いま街中で咲いているものはすべて接ぎ木によって繁殖してきたクローンになります。
ちなみに、「染井吉野」と「ソメイヨシノ」の違いはご存知でしょうか?
漢字で表記する染井吉野は特定の栽培品種を示していて、カタカナのソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラを掛け合わせたすべての種間雑種をあらわしています。
これほど日本中でどこにでも染井吉野が見られるようになったのは戦後のことだそうです

出典:Wikipediaホームページ引用
お母さんのエドヒガン

出典:Wikipediaホームページ引用
お父さんのオオシマザクラ
この2つが掛け合わさり、染井吉野が生まれました。先ほども書いたようにすべてクローンなので、同じ遺伝子同士だと自然受粉はしません。
別の桜とは受粉できるのですが、そうすると別の品種になってしまい、染井吉野ではなくなってしまいます。
自然の産物のようにみえる桜ですが、人為的に作られ、人の手を介さないと繁殖できない危うい植物なのです

みんな同じ遺伝子をもっているため開花のタイミングは環境によって異なりますが、ほぼ一斉に咲き乱れます

染井吉野という名前の由来は、奈良にある吉野山の桜が当時は有名だったので、それにあやかって吉野桜と命名したのが始まりでした。既存のブランド名を拝借したわけですね。
しかし染井吉野の方が名声を博すようになると、元々吉野山にある桜と混同してしまうじゃん!ということで、染井村から生まれた吉野桜だから「染井吉野」と改名されました


染井吉野は人生の節目を彩り、新しい門出とともに人々の大切な思い出の引き出しに仕舞われてきました。
これからもみなさんの心に刻まれる存在であり続けるでしょう
