今年は、靖国神社にある東京の標本木を訪ねてみました。標本木とは、開花宣言や満開を告げる際の指標となる木です
最寄り駅は、皇居のちょうど真上に位置する東京メトロ半蔵門線の九段下駅です
近くには千鳥ヶ淵や武道館もあります。この日は東京電機大学の入学式が執り行われていました
ようやく人が集まって開催できるようになったんですね
靖国神社です。めちゃ鳥居が大きいです
その鳥居の近くには枝垂(しだ)れ桜が花開いていました。周辺にも多くの桜が咲き乱れています
さらに奥に進むと第二鳥居があり、
その門をくぐれば
こちらも春の饗宴マッ盛りです
その右手に標本木がありました
この標本木はもともと大手町の気象庁敷地内にあった桜なのですが、データの一貫性を担保する観点から環境が変わらない靖国神社に移植されたそうです
見ての通りかなりの老木で、樹齢は推定で80~90年前後だとか。
一般的に桜の寿命は60年と言われているので、それを考えるとかなりご高齢といえるでしょう
じつはこの標本木は高齢ゆえなのか、ほかの木と比べて開花が早く、散るのも早いそうです
実際に周囲の桜と比べると、
周りはかなり元気よく咲いているのですが
スカスカです。すでに半分以上が散っていました
標本木だけは特別仕様で、根っこの通気性を良くしたり踏み固められないように囲いも設置してあるのですが、それでも元気がありません。
標本木だけは特別仕様で、根っこの通気性を良くしたり踏み固められないように囲いも設置してあるのですが、それでも元気がありません。
おなじ敷地内にある桜ですら開花のタイミングが違うとなると、標本木としてどうなの?と思ってしまいます
基本的に標本木は、10年単位で若い木と入れ替えるのが望ましいそうです。
長い歴史を積み重ねると特別な存在として崇められがちですが、どんな世界も世代交代は避けては通れません。
将来を見据えたら、そろそろ変えるべき時が来てるのかもしれません