goo blog サービス終了のお知らせ 

銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

小松湯(東京・新小岩)【閉店】

2022-04-26 06:13:00 | 銭湯
#小松湯
2022年4月29日閉店

・メンテナンスは完璧
・実直な作り
・陸の孤島にある銭湯





JR総武線
#平井駅

▲公式には小松湯の最寄り駅が新小岩駅とされているが、ほかの最寄り駅であるJR平井駅や都営地下鉄新宿線の船堀駅も歩けば等しく30分前後掛かる。
網の目のように鉄道が整備された東京にあって、目指す場所は陸の孤島である


▲方向としては南口方面

▲階段をおりて


▲改札口


▲地図を見ると真ん中下が現在地で


▲右の見切れた荒川に架かった小松川橋を渡った先に小松湯がある


▲右が南口


▲まっすぐ進んで商店街へと進む






▲そのまま直進


▲大通り(ゆりの木橋通り)に突き当たったら


▲左に見える小松川小学校沿いに向かう


▲横断歩道を渡って、小学校の横に来たところ


▲ひたすら直進




▲京葉道路に到着。この目の前の横断歩道を渡って


▲左折する


▲ふたたび真っ直ぐ歩けば


▲橋の入り口


▲ひたすらのぼっていく




▲荒川がみえる。こうやって橋を歩いてみると、川幅の広さが実感できる(荒川の川幅は平均1500mだそうだ)


▲橋を歩くだけですごい時間が掛かった






▲ようやく荒川を渡り終えると


▲今度は中川。中川も広い




▲ちょうど川を通り過ぎたところ。住宅地(左側)の高さが右の川よりも低いことが分かる。川が氾濫したらとんでもないことになるだろう


▲そうならないことを祈る


▲下りきったら


▲右に向いて


▲直進


▲公園を通り過ぎて




▲道なりに歩く


▲左折。目の前の建物がものすごく古い




▲すぐに右折


▲あとは真っ直ぐ歩けば




▲右に小松湯がみえてくる


▲煙突を解体する工事のお知らせ


▲左にはコインランドリー


▲裏側には煙突がみえる。住宅を兼ねた建物なので、おそらく解体するのは煙突だけと思われる


▲到着


▲中に入ると閉店の張り紙が張ってあった。外では写真を撮ってる人もいた


中に入ると狭い下足箱のスペースになっていて、右に進めば左側に受付がある。
座るのは50代ぐらいの女性。決して愛想があるタイプの人ではなかったが、丁寧な対応だった。
貸しタオルをお願いすると、後ろからカチンカチンのタオルを出してくれた。
一般的に乾きすぎたタオルは良くないとされるが、それは一般論の話で、個人的には乾ききった硬いタオルが大好きだ。
受付のスペースの後ろにはもうひとつスペースがあるのだが、そこは休憩所のようで椅子とテレビが奥に設置されており、それがあまりに無機質なので、こんな休憩所もあるのかと驚いた。ここまでぬくもりの感じられない空間は珍しい。
入り口は、男湯が左側で、女湯は右側。


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場はごくふつうの作りで、真ん中に座るテーブルがあり、左側にロッカーが並ぶ。
とても清潔感があり、無駄を排除されているので心地いい。


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用


扉をあけて中に入ると、やや狭い浴室になっていて、真ん中に島カランがあり、左右の壁にカランが並ぶ。
右手前には立ちシャワーが2つ。
島カランは蛇口が3つで、左が5つ。右が6つほどと少な目だ。
天井も低く、若干の窮屈感が気になる。
シャワーの出はきちんとしていて、使いやすく、立ちシャワーも問題なし。全体的にきれいで、問題箇所は一切見あたらなかった。


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用
▲男湯


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用
▲女湯


浴槽は2つに分かれていて、左側が白湯で、右側が薬湯。
白湯は左半分がバイブラの浅浴槽で、右が深浴槽の座湯。水枕がついていたが、これもちゃんと機能していた。
白湯の温度は44~45℃ほどで最初に入ったときはかなり熱く感じた。
薬湯は3人ぐらいしか入れない小さなスペースだが40℃ほどとかなりぬるめ。なので常連客が長湯して話し込む姿が見られた。


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用
▲男湯


出典:江戸川区浴場組合ホームページ引用
▲女湯


この日の薬湯はカモミールだった。


壁絵はチップタイル絵で田舎の風景が描かれているが、壁の真ん中から下半分のみで、上半分はなにもなし。このへんは経費を削ったか。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


客層はやはり高齢者がメインであるが、男湯に関しては若い人がチラホラいた。
客同士の会話も活発で、両腕に入れ墨を入れた人がハサミを握ってカタギの人の髪の毛を切ってあげたり、背中を洗ってあげていた。
女湯の脱衣場からは絶えず話し声が響き、地元の人たちにとって大切な交流の場という感じだった。


全体的に清潔感があり、設備はすべてきちんと機能しており、しかもお客さんはかなり多くてにぎわっているし経営者も若いので、なんでこれで閉店してしまうの?!と不思議だった。
客の立場なので表面的にしか見ていないのだが、まだまだ営業を続けられる状況と思えてしまうただそれでも閉店するということは、なにかしらの事情があるに違いない。


ここはどの最寄り駅からも歩いて30分前後は掛かるという辺境の地であるため、完全に地元の人向けの銭湯だろう。
昨今のようなデザイナーズ銭湯に作り替えてリクレーション目的で客を呼び込むにはかなり難しい立地場所である。
そのように考えると、閉店する理由の中にはいずれ先細りが見えていたこともあったかもしれない。
周辺には銭湯があるものの歩くとかなり距離があるため、ここがつぶれてしまったら途方に暮れる人たちもいるだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 平井、新小岩
経路 中川沿い
周辺の環境 住宅、川

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 チップタイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 良い
浴槽の種類 バイブラ、座湯、薬湯
サウナ なし
温度 40~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり

◆人
受付 50代の女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒132-0032
江戸川区西小松川町27−15

電話番号
03-3651-3602

アクセス
総武線「新小岩」駅よりバス。「東小松川一丁目」下車、徒歩5分

休日
水曜、土曜

営業時間
15:00−21:00



※東京銭湯ホームページ転載