#富士の湯
東京メトロ日比谷線
#南千住駅
▲南千住駅
▲南千住は東京の端っこに位置する
▲南改札口をでて
▲出たところ
▲この階段をのぼり
▲真っ直ぐ進む
▲奥のスロープを降りてもいいが、左に階段があるのでそちらを降りる
▲降りたところ
▲真っ直ぐ進み
▲ここでストップ。左折する
▲左折したところ
▲ひたすら直進
▲交差点にさしかかり
▲いちど奥の横断歩道をわたる
▲水素ステーションの看板が目印
▲右の横断歩道をわたる
▲あとは少し歩けば
▲富士の湯がみえてくる
▲ここは整体院もやってるようだ
▲全景
▲到着
下足箱にサンダルを預けて、自動扉を抜けると、右斜めのところにフロントがある。座るのは、白髪の60代半ばぐらいの男性。
「こんにちは。貸しタオルはありますか?」と訊ねると、一瞬、間があったあとに「後ろにあるよ」と言われる。後ろを振り向くと貸しタオルが何枚も積み重なっていた。
「使い終わったらこっち(フロント)に戻してね」と言われる。
千円を出すと「20円ないの?」と聞かれて「すみません。ちょっとなくて」と言うと、少し笑いながら80円と400円玉を渡してくれた。
愛想は決して良くないけど、気取ったところのない下町の親父さんという感じだ。帰りのときは眠っていた。
男湯は左側で、女湯が右側。
のれんをくぐると、古い銭湯のよくある脱衣場という感じで、特にここにしかないようなものはなかったが、昔の雰囲気を今に残している。
真ん中に長椅子が並び、右奥にドレッサー。ここでもブラックウルフという大正製薬のスカルプケア商品が置いてあった。企業案件がこのような古い銭湯にも及んでいることに驚く。
浴室の入り口横には洗濯機が2つ置いてあった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
扉をあけると浴室もまたシンプルな作りで、左側に目を転じるとミストサウナがある。その横には水風呂が併設されてあった。古い銭湯にしては設備が充実し、創業当時は先端をいく銭湯だったのではないかと感じた。
そのミストサウナはというと、通常のミストサウナよりもかなり熱く、下の部分から熱気がでてくるのでふくらはぎが痛くなるほどだった。
ミストサウナの隣にある水風呂はかなり小さく、実質ひとり用。詰めれば2人が入れなくはないが、密着することになる。水温はそんなに冷たくなくて、常温だったかもしれない。
カランは島カランと左右の壁にも並ぶが、はじめからシャワーだったわけではなく後付けだった。それぐらい古い時代に創業した銭湯だったのだろう。
そのシャワーはかなり勢いがあり、設備はきちんとしてると感じた。
カランの下部分にあるタイルはオレンジ色で、かなりビビットな色使い。天井や壁は保守的な色だけに、その差し色が鮮やかだった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
出典:東京銭湯ホームページ引用
浴槽は奥にあって、2つに分かれている。右にあるのは狭い薬湯で、この日は緑茶の玉露湯だった。カテキンが2倍あることを強調していたが、皮膚からカテキンを吸収するわけではないので、そこを強調する必要があったのかちょっと疑問だった。
温度は45℃ほどで、まずまずの高温。なにも知らずに足を突っ込んだらかなり熱かったのだが、入った手前すぐに抜け出すのは恥ずかしいので我慢して入った。
こちらは座湯仕様にもなっており、勢いのあるジェットが堪能できる。
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯
左のお隣にある主浴槽は白湯で、機能はバイブラのみ。
温度は少し低めになるが、それでも43℃ほどか。一般的な銭湯としては通常の温度と言えるだろう。
壁のところに湧出口があり、勢いよくお湯が流れていた。
壁絵は店名通り富士山の絵が飾られてある。描いたのは早川利光さんで、署名には15年8月とあった。2009年に亡くなっているので、この15年は平成15年(2003年)のことだろう。
となると、ずいぶん古い絵になるが早川さんの絵だからこそ、そのまま残しているのかもしれない。
写実的な富士山でありながら、海の海岸沿いはデフォルメされた絵柄で、そのコンストラストが面白い。
それとたまたまだと思うのだが、窓から差し込む日差しが富士山の頂上に差し掛かるので、まるで富士山の後光のように輝いていた。
客層は完全に高齢者のみ。仲の良い客同士だとずっとしゃべり続けていた。
肩に刺青を入れた人もいたが、帰り支度のときにその人とロッカーでかちあうとずいぶんと丁重に譲ってくれた。
この地域は来る途中で古いビジネスホテルがひしめき合い、山谷と呼ばれるドヤ街であることが分かった。
この近くには湯どんぶり栄湯という有名な銭湯があるが、あちらは現代風にリニューアルしたのに対して富士の湯は昔の姿を今でも残している。
ドヤ街の真ん中にあった銭湯を当時まま体験できるという点においては貴重な銭湯と言えるだろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 三ノ輪
経路 住宅街
周辺の環境 住宅、公園
●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、座湯、バイブラ
サウナ ミストサウナあり
温度 43~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者のみ
【案内】
住所
〒111-0023
台東区橋場2−21−7
電話番号
03-3876-9530
アクセス
東京メトロ日比谷線「南千住」駅下車、徒歩15分
休日
金曜
営業時間
14:00−23:00
※東京銭湯ホームページ転載
こんなところにも銭湯があったんですね!
すごく味のある銭湯ですね♨️
レンタルタオル無料ですか?
あちゃー 以前 480円だった料金が500円となり 今は 520円ですか?高くなりましたねえ!
ここ 駅から遠くてちょっと不便ですね!
調べたら 浅草駅から 都バスではなく コミュニティバスの 北めぐりん 浅草周りで
橋場一丁目で降りると1ブロックで近いです。ただ きっと浅草駅から乗ると混んでいて座れないので ちょっと浅草駅から歩いて二天門前から乗ると座れますよ!
ご主人寝ちゃうなんて それだけ 防犯がしっかりされていて 安全な街ですね!
富士山の絵 貴重ですね!有名な方が描いたんですね!
いつも詳細なパトロールありがとうございました♪
おはようございます。
そうなんですよ! ここはかなり歩きました。しかも残暑の炎天下。最初は躊躇しましたが、気合いを入れていきました。
コミュニティーバスを利用するのも手ですね。渋谷でたまに利用しますが、ここでは全然おもいつきませんでした。有意義な情報ありがとうございます。
受付で寝てるのは高齢者あるあるです。たしかに治安がいいのもあるでしょうけど。
早川さんの絵はもうほとんど残ってないので非常に貴重だと思います。
個人的に銭湯絵師でいちばん好きなのは早川さんの絵なので、ずっと残してほしいなと思っています。