銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

神代湯(東京・柴崎)

2023-09-23 07:26:00 | 銭湯
#神代湯





京王井の頭線
#柴崎駅
▲京王線の柴崎駅



▲こちらは調布駅から新宿方面へと進む側のホーム


▲改札口の目の前に木があるのは珍しい

▲北口の改札口を抜けたら直ぐに左折。駅に沿って歩く



▲左にまだ柴崎駅のホームが見えるが、ここで立ち止まって右折する


▲右にまがったところ


▲すると右側に神代湯がみえてくる。徒歩1分といったところか



▲到着


入り口の横にはアルコールスプレーが置いてあり、必ず手を消毒してくださいと書いてあった。ルールに従ってアルコールスプレーを手に吹き付ける。
下足箱にサンダルをあずけて右の扉を抜けると、かなり広めのロビーが目の前にあらわれる。
真ん中には大きなテーブルがあり、奥に小さなテーブルが2つほど。飲食サービスを想定した休憩所の作りだ。本棚には漫画本が並ぶが、コロコロコミックなどどちらかというと小さな子ども向けのラインナップだった。
券売機は入り口の左右に2つ置いてあり、そこで入浴券520円とフェイスタオルの貸しタオル60円のチケットを購入。
大きなフロントの受付には、高校生か大学生ぐらいの若い女性と年輩の女性が座っていた。あくまでも推測になるが孫とおばあちゃんの関係ぽい感じだった。
チケットを出すと下駄箱の鍵を出してくださいと言われたので、鍵を渡して代わりにピンク色のプラスチックタグを渡される。
入り口ののれんは男湯と女湯がピッタリくっついているので、一瞬戸惑ってしまった。
左が男湯で、右が女湯。


出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐると左の奥に階段があり、それを下ると脱衣場になっている。
浴室の高さを確保するために半地下にした構造なのだろう。東京のマンション銭湯ではよくある作りだ。
脱衣場は少し広めで、なおかつシンプルな形状をしている。非常に清潔感があり、テーマカラーも明確だ。
ただ装飾性が皆無かというとそうでもなくて、一見すると水玉模様にみえた壁紙が菊の花びらの形をしており、のれんの入り口には椿の花が描かれている。間仕切り壁には本物の花が飾られてあった。こうしてみると見事なまでに女性の感性で作られた空間である。
端っこには宇宙船の椅子のようなマッサージチェア(あんま王Ⅳ。アマゾンでは129000円で販売していた)が置いてあった。ドレッサーのドライヤーは有料(3分20円)で、大正製薬の頭皮ケア商品が目に付く。最近はいろんな銭湯で企業案件を見かける。


浴室の扉をあけると、早速目に飛び込んでくるのは、右にある水風呂。ライオンの口から水が出てくる仕掛けで、深さを確保するための上段構えだった。
詰めれば4人程度でいっぱいになるスペースで、水温は20℃ぐらいとそんなに冷たくはなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右に見えるのが水風呂


反対の左側にサウナがある。こちらのサウナは中規模の銭湯にしては少し広めだ。8人ぐらいは入れる広さで、もちろん別途料金が必要。


出典:東京銭湯ホームページ引用


このサウナの前後に立ちシャワーが2つ設置されている。
一つはハンドシャワーで、もう一つが固定シャワー。ともに出は悪くないが、固定シャワーのほうがサウナ利用者専用として作られる感じがした。
カランは真ん中の島カランと右壁の間仕切りに並ぶが、真ん中はほとんど短くて、メインは壁沿いになる。


室内の浴槽は2つに分かれており、まっすぐ先の奥にあるのと、左側に一つずつある。奥にあるのは、薬湯と熱湯。
この日の薬湯はユッカ濁り湯で、白濁になっていた。温度はかなり抑え気味で40℃ぐらいか。誰もが入れる温度だ。
熱湯はというと、42℃ほどと白湯で特徴はなにもなかった。
この熱湯が不思議なのは、もう一つの左側にある湯船と温度がほぼ同じであることである。
通常は熱湯と命名する場合、その銭湯の中では一番熱い湯船であると思うのだが、まったく差別化されていない。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右が薬湯で、左が熱湯


左側にある湯船は、ジェット関連になっており、一列に寝湯、座湯、ハイパージェット、ボディジェットが並ぶ。それと奥の端っこには電気風呂があった。
この電気風呂はほぼ刺激なし。
温度は先ほども書いたように熱湯とおなじ42℃ぐらいと適温だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲右手前がジェット関連の湯船で、左に薬湯と熱湯。右奥に浴室の出入りがある


最後は奥の扉に露天風呂の入り口がある。扉を押して中(外?)に入ると小さいながら石作りの浴槽があった。その周りには椅子が並び、外気浴ができるようになっていた。
とはいえ、この露天風呂はほぼ室内と呼べる空間で、半露天にしても、外気を取り込む部分がほとんど見あたらない。露天風呂の温度は40℃ぐらいと、こちらも低かった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体を通してみると、すべて体に優しい温度設定をしていると言えるだろう。
設備は多岐に渡っているが一つひとつが小さいために、小鉢料理の多い食卓といった様相だった。


客層は、高齢者と若者が半々ぐらいと見事に分かれた構成だった。
高齢者同士でも会話はまったく見られず、ここはあまり客同士の交流はなさそうだった。


室内の装飾性はほぼないに等しいが、フグのような飾り物が一つだけポツンとあって、これはなんなんだろと不思議だった。全体は白で統一されていて、浴室も清潔感がしっかりとある。
天井はカラン部分が低いものの、湯船の箇所は高くなっており、湯気抜きはちゃんと機能していた。


駅から文字通り目の前にあるところで利便性がかなり高く、設備は全部揃っていて欠点が見あたらない。ここにしかないような個性はなかったが、誰もが安心して来ることのできる優しい雰囲気の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 柴崎
経路 駅が見えるほどの近さ
周辺の環境 駅前

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、熱湯、寝湯、座湯、ハイパー、ボディジェット、露天風呂
サウナ あり
温度 40~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(60円)
備え付け あり

◆人
受付 10代の女性と70代ぐらい女性
客層 高齢者と若者


【案内】
住所
〒182-0007
調布市菊野台1−13−1

電話番号
042-489-2641

アクセス
京王線「柴崎」駅下車、徒歩1分

休日
水曜 (祝日は翌日休)

営業時間
14:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sun-sun)
2023-09-26 00:34:35
こんばんは。

京王線はよく利用していたので、新宿から府中までの京王線沿線の銭湯はほぼ制覇してます。
なかでもこちらはお気に入りでした。
駅から近すぎてびっくりですよね!
小鉢料理の多い食卓、確かに!いい例えだわ。
少しづついろいろな種類を食べたい方なので、懐石料理とか。機会がないけど‥。
お風呂もいろいろ種類があるのはわくわくします。
と言ってもここでは露天風呂と水風呂ばかり入っていました。

柴崎は、線路の逆側にも寿湯といういい銭湯があったんですよ。
閉店してしまいましたが…。
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Unknown (southandnorthface)
2023-09-26 06:25:19
sun-sunさんへ

おはようございます。

府中から新宿まで京王線沿いを制覇してるとはすごい!
自分が住む横浜からだと京王線は遠いのでなかなか足が伸びないのですが、少しずつ開拓したいなと思ってるところです。
ちなみに府中といえば、sun-sunさんが好きな競馬場があるところですね。

今年の夏はほんと暑くて、汗だくで歩くのに疲れてたので夏の終わりぐらいは駅から近いところに行きたいなと思って駅近を調べてたら、ここを発見しました。ホームページによる京王線の中で一番駅に近いところらしく、たしかに徒歩1分の距離は感動しました。

種類が豊富でコンパクトに収まっているから浴室内を歩き回る必要がないし、お店の雰囲気もどこかのんびりとした雰囲気だったので心地よかったです。
以前は、この近くに寿湯というのもあったんですね。
良いお店が無くなっていくのは残念です。
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