銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

萬歳湯(横浜・戸部)

2023-07-01 06:28:00 | 銭湯
#萬歳湯




京急本線
#戸部駅
▲戸部駅

▲隣が横浜駅とは思えないぐらい簡素で小さな駅だ


▲階段をおりて


▲改札口を抜けたところを振り返る

▲改札口を出たら左に進む

▲西日をあびながら真っ直ぐすすむ



▲ここでストップ

▲左折する

▲しばらく歩いて



▲ここで再び立ち止まり


▲右折する

▲ちょっと歩けば萬歳湯がみえてくる


▲到着


▲入り口に入ると、「マスクしない方、トラブルおこす方、セキ、ネツ有方、入浴控えてください」とある。
書き方からしてクセのある銭湯だ


玄関に入ると、赤外線のセンサーに引っかかり、ピーポーンと大きな音が鳴る。
感度が高すぎるせいか、靴を脱いでる時も何度か鳴っていた。
最初から男女の入り口が分かれ、右側が男湯で左側が女湯。
扉をあけると、番台の横で50代ぐらいの男性が仁王立ちで待っていた。白い髭をたくわえて逞しい印象を与える。
入浴料を払うと、「石鹸やシャンプーは大丈夫?」とたずねてくれた。
ちなみに、どの銭湯でも貸しタオルをお願いするのだが、ここだけは持参した。
というのも以前来たときはタオルをかりたのだが独特の匂いがして、アレ?と思いつつ返すときに「どうしましょうか?」と聞いたら、「そこらへんに掛けておいて」と言われたからだ。おそらく洗わずに使い回ししているのだろう。その時は年配の男性だったけれども、たぶん方針は変わってないと思われる。
というのも久しぶりに訪ねたのだが、そのカオスぶりは健在だったからだ。
脱衣場にはソファーが置いてあるが、事実上の店主や常連客の座る特別席になっており、テーブルまわりには服やあらゆる物がおびただしく散乱し、文字通り山積みになっていた。先述したとおり至るところにタオルが掛けられ、お店というよりも個人宅に紛れ込んだ感覚である。
ロッカーは脱衣場の奥右側に並び、ロッカーの上にも当然ながら客の私物や観葉植物が無秩序に並べられてあった。ちなみに観葉植物は綺麗に咲いてる花などもあって、この混沌した状況とかなりミスマッチしていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こんな綺麗な状況がかつてあったとは信じられない


浴室の扉をあけると、浴室も当然ながら乱れていて、今まで巡ってきた銭湯の中でダントツで散乱した浴室である。これ以上の無秩序は想像できないほどだ。
真ん中に島カランがあるが、大きな黒いシーツが覆い被さり、この時点で島カランは使えない状況になっている。手前には、もはや使われなくなって久しいであろう客の私物と思わしき様々な遺物が密集して放置され、異彩を放っていた。もちろんゴミ箱は溜まったまま。片づけるという概念をここでは見つけることができない。
左右の壁にもカランがあるが、さすがにこちらは使えるようになっていた。そのカランの上には竿が取り付けられている。これはタオルを掛ける為だろうか?
こんな感じで入った瞬間から唖然とさせられるが、カランのシャワーはきちんと使えて特に問題はなかった。


浴槽は奥にあって、白湯のみ。唯一、右奥にジェットが3つほどついている。
最近の銭湯は種類が多いので細切れにされた湯船ばかりだが、ここは単一でシンプルで広々と使え、古い設備だけどかえって新鮮だった。
老朽化はいちじるしく進んでおり、浴槽のタイルは所々剥がれ、コンクリートむき出しのところに座るとお尻が擦れる感覚がした。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲この写真は一番綺麗だった時だろう


壁絵は富士山が描かれ、サインをみると2021年と書かれている。たしかにそれなりに綺麗でちゃんと塗り替えてることが分かる。浴室まわりも白さが際だち、このギャップが余計に足下の混沌ぶりを強調していた。
壁絵の下には、西洋の家が立ち並ぶ牧歌的な風景が豆タイルで表現され、間仕切り壁のところも豆タイルなのだが、こちらは金魚や鯉が描かれていた。


このように設備や壁絵はしっかりと管理されているのだが、物やゴミが放置されていて個人的にはとても残念だった。
ところで興味深いことにGoogleマップの口コミを見ると評判はすこぶる高い。
ここまで突き抜けるとレトロ好きにはかえって刺さるのだろうか? 
湯船をあがって脱衣場に行くと部屋の中はタバコ臭で充満し、プライベートと公共の線引きは一切なかった。
一方で帰るときは人情あふれる挨拶をしてくれて、良い点でも悪い点でも昭和を堪能できる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 戸部
経路 戸部公園にむかう
周辺の環境 戸部公園

●空間演出
建物外観 昔ながらの破風屋根作り
壁画・眺望 富士山の壁絵
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 薄暗い

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 ごちゃごちゃしてる
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス 
サウナ なし
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 親しげ
清潔さ 汚い
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代と80代ぐらいの男性
客層 高齢者や若者


【案内】
住所
〒220-0051 
横浜市西区中央1-23-3

電話
045-321-2879

営業時間
14:30〜22:00
定休日毎週土曜日

京急戸部駅より5分。戸部公園より1分

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載


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