開館時間
9:30~17:00
入館料
無料
休館日
月曜日
(祝日の場合は開館、翌日休館)
年末年始 臨時休館日
住 所
〒114-0002
東京都北区王子1-6-1
アクセス
▼JR京浜東北線王子駅下車
徒歩3分(中央口)
▼地下鉄東京メトロ南北線王子駅下車
徒歩3分(1番出口)
▼都電都電荒川線王子駅前下車 徒歩3分
出典:お札と切手の博物館ホームページ引用
みなさんが大好きなお金にまつわる博物館に行ってまいりました。
この博物館で知ることができるのは、なんといってもお金の魅力!
ではありません。人類が築き上げてきた印刷技術の英知です。
国家が威信を掛けて作り上げるお札には、誰もまねできない最高水準の印刷技術が惜しみなく注ぎ込まれています。
お札に隠された秘密を知った時きっと取り出して眺めたくなること間違いなしです。
▲お札と切手の博物館は、最寄り駅が王子駅になります。王子製紙の由来はこの地になります
▲振り返ると大通りがみえますが、この奥右手の建物が博物館になります
▲歩いてすぐに到着
▲博物館の入り口です。ここは国立印刷局の一つで、みなさんのお手元にあるお札はここで作られているかもしれません(印刷局はほかにも各地にあります)
▲入場料は無料です
▲お札と切手の博物館は、最寄り駅が王子駅になります。王子製紙の由来はこの地になります
▲振り返ると大通りがみえますが、この奥右手の建物が博物館になります
▲歩いてすぐに到着
▲博物館の入り口です。ここは国立印刷局の一つで、みなさんのお手元にあるお札はここで作られているかもしれません(印刷局はほかにも各地にあります)
▲入場料は無料です
中に入ると、案内してくれる男性が立っており、検温、アルコール消毒をしたあとに代表者のみが用紙に人数やどこから来たのか(都道府県のみ)などを書いて、決まり事を守りますという欄にチェックして手渡します。
その後に男性が丁寧に博物館の概要を説明してくれます。写真撮影も可能で、一部撮影できない箇所もあるのですが、本当に一部だけでした。
▲最初は原板制作の解説になります
こういう道具を使って肖像画を作成しています。模様は機械で作ってるそうですが、歯車の組み合わせが分からないと作れないものらしく、お札にはあらゆる偽造防止策が張り巡らされています。
ちなみに世界中でなぜお札に人間の肖像画が使われるかはご存知でしょうか?
人間は人の表情に対してすごく敏感に反応できるようになっていて、些細な違いでも見分けることができるからです。
こうしたことも偽造防止の観点から採用されています
▲こちらは2024年からお披露目されるお札になります。
▲こちらは2024年からお披露目されるお札になります。
1000円札は北里柴三郎さん。ノーベル賞1号になってた可能性があるほど凄い業績をあげた人物です
▲津田塾大学を創設した津田梅子さん。
▲津田塾大学を創設した津田梅子さん。
女性の社会進出を大きく飛躍させた役割を果たしました
ちなみにこちらの写真は実際の写真を反転させたもののようです
▲そして10000円札は、今注目されている渋沢栄一さん。作った会社は数知れず、しかも今の日本になくてはならないものばかりです。英雄色を好むで晩年まで相当な女好きだったようですが、実績を天秤にかけたらご愛嬌といったところでしょうか
▲新しいお札には当然新しい技術が導入されており、3Dホログラムとすかしの微細化が目玉だそうです
この方たちが選ばれた背景には、偽造防止を優先するために精密な写真が残っていたこと、政治家や軍人をのぞく明治以降の社会に貢献した人たちのようです。
ちなみに新しいお札は、ここの印刷局から最初に作られています。印刷所が肖像画の渋沢栄一さん(晩年は王子駅すぐ近くの飛鳥山に住んでいた)とご近所というのもなにかの縁でしょう
▲注目するのがこちら。偽造防止を学べるコーナーです
▲肉眼でみるとアラビア数字の中に模様があるのはわかりますが、こういう独特の模様になってるとは知りませんでした
▲これはペダルを踏むと、お札が傾いて潜像模様が浮き上がる仕掛けです
▲こちらは二千円札。関東では存在すら見かけないものです
▲この赤い枠の部分が傾けると潜像模様「NIPPON」がみえてきます。お手元にあれば試してみてください。
潜像パールは、「千円」と「1000」の文字が浮かび上がります
ほかにも数多くの技術が投入されており、驚く技術ばかりです。
ほかにも数多くの技術が投入されており、驚く技術ばかりです。
たとえば「すかし」。
真ん中にあるのはみなさん知ってると思いますが、右端にバーのすかしがあるのはご存知だったでしょうか?
1万円は3本。5千円は2本。千円は1本です。実はここで知るまで気が付きませんでした。
▲右に3本の柱が透けているのが見えるでしょうか?
お札の右下には手触りでわかるように模様が深凹版印刷がされています。これらも金額に応じて変えられています。
光学的変化インキでは、お札を傾けると金額の数字が緑から紫に変化します。これらも特殊なインキを使わないと表現できない偽造防止策です。
▲二階は本格的な解説になります。全て紹介すると途方もなく長くなるので、簡単にかいつまみます
▲お札の歴史
▲お札は中国から始まってます。マルコポーロはお札のお金があることに衝撃を受けたそうです
▲初期のお札です。今みると精度は低いのですが、その当時の最先端の技術が投入されています。お札を知ることは、印刷技術の歴史を知ることに通じます
▲印刷局の創設。明治時代の頃は印刷技術を持ち合わせていなくて外国に製造を委託していました
▲ドイツやアメリカなどです
▲そこからどんどん技術を高めていきます。お金が偽造されると経済にダメージを受けるため、いかに偽造されないかが国家的命題でした
▲戦争や大震災のときは裏面印刷を端折るなんてこともしてたそうです
▲そして戦後のお札
▲現代のお札です
▲今回の特別企画展になります。印刷局が作られて150年。その足跡をたどります
▲本当に初期の頃のお札。こんな冊子みたいな形をしていました
▲印刷局で使われていた機械
▲ホログラムとかはありませんが、技術の確かさを感じ取れます
▲彫刻で作られている肖像。いまはヨーロッパ式とアメリカ式を混ぜて作っています
▲この道具だけで作られています。まさに職人技です
▲これが彫刻だなんて信じられません
▲そしてすかしの技術
▲巨大なすかしです
こんな風に偽造防止策は国をあげて取り組んでいるために、時代とともに着実に進化してきました。
日常的に何気なく使っているお札ですが、人類の英知いかんなく注がれていると思うと、その金銭的な価値だけではなく、一つの芸術品としても見ることができるのではないでしょうか。
こちらも来られてたんですね!
ほんと行動範囲が広いですね笑
紙漉き体験は自分のときはやってませんでした。ただ、100億円の重量はどのぐらいというのはありました。
この博物館は数年したら一度閉鎖されてしまうらしく、残念です。
自分もすごく勉強になりましたし、また別の形に変えてリニューアルオープンしてもらいたいです。
為になりました 知らないことだらけですよ!さすが フットワーク軽いですね!
とんでもないです。みんな銭湯に寄るついでに訪ねたものばかりですから。
お札はいつも使ってるものなのに意外と知らないことばかりで驚きでした。
いまは電子マネーが増えてきたのでお札の価値は減りつつありますが、いざというときはやはり現金がいちばんですし、新札がでてくるときは楽しみですね。