銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

NHK放送博物館―テレビは記憶の玉手箱(後編)

2021-08-26 06:06:00 | 博物館





基本データ
ご利用案内
始休館12月26日(木)~1月3日(金)開館午前10時~午後4時入館料無料

アクセスガイド

地下鉄地下鉄日比谷線 神谷町駅下車(3番出口) 徒歩8分銀座線 虎ノ門駅下車(1番出口) 徒歩13分都営三田線 御成門駅下車(A5出口) 徒歩10分JRJR新橋駅下車(烏森口) 徒歩20分バスバス慈恵会医大前下車(東急バス・東京駅丸の内南口~等々力間)虎ノ門三丁目下車(都バス・新橋駅北口~渋谷駅間)神谷町下車(都バス・新橋駅~目黒駅前)愛宕一丁目下車(港区コミュニティバスちぃばす・田町駅東口~新橋駅)愛宕一丁目下車(港区コミュニティバスちぃばす・みなとパーク芝浦~新橋駅)車・タクシー車・タクシー愛宕下通り「東急REIホテル」横の参道を上がる

所在地

〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1
TEL 03-5400-6900

※出典・引用:NHK放送博物館ホームページ



今回訪ねたのは、愛宕山にあるNHK放送博物館です。なぜ放送博物館が愛宕山にあるのかといいますと、元々ラジオ放送の始まりがこの愛宕山だったからです。
23区内で一番高い山であることから電波を飛ばすのに相応しかったのでしょう。電波放送の原点がここであるわけです。
そして放送の博物館としてはここが世界初なのだそうです。


中に入ると、オレンジの服を来た若い女性(女子大生あたりのアルバイト? 巡回して清掃などもしていました)とメガネを掛けた30代ぐらいの女性(ちょっと気が強そうな感じの社員的な立場の人か)が挨拶をしてくれて、検温とアルコール消毒をお願いされます。
案内係りの女性がエレベーターまで誘導してくれて3階からが順路になる説明を受けます。4階までありますが4階は関係者以外立ち入り禁止です。
放送関連の博物館ということで、写真撮影は一部のみに限られます。


最初の3階がヒストリーゾーンと題した空間で、ここはラジオ放送の黎明期からテレビ、そしてハイビジョンに至るまでの進化の過程が紹介されています。
中に入ると、写真やモニターが展示してあり、時代の節目を彩った出来事が紹介されています。

 

▲芝浦製作所(東芝の前身)が作製したラジオです

▲撮影が許可されたものは、このように案内されています


▲こちらは二・二六事件の反乱兵たちに呼びかけたラジオ放送の原稿です






▲こちらも歴史的なもの。太平洋戦争の終結を知らせる玉音放送の原稿(複製)になります





ラジオを通して様々な事件や出来事が市民に伝えられました。



実はラジオ放送が始まる前から研究されていたのがテレビ放送。かなり前から構想が練られていたんですね。


▲有名なイを表示したテレビ実験


▲右のイが映し出されてます


▲こちらはブラウン管が長いことから、苦肉の策で縦型にして鏡に写したテレビ。いつの時代も技術の制約を乗り越えるべく創意工夫がみられます




▲昔のお茶の間を再現したもの




▲こういう暗さがなんとなく昔らしい雰囲気を醸し出しています


▲ジェスチャーという番組を放送していました


▲昔のテレビカメラ。こんなに大きかったんですね。いまのスマホのカメラと比べると進化の偉大さを感じます




▲家具調テレビ。1970年当時に流行ったテレビです。そのまえには昭和天皇が使用していたテレビも飾ってあったのですが、そちらは観音開きでタンスみたいなデザインでした。21型で当時としては破格の大きさでも、今の時代からするとかなり小さい画面になります




▲カメラもどんどん進化していきます。ついにはハイビジョンカメラが登場。日本が世界に先駆けて生み出したハイビジョンカメラによって新しいスタンダードが構築されます。現在のテレビがアスペクト比2:1(16:9)なのも1980年頃に日本の主導で確立されました






▲正直、いまの感覚でハイビジョン映像をみると、荒削りです


▲こちらは送出卓とよばれる編集機器で、2001年のアメリカ同時多発テロや東日本大震災もこの送出卓から発信されました







ここまでがヒストリーゾーンの展示です。
途中では、力道山(いま考えると相撲のしこ名のままというのが凄い)と木村雅彦対シャープ兄弟(じつはカナダ出身の親日家)の街頭テレビが再現されていたり、東日本大震災のときに最初の90分間でテレビはどのように報道されたのか再現したのは見物でした。


そして次の二階はテーマ展示ゾーン。主に子ども向けの番組や歌番組、ドラマなどの展示物があります


▲こちらは大河ドラマ篤姫で使われた衣装です


▲音を再現する小道具




▲波の音がこれから作られます


▲こちらは風の音


▲子ども向け番組コーナー


▲おぉ、本物のピタゴラスイッチ


▲にこにこ、ぷんで登場したじゃじゃまるとぴっころ


▲右端がぽろり


▲本名が「ぽろり・カジリアッチ3世」という名前だったとはこの時知りました。ぴっころは「ふぉるてしも・ぴっころ」、じゃじゃまるは「袋小路じゃじゃ丸」がフルネームなんだそうです


▲歴代の番組


▲初代ブーフーウー


▲「できるかな」のゴン太くん


▲ゴン太くんの設計図


▲なんと中の人ののぞき窓までちゃんと書いてある


▲なるほど、こんなところから覗いていたのかぁ…





そして大河ドラマの告知で終了。
結構見所が沢山で勉強になったし楽しかったです。
また展示室に響く音声がベテランアナウンサーの声なので、ほかと一線を画すレベルの高いところでした。これが無料なのはすごい。

そしてここは中規模の8kシアターもあって、コロナ渦で人数制限は決められていますが、最新式の映像美を堪能することもできます(正直、量販店のテレビの方が綺麗と思いました





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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (batasyan)
2021-08-26 22:32:31
こんばんは。
ココは行かないとダメですね。
ただ昔のキャラがあの照明の中だと、ちょっと怖いかも知れませんね。
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Unknown (southandnorthface)
2021-08-26 23:30:46
batasyanさんへ

こんばんは。

東京に来られる機会がありましたら、是非立ち寄ってみてください。
本当はぜんぶ紹介したいぐらいだったのですが、なにせ著作権とか大人の事情により一部しか掲載できなかったのが残念でした。
昔のキャラはたしかに照明の具合によっては怖いですね(笑)
一番印象的だったのは、東日本大震災をテレビはどう伝えたのか編集した番組で、おそらくNHK放送博物館でしか取り扱ってないと思うのですが、みんな釘づけで見ていました。
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Unknown (お良し)
2021-08-29 14:11:37
こんにちは!( ≧∀≦) とっても面白く拝見しました♪♪♪ 技術の進歩もすごいけれど、記事中でおっしゃっている通り、不便なところは工夫して乗り切っているところも素晴らしいですね。そういう姿勢を先人に学びたいものです。 そして、記事のトップ2のお写真がゴン太くん♪ なつかしい~~、帽子の際から見ていたとは意外でした!
じゃじゃまる達の本名にもビックリ! NHKも芸が細かいこと(笑) 子ども相手だからこそ手を抜いていない感じですね。ぜひとも行ってみたい場所になりました、ありがとうございました!
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Unknown (southandnorthface)
2021-08-29 18:47:53
お良さんへ

いつも読んで頂いてありがとうございます。
むかしの人たちの創意工夫はほんと学ぶところがあります。今と比べると不便な時代だったと思うのですが、そうした足りないことが多かったからこそ発想が豊かだったのかなと思ったりもします。

ゴン太くんはまさか帽子のところが覗き窓とは知らなかったので、自分もへぇーと驚きました。
にこにこぷんのキャラクターたちの名前も隠れた設定の多さに作り込みの本気度を感じました。決して子ども騙しではなく、作り手の熱意を感じます。
時間が許すようでしたら、是非とも行ってみてください。きっと色々も懐かしい気分になれると思います。
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Unknown (手稲鉱山通)
2022-06-01 18:36:37
にこにこぷんとドレミファどーなっつは今はもう終わってしまったけど、ドレミノテレビ(UAさん、山口ともさんと木南晴夏さんらの出ていた音楽番組)は現在はBS-TBSで放送されています。(ただしドレミノコドモはNHK時代とは大きく変わっています)
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