#辰巳温泉
大阪メトロ御堂筋線
#長居駅
▲長居駅
▲とりあえず5番出口にでる
▲5番出口を出たところ
▲長居公園(ヤンマースタジアムがあるところ)を背にして、西方面へと歩く。かすうどんの看板が目印
▲まっすぐ歩き
▲JRの高架線の下をくぐる
▲松屋がみえてくるので
▲松屋の奥にある右の路地へと入る
▲路地に入っていったところ
▲あとは道なりに進んでいくだけだ
▲下町らしい雰囲気
▲辰巳温泉の案内がみえてくる
▲道が広くなってきて
▲到着
▲大阪らしさが全面に押し出したパチンコ屋さんのようなド派手さだ
▲ここはオールナイトの銭湯で、14時に開店して、12時に閉店する
▲下足箱の空間。右手に券売機がある
中に入って券売機でチケットを購入していると、なにやら奥の方から若い男性たちの笑い声が響いている。爆笑というか、笑い声を競ってるかのようだ。
扉をあけて中に入ると、左側にフロントがある。そのフロントの前は休憩所なのだが、漫画喫茶のように本棚がびっしりと並べられ、並べ方もただ整然としているのではなくジャングルジムのように入り組んでいる。その隙間に人が座れるような形になっていていた。
フロントの目と鼻の先は寝っ転がれるような形状をしたスペースで、そこに20代ぐらいのタトゥーを入れたやんちゃそうな三人組がフロントに座る若い受付の女性と和気あいあいと談笑をしてるところだった。
20代前半ほどの愛想のいい受付の女性にチケットを渡すと、「貸しタオルは左にある棚で取ってください」と言われる。レンタルタオルは小サイズながら厚手のタオルで、この時点で当たりの銭湯だと思った。
女湯は左側で、男湯は右側。
のれんをくぐって脱衣場に入ると、明るく柔らかな色調に彩られた空間になっており、古い銭湯のカルチャーと現代の感性が融合しているような印象を覚えた。
ロッカーは右側の壁に並ぶが、真ん中と手前にあるロッカーは簡易的な作り。
おそらく右側が昔からあったロッカーで、簡単な作りがリニューアルしたときに新しく調達したものだろう。
露天風呂にあった辰巳温泉新聞なるものによると、2023年7月の時点で1周年を迎えたとあったので、去年あたりに今の経営者に引き継がれたのかもしれない。
入り口近くには現役のベビーベッドが置いてあったりと、客層の広さを感じた。
浴室の扉を開けると、まず驚いたのは装飾性の高さ。外壁などは古い時代に作られた意匠を存分にいかし、一方で今風の施しもふんだんになされていた。
たとえば天井付近には季節を感じられるようにビニール製のスイカが無数に飾ってあり、子ども向けにはいくつものボールが置いてあった(ただし投げないでと注意書きがある)。
壁一面にはラミネートされた広告が張り巡らされ、この時は日本一のスイカパーティーなるものが企画されていた。スイカジュースなども販売しているようで、サービスの充実ぶりと収益確保に対する隙のなさを感じた。
カランは左右にあるが、左側は3つほどで、右側がメインになる。椅子ははじめから並べられていて、低い椅子と高い椅子とあるが、鏡の位置がかなり低いので鏡を使うなら低いほうがお勧め。
シャワーはプッシュ式で、一定時間で止まるもの。見た目はけっこう古い型式なので、いまのスーパー銭湯がプッシュ式であることを考えると、改めて大阪は時代の先を進んでいたんだなと感じる。
出典:辰巳温泉ホームページ引用
浴槽は主浴槽が真ん中に鎮座し、手前が深浴槽で、奥が浅浴槽になっている。
浅浴槽のほうは、座湯と電気風呂が並んでいた。
出典:辰巳温泉ホームページ引用
▲こちらは女湯。浴室全体の配色のバランスがすごくおしゃれ
お湯に入ってる人を見ると熱そうにしていたので、大阪で熱湯?と少し疑問に思いながら足を突っ込んだら、想像以上に熱くてアチっ!と叫びそうになった。
45℃まではいかないけど、それぐらいに感じる熱さ。
最近は熱さにめっきり弱くなってしまったので、慣れるまで時間を要した。
主浴槽の奥には水風呂があり、こちらはかなりキンキンに冷えていて16℃ぐらいはあったように感じた。
その水風呂の右側には半時計回りに曲がる階段があり、こちらに進むと中二階ぐらいの高さにサウナがある。
サウナは追加料金が100円とかなりリーズナブルだった。
出典:辰巳温泉ホームページ引用
▲キンキンに冷えた水風呂
最後に水風呂の左側をみると、小さいながら露天風呂がある。ここは薬湯で赤い色をしていたがなんの薬湯か解説がなくて匂いも微妙に薬品臭かった。
さらに露呈風呂の半分近くをウンコ(いわゆる巻きグソ)の小さなビニール人形が浮かんでいた。こんなところにも茶目っ気と攻めた遊び心がある。
温度は低めで40℃ぐらいなので、これなら誰でも入れるだろう。狭いので浅いのかと思ったら予想よりも深かった。一見すると1人用に見えたが、2人は余裕で入れる。
客層はこうした若者向けの銭湯という感じなのだが、実際は年輩者が大半を占めていた。このあたりに熱いお湯の理由があるのかもしれない。お店は古い常連客の嗜好を尊重し、また伝統の継承の意味もあって残したのかもしれない。
一方で新しい経営者に引き継がれたということで、ポップで洗練された時代の感性と変化を先取りした様子が伺え、とくに細部への気遣いなどは感心する点が多かった。
たとえばシャンプーなどの備え付けは通常だとポンプが置いてあるが、ここでは詰め替えの袋を逆さまにぶら下げられ、先端をプッシュすると使用分だけ出る仕組みになっていた。こうした効率性の追求が随所に感じられた。
そしてなによりも入浴客を楽しませるために様々な仕掛けを施しているところ。真面目にふざけてる姿は大阪の魅力を感じさせてくれる。
現状に満足することなくさらなる工夫を追求するなど、新しい銭湯を考えるうえで刮目すべき銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 長居
経路 西の住宅地を歩く
周辺の環境 住宅地
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 ビニールスイカの飾り付け
統一感 あり
置物 ボールやうんこ
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、電気風呂、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 40~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり
◆人
受付 20代の女性
客層 若者から高齢者まで
【案内】
料金
高校生以上490円 中学生350円 小学生以上200円 未就学児60円
サウナ100円
貸しバスタオル150円 貸しフェイスタオル50円
カード利用
可
電子決済
可(QR決済も利用可)
営業時間・営業期間
昼14:00〜翌日12:00
休業日
木曜日
電話
06-6654-3953
住所
大阪府大阪市住吉区大領5-10-11
交通アクセス
国道479号経由
※ニフティ温泉ホームページ転載
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