銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

萬歳湯(横浜・戸部)

2017-06-10 07:47:23 | 銭湯

今回は、京急横浜駅の隣駅である戸部駅をめざした。帰宅ラッシュ時の京急戸部駅を降りると、前回は休業だった萬歳湯を訪れる。



▲戸部駅を降りて


▲幹線道路沿いを歩き


▲途中で左折


▲住宅街の中に入る


▲そこからさらに右折すると、すっかり暗がりの道になる


▲ほんの少し歩くだけで煙突が見えてきて


▲煌々と明かりを放つ建物がある


▲萬歳湯に到着


見るからに古い建物なので、だいたい想像通りの銭湯だろうなと思っていたら、入り口に入った瞬間にピロロピロロと音が鳴る。
コンビニに入ったときと同じメロディーだ。


下足箱に靴を入れて扉の前に立つと、「開けたら閉める」の大きな文字。開けっ放しの人が多いのだろうか。


扉を開けて閉めると、目の前には番台のほか応接間のような休憩所。
しかし、ここほど公私の区別がない休憩所はないだろう。おそらく店主の私物であろうものが散乱しており、常連客以外は座ることが許されないような空気を醸し出している。


ただ、店主は人の良さそうな感じの人で、主張の強い張り紙とは裏腹に温厚そうな笑顔だ。
それとおそらく店主の娘さんか、40代後半ぐらいの女性が受付をしていた(店主はソファに座って客と一緒にテレビをみてるだけ)。
貸しタオルをお願いして受け取ると、脱衣場を改めて見回す。


ロッカーは壁際にあって、その上に観葉植物が並ぶ。左手には、タオルの干し物や洗剤などが散乱。
それと大きな鏡がロッカーの対面に設置されている。部屋の隅っこには体重計が埃をかぶっていたが、見るからに古く、もはやアンティークと呼べる品物かもしれない。



▲下足箱前にも観葉植物がたくさんあった


服を脱いで浴室に入ると、浴室もややゴタゴタした感じだったが、配置はほかの銭湯と同じ手前がカランで、奥に浴槽。
カランは壁際と島カランで、カランには竹竿が吊されていた。竹竿はグッドアイデアだと感じる。
これにタオルなどを掛けることができるので、なかなか便利である。


それと、浴槽は一つのみ。かなり珍しいのだが、このへんの潔さは好きだ。半分がジェットバスで、あとは白湯。温度は45℃で、個人的には適温。
天井は高く、湯船の中では思いっきり手足を伸ばせるので、開放感は抜群である。


壁画は、お約束の富士山。桜が描かれていたので、春の富士山だろう。その下のタイル絵は、西洋のお城がある湖畔。これもよく見るパターンだ。
カランにあるのは、金魚や鯉の小さなタイルを使ったモザイク絵。
客層は、だいたい高齢者なので、落ち着いた雰囲気があった。


ところで貸しタオルなのだが、いざ使ってみようとすると、ゴミや毛がいくつも付いている。
これってちゃんと洗ってあるのだろうか? しかし匂いをかぐとそんなに臭くはない。独特のにおいはするけれども(木のようなニオイ)。


そんなんで、そんなに汚くはないはずと自分に言い聞かせて使用したのだが、そのあとに、浴室を出て店主に「ありがとうございました」と貸しタオルを差し出したら、「あ、そっちに干しておいて」と言われた。
まさか使ったタオルを干したあとにそのまま再利用しているのだろうか?
そうであれば恐ろしいことだ。
だが、そうでなかったことを祈りつつ、モヤモヤした気持ちを抱えながら帰路についた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
経路 戸部駅から五分ほど
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 年季の入った銭湯
壁画・眺望 富士山
置物 観葉植物
★設備
休憩所 公私の区別なし
脱衣所 物が散乱している
シャワーの出 けっこう勢いはよい
浴槽 一つのみ。白湯とジェットバス
温度 45℃
棚 なし(ただし竹竿がある)
サウナ なし
男女入れ替え なし
■サービス
受付 気さくな挨拶
清潔さ あまり綺麗とはいえない
貸しタオル あり(ただし衛生上の懸念あり)
備え付け なし
◆人
接客 中年の女性と年配の男性
客層 高齢者


【案内】
住所
〒220-0051 横浜市西区中央1-23-3
電話
045-321-2879
営業時間
14:00〜23:00
定休日
毎週土曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載

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