#あけぼの湯
京急大師線
#東門前駅
▲京急大師線の東門前駅。お隣は川崎大師である
▲いまだ木造の駅舎なので、地方に来たような感覚になる
▲改札口
▲改札口を出たら右に進む
▲踏切をわたり
▲とりあえずひたすら真っ直ぐ
▲真夏の晴天を恨みつつひたすら歩く
▲小学校を横切り
▲ようやく大通りに到着。目の前の横断歩道を渡って
▲渡ったら右にすすむ
▲ちょっと歩いたら
▲スズキ自動車の販売店を左折
▲そのまま歩くと
▲煙突がみえてくる
▲煙突は裏側にあたるので、その先をぐるっと回る
▲すると入り口がみえてくる
▲昭和時代の感性が感じられる建物だ
▲到着
下足箱にサンダルをあずけて左の自動扉をあけると、目の前にロビーがある。応接間のような重厚感あるソファーがテーブルを囲み、その隅っこにはテレビが設置されていた。
なによりも目を引くのは、超ビンテージなCoca-Colaの自販機だ。写真で紹介できないのがきわめて残念だが、こんなに古いタイプの自販機が今もあることに驚いた。アメリカの過去を描いた映画に出てきそうな作りである。しかも現役。これを見るだけでも来る価値があるかもしれない。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
右側に進むと受付があって、座るのは80代ぐらいの女性。
「こんにちは」と挨拶したあとに貸しタオルはありますか?とたずねると「申し訳ないですけどやってないです」とのことで、販売タオルをいただくことに。販売は二種類あって、毎度ながら一番安いほう(120円)を購入した。
右が女湯で左が男湯。
脱衣場に入ると想像したとおりのふつうの作りだったが、中庭に出ると見栄えのする庭ではなかったものの、その質素で控えめな雰囲気が古い建物と調和しててとても和んだ。
浴室の扉は2つ並び、その真ん中に観葉植物が飾られてある。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
扉をあけて中に入ると、浴室は思った以上に広い。島カランは一つのみだがカランとカランの間に余裕があるのでとても快適だった。
シャワーの出はまあまあといったところ。特に可も不可もない感じだ。
左側のスペースに目を転じると、手前にあるのがサウナで追加料金は200円と東京価格と比べればかなり安い値段。
サウナの目の前には立ちシャワーが3つ並び、こちらの出は勢いがあって使い勝手がよかった。
さらに一番奥に水風呂がある。むかしの銭湯なので設備は最低限だろうなと舐めていたが、想像をはるかに越えて充実していた。川崎は全体的にレベルが高いが、こちらもそうした期待を裏切らない素晴らしい銭湯だった。
湯船は先ほどのカランの奥に並び、主浴槽と薬湯に分かれている。
最初は右側にある主浴槽に足を突っ込んだところ、あまりの熱さに脳が瞬時に危険信号を発信し、すかさず足を戻した。
主浴槽はジェットバスの座湯とバイブラで構成されているが、座湯のところは高齢者が握り拳をつくって歯を食いしばり小刻みに震えていた。もはや何のために入っているのか理解不能だった。肌はピンク色に染まり、見ているだけで痛々しかった。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲こちらは女湯
気を取り直して今度はお隣の薬湯に足を突っ込んでみたところ、こちらも容赦ない熱さで、自分みたいなヘタレだと腰まで浸かるのがせいぜいだった。
主浴槽が48℃ぐらいで、薬湯が47℃ぐらいだろうか。とにかく熱い!
壁絵はほぼないに等しいが、真ん中付近に小舟のタイル絵が描かれている。
天井は周辺が低く、間仕切りをまたいで真ん中部分が湯気抜きのために高くなっていた。
客層は高齢者のみでちょこちょこ挨拶が交わされていたが、賑やかとは程遠い静かな空間だった。こういう古い銭湯は、ほとんど地元客たちだろう。
全体的な老朽化は散見され、古い銭湯であることは否めず。しかし昭和特有のノスタルジックな雰囲気が心地よい哀愁感をもらたしてくれた。
老夫婦で経営してるだろうから細かい部分まで手が行き届かないだろうが、末永く続けてほしいと願う銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東門前
経路 川崎東扇島線にむかう
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 家屋のような建物
壁画・眺望 小舟のタオル絵
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 座湯、バイブラ、薬湯
サウナ あり
温度 48℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入120円)
備え付け なし
◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 高齢者のみ
【案内】
〒210-0814
川崎市川崎区台町5-12
電話
044-288-4891
営業時間
15:00〜20:30
定休日
不定休
※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載
私も現役稼働でビックリしました!
ここは不定休に早仕舞いに住宅街でなかなか辿り着けず
川崎区では一番難易度が高かった記憶があります
お湯も吉野湯さんに次ぐ熱さで真冬に行きたくなります
※現在、休業とかの確認は出来てませんが
数ヶ月前に安善湯の主人が倒れて長期入院と聞きました
こんにちは。
コメントありがとうございます。
らかん湯も古い自販機で驚きましたが、あけぼの湯はさらに時代をさかのぼる博物館級でビックリでした。テレビや雑誌を含めても初めて見る自販機でした。一見の価値ありです。
たしかにあけぼの湯は早仕舞いのお店なので、平日は難しいかもしれません。不定休なのは知りませんでした。一番暑い時に訪れたので、休日だったら心が折れてたと思います笑
真冬の熱いお湯はいいですね。自分も帰り道の冷たい風が心地いいから好きです。
安善湯のご主人が倒れられたのは知りませんでした。直接見たことはないのですが、テレビで拝見したのと、奥さんはとても気さくで感じのいい人だったので、ご主人も人柄のいい方ではないかと推察します。
ご高齢で長期入院となると、復帰はなかなか難しいかもしれません。
最近はテレビで取り上げられていて元気に営んでいることに安心していたので、かなりショックです。ご家族が手伝っているのか分かりませんが、長い目で見たときに今後の経営は厳しいかもしれません。