銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

松の湯(東京・奥沢)

2017-09-12 07:30:47 | 銭湯

東急目黒線の奥沢駅を降りて、マイシティ奥沢という商店街をほんの少し歩けば、熱帯魚屋さんの目の前に松の湯がある。
かなり老朽化が激しく、開店当初からほとんど手付かずかと思われる。そんなオンボロ建物なのだが、意外とお客さんの多い銭湯だった。



▲奥沢駅下車


▲駅前で地元のイベントをやっていた


▲右側の商店街に入る


▲マイシティ奥沢とある


▲そのまま突き進み


▲2、3分歩いて右側の道に松の湯がある


▲目の前には熱帯魚屋さん


入り口前に立つと、外観からしてかなり老朽化した建物である。左右壁には無数の政治ポスターが貼られてあった。
特定の政党はなく、文字通り無造作な貼り方。


中に入ると、左が女湯で、右が男湯。なにも確認しないで左の下足箱に靴を入れると、こっち側が女湯だと気がつき、あわてて右の男湯の方に入る。


受付は、番台で、60代ぐらいの男性。見た感じ、ちょっと知的とはいえない感じの話し方をする男性だ。
貸しタオルをお願いすると、「ない」と言われる。それから何も言われず。販売もしてないのだろうか? 両方なしは珍しいなと思ったが、ここまで来たのに引き返すのは面倒だと思い、タオルなしでもいいやと入ってしまった。


しかし脱衣場に入った瞬間に、問題が発生。ロッカーの鍵がすべて付いてない。番台に引き返して、ロッカーのことを訊ねると「げ、げ、下駄箱の鍵で開けるんだよ!」と怒られる。しかも女湯の方の下駄箱なもんだから、「お、お、女湯はダメじゃないか!」と二重に怒られてしまった。
もう一度入れ直すと、脱衣場に戻って、今度は無事にロッカーを開けられたのだが、今度はトイレがわからない。


ウロウロ探していたら、ふたたび番台の男性が「なに、トイレ?」という感じで聞かれて、「トイレはここだろ」と外側の扉を指し示されて、ふたたび怒られてしまった。たぶん面倒くさい客が来たと思われていただろう。
トイレは外にでる扉からぐるっと回った裏側にあった。途中で床が壊れているので、注意が必要だ。


そこからようやく浴室に入るのだが、浴室はそこそこ広い。
島カランが二つと、両壁際にも並ぶ。
左手手前は立ちシャワーが二つあるのだが、締まりが悪いのか、片側の立ちシャワーはずっと水を漏らしていた。


奥が浴槽で、三つに分かれている。右が浅浴槽で、ジェットバスが2基。
真ん中が丸い形をしていて、これもジェットバスになっている。
左は深浴槽で、こちらはバイブラ。
温度は、温度計が44℃だったが、もう少し低いような気もした。
浴槽は全部白湯で温度も同じと、違うのは形状のみ。


天井は昔ながらの高い天井だが、所々黒ずんでおり、カビだろう。壁画もたわんでて黒ずみがいたるところにある。これもカビだろう。とりあえず、カビだらけである。
あと、ガラス窓に、やたらとひび割れが入っていた。総じて、オンボロで汚い、と外観上はいいところなしだ。いくら懐古趣味でも、ここは眉根をひそめてしまう。


ただ、お客さんが少ないかというと、そうでもないから不思議である。印象としては、そこそこ入ってる気がした。
接客やサービスは最低の部類だし、特に目玉となる浴槽もないが、昔から地元に根ざした銭湯だからだろうか?


結局、タオルがなかったので浴室で懸命に手で払ってなんとか着替えられる状態で戻ったのだが、そうした不審行為が目立ったのか、着替えている最中にほかの入浴客から、
「最後までタオルなしであがっちゃったね」と笑われてしまった(声を掛けられたときは、客からも怒られるかと思った)。
スーパー銭湯などでは、しばらく外気浴をしてると勝手に髪まで乾いて、タオルいらないかも?と思う時が何度かあったが、やはり外気浴のできない銭湯は、タオルなしだと厳しいなと改めて思った。


【評価チェック箇所】
▼アクセス 
最寄り駅 奥沢
経路 マイシティ奥沢に入る
周辺の環境 熱帯魚屋さんが目の前
●空間演出
建物外観 とにかく老朽化が激しい
壁画・眺望 たわんだ壁に富士山
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼ねる
脱衣所 古くてあまり綺麗とは言い難い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 何度も怒られた
清潔さ 汚い
貸しタオル なし
備え付け あり
◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 中高年


【案内】

住所
〒158-0083
世田谷区奥沢4−24−2

電話番号
03-3720-5253

アクセス
東急目黒線「奥沢」駅下車、徒歩2分

休日水曜

営業時間
15:30−23:45


※東京銭湯ホームページ転載

久松温泉(東京・池上)

2017-09-10 06:44:38 | 銭湯 温泉
東急池上線池上駅を下車すると、踏切とは反対側の方面へと歩いて4~5分ほどすれば、久松温泉がある。
ここは熱いお湯で有名らしいのだが、その期待を裏切らないめちゃくちゃ熱い銭湯だった。



▲池上駅下車


▲踏切とは反対の方へ






▲ここを左折すると


▲久松温泉がみえてくる


▲久松温泉到着


下足箱にサンダルを預けて中に入ると、最初に目に飛び込んでくるのが奥行きのあるロビー。それと、なんの匂いか分からなかったが、いい匂いがする。右手側にフロント。
座るのは、70代ぐらいの女性。貸しタオルはありますか?と訊ねると、
「ないんですよ。保健所から指導されてまして」と謎の理由を言われる。
それだと、他の銭湯はなぜ貸しタオルをやってるのだろうか?
仕方ないので、タオルを購入。260円。


右側ののれんをくぐって脱衣場に入ると、歴史を重ねた感じの風情ある雰囲気がある。真ん中には背の低い島ロッカーに、あとは左右の壁側にロッカーが並ぶ。
先ほどののれん付近には、ベッドタイプのマッサージ機。
それと浴室入り口付近には、体重計、扇風機、大きな鏡が設置されてあった。


ヒビの入ったガラス扉を開けると、右側が主にカランの場所になっていて、横に並ぶ島カランが縦に三つほど続く。その奥がサウナ(無料)。
それと左側手前に立ちシャワーが二つ。その奥の壁にも数は少ないけどカランがある。あとは、浴槽だ。


浴槽は大まかに二つに分かれていて、手前側のところが白湯。奥側が黒湯である。
ここは熱いお湯が有名なので、少し覚悟しながら入るのだが、最初に入った白湯はたしかに熱いけれども、こんなもんかな?という程度。
肌感覚だと、45℃ほど。
この白湯には、もう一つジェットのついた丸い浴槽がついてて、それも同じぐらいの温度だった。


次に奥側にある黒湯だが、これも二つに分かれていて、左側が広いスペースで、真ん中にささやかな泡がでていた。右側の黒湯は小さく、揺らぎ一つない静かな水面をたたえている。


黒湯は先に広い方に入ると、やはりかなり熱いと感じた。だいたい47℃前後だろうか(温度計は42℃ぐらいを示していたが、それはないと思う)。
それでも、これぐらいならなんとかなるかもとしばらく熱湯を楽しんだ。


それからしばらくして、ここは熱いお湯で有名らしいけど、こんなもんかな?とも思い始めた。個人的には、まだ大森にある「日の出湯」のほうが熱かったかもしれないと思った。
そう思いながら、今度は小さいほうの黒湯に入るのだが、こちらはそうした思いを打ち砕く常識を超えた熱さだった。

足を入れた瞬間、電気が走るような感覚だったので、電気風呂か?と思ったのだが、そうではなく、お湯があまりに熱いせいだった。
横浜にある「第二峯の湯」以来の本能的にヤバいと感じる熱さ。さすがにこれは健康に良くないと思い、両足入れただけで撤退したが、足の感覚を頼りに(3秒しか入れなかったけど)推測すると、おそらく50℃前後か。
ひとり常連客ぽい人が入っていたが、よく入れたなと感心してしまった。


あとは浴室の奥にテラスがあって、その日は午前中に入ったのだが、ちょうど斜めから光が差し込んでいて、とてもいい雰囲気だった。
建物はコンクリート造りのビルなのだが、建てられた時期がたぶん古いのだろう。いまの建物にはない懐かしい雰囲気があった。


あと、残念だったのはカランのシャワーや立ちシャワーが軒並み勢いがないことだ。立ちシャワーはとくにショボショボでるだけで、体を流すにしてもあまりに不便。
それと無料のサウナもあってお湯がめちゃくちゃ熱いのに水風呂がないのはどうなのだろうか?
せっかく熱すぎるお湯があるのだから、ここは冷たすぎる水風呂も用意してほしかった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 池上駅
経路 踏切の反対側
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 ビル型
壁画・眺望 ペンキ絵の類はない
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 少し古い
シャワーの出 悪い
浴槽の種類 白湯、ジェットバス、黒湯
サウナ あり
温度 45℃、47℃、50℃?
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし(保健所の指導らしい)
備え付け なし
◆人
受付 70代の女性
客層 中高年。一人だけ若い人も


【案内】

住所
大田区池上3-31-16

電話番号
03-3751-0119

定休日
火曜日(祭日の場合は翌日が休み)

営業時間
10:00–24:00

交通機関
東急池上線 池上駅 より徒歩 3分

※太田浴場連合会ホームページ転載

ノザワランド(東京・駒沢大学駅)

2017-09-08 07:21:50 | 銭湯
東急田園都市線の駒沢大学駅を降りると、駒沢オリンピック公園の近くを通って住宅街を抜ければ、ノザワランドがある。
だいぶ古びた銭湯で、みるからに昭和の雰囲気が醸し出された銭湯だった。



▲東急田園都市線の駒沢大学駅下車



▲今回は、駒沢オリンピック公園経由ルートでめざす




▲オリンピック公園の方にひたすら進み






▲公園入り口付近で左折






▲瀟洒な家が並ぶ。それと、個性あるドッグホテルやダンス教室、ガボン大使館などもあった


▲ここで環七にでる




▲ノザワランドに到着。住所が世田谷区野沢だから、ノザワランドなのだろう


▲見るからに古い銭湯


写真でみての通り、ノザワの「ワ」が抜けてるなど、かなりガタがきている様子だ。
建物の前には灰皿があり、そこには複数のスモーカーがたむろしていた。玄関前には煙がこもり、このあたりは良くも悪くも昭和という感じである。
入り口の下足箱に靴を預けると、中に入れば、ロビーがあって、その右側にフロントがある。足下はタイルカーペット。
フロントの受付に座るのは、70代ぐらいの女性だろうか。非常に愛想が良く元気な挨拶をしてくれる。
ロビー奥には、無数の色紙。いろんな芸能人の色紙がびっしり張られてあって、自分の知ってる芸能人の写真もあった。
ただ、みんな古い時代のもので、おそらく1980年代ぐらいのものと思われる。


のれんをくぐって脱衣場にたどり着くと、やはりここでも古い感じの空間が広がる。
服を脱いで浴室に入ると、意外にもシンプルな感じがした。ロビーに芸能人の色紙が沢山あったため、テレビ取材を受けるような特別な何か仕掛けがあるのかと思いきや、そうでもない(今からみると当たり前の設備ばかりだが、当時としてはかなり斬新な銭湯だったのかもしれない)。
左手前に立ちシャワーが2つと、真ん中に島カラン。右側の壁にもカランがある。


浴槽は、左壁から奥の壁に続くL字型で、水風呂、電気風呂、赤外線+ミクロバイブラ、そこで折れ曲がって、座湯、薬湯と続く。
この日の薬湯は、おそらく、じっこう。なんの解説もなかったので、きっと毎日じっこうばかりだろう。


それと奥には露天風呂がある。
露天風呂自体は小さくて、4人入れれば御の字という感じの広さだ。
それと寝っ転がることができるウッドデッキがあった。スーパー銭湯でよく見かけるものだが、ここはやや小さめもの。残念ながら、奥はだいぶ汚く(コケみたいのが付いていた)、ちゃんと掃除されてない。
それと、固定シャワー付きのカランが三つある。露天風呂に固定シャワー付きのカランがあるのは初めて見た。


お湯の温度は、だいたい浴室内の白湯が42℃ほど。薬湯が40℃。露天風呂は正確に忘れてしまったが、42℃ほどだったと思う。


全体的に経年劣化が目立つ建物で、薬湯の床下タイルなどはかなり剥がれており、よくこのまま放置してるなという感じなのだが、不思議とお客さんの数はすごく多かった。
そのあたりの理由はよく分からないのだが、当時は先取性に富んだ斬新な銭湯で、かつ地元に根ざしていたため、銭湯といえば、ここが一番!という思いが今も常連客の間に息づいているのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 駒沢大学駅
経路 環七通りをめざす
周辺の環境 商店
●空間演出
建物外観 かなり古い銭湯
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 ふつう
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、ミクロバイブラ、座湯、薬湯
サウナ なし(かつてあったらしいが、痕跡のみ。扉を開けてみたら物置になっていた)
温度 40℃、42℃ 
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 愛想が良く元気
清潔さ やや汚い印象
貸しタオル 未確認
備え付け なし
◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 中高年や親子


【案内】

住所
〒154-0003
世田谷区野沢4−4−11

電話番号
03-3421-7171

アクセス
東急田園都市線「駒沢大学」駅下車、徒歩12分

休日
月曜
祝日は翌日休

営業時間
15:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

東京浴場(東京・西小山)

2017-09-06 07:01:05 | 銭湯
東急目黒線の西小山駅を降りると、短い商店街のアーケードを抜けて、サミットの前に東京浴場がある。
歴史ある銭湯で、昔の雰囲気を今も残す素晴らしい銭湯だった。



▲西小山駅。駅前はちょっとした広場になっていて、市民の憩いの場という感じだった


▲アーケードの中に入り


▲抜けた先にサミットがある


▲その目の前が東京浴場


▲ビル型だ


▲歩いて2分ぐらいだろうか


目の前がスーパーなので、入り口前あたりはかなり混んでいる。
ただ、銭湯の中に入ると、その喧騒とは裏腹に静かで落ち着いた空間になっていた。
下駄箱の左側に扉があり、中に入ると奥行きのあるロビーが広がっている。右側にはフロント。ロビーの真ん中には、水槽が椅子を挟んでふたつ置かれてあった。
受付は、50代ぐらいの女性。
奥の方が照明を落とされていてるので暗いのだが、その雰囲気がなんともいえず良い。
それと、置かれたアイテムがほとんど昔のままなので、まるで時間が止まった空間のようだった。


左側の男湯のれんをくぐって扉を開けると、脱衣場が広がる。
真ん中に島ロッカーと左壁にもロッカーがあり、右手には大きな鏡。鏡の前には椅子が2脚置かれている。
天井は格天井ではないが、歴史を感じさせる古い造りだ。
それと左手前側に木の椅子があるのだが、そのデザインと歴史を重ねた感じがマッチしている。


浴室に入ると、印象としては少し広めの浴室で、島カランが二つある。左右の壁にもカラン。
立ちシャワーも左右あって、左側はふたつ。ハンドシャワーもある。


奥に浴槽があり、主に3つに分かれている。右が深浴槽で、ジェットバスが2基。真ん中が、浅浴槽。「あつめ」と書かれてある。そして左が「ぬるめ」の浴槽。 
「あつめ」が45℃前後で、「ぬるめ」が42℃前後だろうか。


驚いたのは、その「ぬるめ」と「あつめ」のお湯が下で通じていることである。なのに温度が違う。
通常なら、下で通じているので温度が同じはずなのに、どうやって温度調節してるのだろうか?
ちなみに、「ぬるめ」の方には、謎のステンレス製みたいな置物があって、それが関係してるのかもしれない。
しかし、焚いたお湯をわざわざ下げるのもおかしな話だし…。


壁画は富士山で、このへんも古典的なスタイルを踏襲してる。
屋根はビル銭のためか、やや低め。
お客さんは、高齢者しか見あたらなかった。


古さを売りにする銭湯でも、ただ時間に任せて放置してきただけの銭湯もあるが、ここは古さをしっかり守ってるという感じがして、とても好感のもてる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西小山駅
経路 アーケードを抜けた先
周辺の環境 サミット
●空間演出
建物外観 古いビル
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 水槽
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント前
脱衣所 古い造りだが、清潔感がある。それとテレビがあるのだが、昔のブラウン管のためについておらず、その静寂さもよかった
シャワーの出 やや勢いがある
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 42℃、45℃(肌感覚による)
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり
備え付け なし
◆人
受付 50代の女性
客層 中高年ばかり


【案内】

住所
品川区小山6-7-2

TEL
03-3781-1018

営業時間
午後4時から11時30分

定休日
毎週月曜日。祝日のときは翌日

最寄駅
目黒線「西小山駅」徒歩1分

※品川浴場組合ホームページ転載



八幡浴場(東京・大岡山)

2017-09-04 07:22:02 | 銭湯
東急大井町線の大岡山駅を降りると、住宅街の中に入って行けば、八幡浴場がある。
地元客向けの銭湯という感じでコンパクトな作りではあったが、とても清潔感あふれる銭湯だった。



▲大岡山駅下車。駅自体はそんなに大きくないが、この駅舎につながる形で東急病院がある


▲マクドナルドがある方面へ歩く


▲わき道に奇妙な建物


▲ひたすら進む





▲大きな通りに出たところを左折して


▲右奥に煙突がみえてくる


▲煙突はみえるけど、どこから入っていいか分からず


▲少し戻って右折したところに八幡浴場を発見。到着


中に入ると、小さな下足箱のところで靴を預け、フロントのところへ。
ここの特徴は、少し寂しい感じがするほど無駄がなく、清潔であることだ。
受付に座るのは、50代後半か60代ぐらいの女性。自分が入店したときは、新聞を読んでいた。
「貸しタオルありますか?」と聞くと、「石鹸やシャンプーは?」と逆に聞かれて、答える間もなく「じゃあ、はいコレ」と手ぶらセットを目の前に置かれた。
なかなか押しの強い印象だが、悪い人という感じではなかった。


左の男湯側に入ると、庭にはテラスがあり、灰皿も置いてある。
脱衣場自体はそんなに広くないが、フロント前同様に無駄がないので、清潔で開放感がある。
浴室入り口左側に洗濯機が二つ。あとは、隣がトイレの入り口。
右側に体重計と洗面台。真ん中あたりに座れるテーブル。


浴室に入ると、古典的な配置だが、若干ほかと違うと言えば、壁画だろう。一般的には富士山だが、ここは南国の海とヤシの木。店主がサーファーだからだそうだ(入り口の掲示物にインタビュー記事があった)。
こういう個人の趣味を前面に押し出してくるところが、いかにも個人経営らしい。


浴槽はL字型なのだが、左の方だけ飛び出しているので、そこそこ広い。
左からバイブラになってて、次の曲がり角にジェットバス2基と、ボディジェット。ここまでが軟水。
そして仕切り壁があって、薬湯で、この日はブルーベリー。甘い香りがする。あと薬湯だけでなく、ジェットバスがここでも2基。
それと、ボタンを押して稼働させるタイプなのだが、同時に二つが動いてしまうので、片方に座ってる人もつき合ってもらう必要がある。あと、薬湯の方は淡水と書かれてあった。
軟水は分かるが、銭湯で淡水とは一体どういう意味なのだろうか(単に軟水と区別するためか)?


温度は、軟水(白湯)の方が、40℃。淡水(薬湯)が、42℃。けっこう抑え気味の温度だ。


室内は新しい設備でとてもきれいなのだが、天井は高く、歴史ある銭湯であることが分かる。
再び入り口の掲示物に戻ると、熱くもなくぬるくもない温度を目指してと書いてあった。
しかし銭湯だと40℃は十分ぬるいような(個人の好みにもよるけど)…。


お湯から上がって、しばらく脱衣場で涼んでいると、ずっと受付の女性と客との会話が続いていた。
いかにも地元に根ざした場所という感じで、好感の持てる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大岡山駅
経路 マクドナルドを経由して住宅街の方へ
周辺の環境 住宅街
●空間演出 
建物外観 こじんまりとした銭湯
壁画・眺望 ヤシの木と海と太陽
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼ねる
脱衣所 広くはないがきれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、ジェットバス、ボディジェット、薬湯
サウナ なし
温度 40℃、42℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル なし
備え付け なし
◆人
受付 50代ぐらいの女性
客層 中高年


【案内】

住所
大田区南千束3-1-13

電話番号
03-3729-4379

定休日
金曜日(祭日および第5金曜日は営業)

営業時間
16:00–25:00

交通機関
東急線 大岡山駅 より徒歩 5分

※品川浴場組合ホームページ転載