銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

中之湯(横浜・日ノ出町)

2021-12-21 06:17:00 | 銭湯
#中之湯







京急本線
#日ノ出町駅


▲日の出町駅。今回は写真が多いので割愛


▲京急では、横浜駅の隣の隣


▲現在地が左で、右の公園を横切る


▲改札口


▲改札口を出たら右に進む






▲駅の建物を抜けると、右にローソンがみえる


▲美容室まできたら


▲ここを右に進む


▲階段をのぼり




▲左斜めに進む


▲すると…


▲こんな急坂が待ちかまえる




▲その名のとおり急坂。まんまだ


▲ほうほうのていであがり


▲振り返る


▲真っ直ぐ進むと突き当たり


▲左に進む




▲しばらく歩くと




▲公園の入り口の階段がみえる


▲のぼる


▲奥にみえるのは展望台


ここでちょっと展望台からの風景




▲左にランドマークがみえる


▲そして右が公園



▲左に曲がり




▲公園の中に入る階段


▲この階段をあがる


▲公園の中に入ったところ。子どもたちが遊んでいて賑やかだった


▲左斜めにみえる石の通路を歩く




▲その先に下る階段


▲この階段を降りる








▲降りたところ。右にランドマークタワーが見えるが、こっちじゃなくて


▲真ん中の道を進む


▲ここは前総理である菅さんの選挙区なので、菅さんのポスターをよく見かける


▲ひたすらまっすぐ










▲道なりにすすむ






▲分かれ道は右




▲ここで止まると右折する


▲あとは下るだけだ






▲ひだりに煙突がみえてくる






▲左が銭湯の裏側


▲立派な煙突だ


▲右側に入り口がある




▲左をむけば入り口


▲到着


中に入ると、左が女湯で、右が男湯。
靴を下足箱に預けて扉を開けると、左に番台がある。
座るのは、60代ぐらいの女性。おしとやかな感じで、女湯側にむいてお客さんと談笑していた。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」と訊ねると、下から出してくれた。1000円を出してお釣りは510円だったので、貸しタオルは無料だったようだ。ちなみに文句はいえないのだが、少しだけ生乾きの臭いがした。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


脱衣場は少し広めなのと、無駄を排してなにもない空間が広めに確保されてある。そのため、なおさら広く感じる。
手前にはせり出した小さな空間があり、ちょっと変わった作り。脱衣場と休憩所を区分するためだろう。
ちょうど尿意を催したのでトイレの扉をあけると和式であるが、一段あがったところにあり、且つかなり高さがある。これは高齢者だと使いにくいのではないだろうかと思った。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


ロッカーは奥の隅っこに少しだけある。おそらく地元の人むけを想定した作りで、当初はほとんどの人がカゴを使っていたのだろう。いまだと全員がロッカーを使っていた。
間仕切り側には大きな鏡があり、これは古いの銭湯のお決まりだ。


浴室の扉をあけて中に入ると、脱衣場同様に浴室も広く、真ん中に島カランが2つ並ぶ。左右の壁にもカランがあり、右手前には立ちシャワーがひとつ。
半分がパーティションで覆われ、使ってみるとしっかりと勢いがある。
カランのシャワーもしっかり出てくるので、快適だ。


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。
左が薬湯で、右が白湯。
その白湯(主浴槽)も2つに分かれており、右が浅浴槽でなにもなし。左が深浴槽で、座湯が2つ並ぶ。
壁には「タイルが一部割れてないので気をつけてください」と張り紙がはってあったが、ほんとうに一部分のみ。とくに気をつけるほどの状態ではなかった。
温度は41℃ぐらいと、この手の古い銭湯にしてはかなり常識範囲だった。なので、はじめから気持ちよく入ることができた。


左の薬湯は深浴槽で、足を入れてみると少し熱め。ただし、こちらも43℃ぐらいと、むしろちょうどいいぐらい。
少し窓があいていたので冷たい空気が入ってきて、終始気持ち良かった。


壁絵は富士山のペンキ絵で、すごく綺麗。おそらく最近塗り直したのだろう。
かつて壁に組み込まれた金魚の水槽があったが、もう中の水槽は撤去され、いまは曇りガラスがはめ込まれている。浴槽の側面は小さなタイル絵で波間が描かれている。こうしたさりげない演出も秀逸だった。
夕方頃になるとすぐには照明をつけず、その自然な暗さがとても心にしみた。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ引用


客層は高齢者のみで、地元の人ばかりだろう。
女湯からは賑やかな話声も聞こえてくるが、男湯はとにかく静か。夕方の寂しい雰囲気とあいまって、とても心が穏やかになる空間だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 日の出町
経路 住宅街へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い

★設備
休憩所 脱衣場
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 座湯、薬湯
サウナ なし
温度 41~43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 おっとり
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代の女性
客層 高齢者

【案内】

住所
〒220-0053 
横浜市西区藤棚町2-197-37

電話
045-241-2959

営業時間
15:00〜22:00

定休日
木曜日


※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合銭湯ホームページ転載

寺島浴場(東京・東向島)

2021-12-18 06:10:00 | 銭湯
#寺島浴場







東武伊勢崎線
#東向島駅

▲東向島駅。人生ではじめて降りた駅だ


▲東京スカイツリー駅から二駅目。さらに二つ先にある堀切駅は、かつて三年B組金八先生の舞台になった駅である






▲出口を降りて






▲改札口


▲改札口を抜けたところ


▲その目の前に地図がある。左が現在地で、目的地は右下方面にむかう


▲だいたいここらへん。幹線道路沿いだ


▲改札口を出たら右にすすみ、マクドナルドのところを横切る


▲そのまま歩いて




▲奥にファミリーマートと右側に青果店がみえてきたら右折する


▲右にまがったところ


▲そのまままっすぐ進んでもいいし左に曲がってもいい。どのみち大通りにでる


▲とりあえず今回はGoogleマップに従い左に進んだ


▲大通りがみえてくる


▲すぐ目の前の横断歩道を渡る




▲すると寺島浴場の看板がみえる。ここまで歩いて3分程度。かなり駅近な場所といえるだろう


▲さらに奥に進んだ左のマンションに寺島浴場の入り口がある。奥まっているのでちょっと分かりづらいかもしれない


▲自販機にある寺島浴場の文字が目印


▲奥に進んだところ


▲オリジナルグッズまで販売している。なかなかやり手のところのようだ


中に入ると、左側に下駄箱があり、その奥がロビーになっていた。ロビーといってもほんの小さな空間で、真ん中にテーブルが鎮座し、その左に椅子があるぐらいだ。
フロントは右側にあって、あぐらをかいて座るのは50代半ばぐらいの男性。声が低く精悍な顔つき。言葉こそ丁寧だがどことなく厳しい人特有の雰囲気を漂わせていた。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「小さいのと大きいのどちらでしょうか?」と聞かれたので小さい方(フェイスタオル)をお願いした。
「シャンプーとかなければ貸し出していますので」とフロントの横に備え付けが置いてあるのを教えてくれた。無い人はかりることができるようだ。
左側が女湯で、右が男湯だった。
ちなみにロビーで見かけたお客さんは若い女の人がやたらと多くてビックリ。
 

のれんをくぐると入ってすぐに目に飛び込んできたのが、浴室入り口の横に設置された椅子に座る入浴客たち。全身にイレズミを入れた人たちが一斉に自分のことを見るので、ギョッとした。
ここはサウナで有名な銭湯らしく、サウナ→水風呂→脱衣場でととのえ中の方たちだったのだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯。写真には椅子が写ってないが、扉の横に椅子が並んでいた。外気を取り込んでいたので、体を冷やすのにちょうどいい


脱衣場は真ん中に座るテーブルがあり、右壁と前面のところにロッカーが並ぶ。
右奥にはトイレがあるが、「電気を付けっぱなしにする人がいますが、必ず消してください」と注意書きがあった。
そのトイレの中に入ると、今度は壁にも張り紙があり、「東に振らない、西に向かない、南も駄目、北なくしないで下さい」(※北なくしない=汚くしない)と書いてある。
奇妙な書き出しからユーモアのオチをつけた内容で、ついて読んでしまう面白い文章だった。もちろん出た後はきちんと電気を消した。
洗面台は入り口の左側にあるが、こちらは先ほども書いたように休憩用の椅子がギッシリ並んでいるので、ギリギリのスペースを通らないとたどり着けない。足の長い人が座ってたら、通せんぼうされてしまうだろう。
室内では懐かしい曲が流れており、入ったときは2000年中頃に流行した「千の風になって」が流れていた。


浴室の扉を開けて中に入ると、マンション銭湯にしては少し広めのところかなという感じ。全体的に青を基調とした空間になっている。
右壁のカランと島カランの間が広く、左の壁にもカランが並ぶ。その左壁のところがサウナになっていた。
ここのサウナはなんとセルフロウリュができるところらしく、自分で水を石に垂らして温度をあげることができる。ただ、周囲の同意を得ないと揉める原因になるだろう。過去にスーパー銭湯で勝手にセルフロウリュをした人がいて、みんなが逃げ出すなんてこともあった。
サウナの追加料金は300円で、東京の銭湯としてはまずまずの値段。受付ではサウナを利用するかどうか聞かれたので、大半の人がサウナを利用してると思われる(ほか銭湯ではサウナを利用するかどうかわざわざ聞いてこない)。
面白いと思ったのは、みんなサウナハットをかぶってることだ。
サウナハットは、髪の毛の乾燥防止とのぼせてしまうことを防ぐアイテムである。スーパー銭湯を含め、ここまで徹底してるところははじめてだった。


浴槽は奥にあって、いくつかに分かれている。
右端から見ていくと、最初はバイブラ仕様で3~4人ぐらいは入れそうなスペースになっている。
お湯は茶褐色をしており、なにか溶かしている様子だったが、とくに説明はなかったのでなんのお湯なのか分からなかった。
温度はこれまた熱くて45~46℃ぐらい。足を入れた瞬間から刺激が強く、湯船の中に入ると背中も痛みが走った。足先もジンジンするぐらいだったので、もう少し熱かったかもしれない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


隣の左にある浴槽も同じ色をたたえた湯船で、これは座湯だった。温度も右隣と変わらない熱さ。なのでとてもじゃないが長湯できない。
そして間に通路があって、通路の先にあるのが水風呂。この水風呂は14℃ぐらいだろうか。
水風呂のスペースは詰めれば4人ぐらいが入れそうだが、大抵は一人が手足をのばして堪能していた。


出典:東京銭湯ホームページ引用

 
最後の左端が一人用の湯船になっており、湯船は真っ黒。黒湯なのか、それともべつの何か成分を溶かしているのか分からなかった。
ここも温度は高めで45℃近くはあったと思う。こんな感じで熱いか冷たいかといった感じだが、実はまだ湯船があって、露天風呂がある。
室内にあるので半露天と呼ぶべきものだが、先ほどの湯船と水風呂の間にある通路の扉を開けると森林浴の露天になっていた。
入った瞬間から独特の匂い(ハッカというかシナモンというか、そんな感じの連想を抱かせる匂い)が充満しており、正直言うと苦手な匂いだったので、居心地は悪かった。匂いは、壁に設置されたノズルのような金属部分から噴出されているようだ。
露天の湯船はかなり広く、5~6人は入れるかというスペース。右奥は電気風呂になっていて、左には岩盤泉と命名されている。一人用の座る場所で、岩盤のタイルが座るところと背中に設置してある。
温度は39℃ぐらいとマイルド。ここなら誰でも入れるだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲自分が訪れたときは、このように木材が並んでいることはなかった


こんな感じで、今まで見てきた中でかなり特殊な銭湯だった。全体的に刺激強めで、ガッツリ浸かりたい人たちにとっては最高な場所だろう。軟弱な自分としてはちょっとキツかった。
とはいえ、ここはサウナのすべてが揃ったところ。サウナをこよなく愛する人たちにとっては天国のような場所に違いない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東向島
経路 東へ
周辺の環境 マンション、消防署

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 なし
照明 普通

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 椅子が沢山並んでいる
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、水風呂、黒湯、露天風呂
サウナ あり
温度 39~46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け あり(フロントにて)

◆人
受付 50代の男性
客層 高齢者や中年、若者と幅広い


【案内】

住所
〒131-0032
墨田区東向島6−34−18

電話番号
03-3611-6755

アクセス
東武伊勢崎線「東向島」駅下車、徒歩3分

休日
月曜

営業時間
15:00−24:30
サウナは15:00−22:00

※東京銭湯ホームページ転載

宴の終わり―オリンピック最終日

2021-12-14 06:24:00 | オリンピック







この日はオリンピック最終日。
賛否両論の渦巻く国民を二分する大会ではありましたが、蓋を開けてみれば盛り上がりを見せ活況のまま終演を迎えることができました



最終回は、オリンピックスタジアムを外苑前駅から向かいます。いつも以上に警察官がいるなという感じで、実際に周辺の警察官の数は尋常じゃなかったです







人が滞留しており



手前側で閉鎖されていました。とにかく最後は絶対に何事もなく終わらせるのだという強い意志を感じました







酒屋さんの前では通行止めの案内をしていました



ほかはどうなのか青山一丁目方面へと歩いてみます



こちらもかなり手前から封鎖されていました。封鎖していてもなぜか信号を守らせる警察官



青山一丁目方面の写真



警察車両が道を塞いでいます





これが凄い。とにかくずっと奥まで続いています。関係者の休憩所も兼ねたものと思われますが、それにしてもこれだけ警察車両が並ぶのは壮観です



続きます



どんどん続きます



ひたすら続いて、最後ははとバスまで。警備員等待機場所の文字が見えます



なんと気がつけば青山一丁目駅まで到着。一駅分の長さを警察車両が並んでるのにはビックリ!



なにやらカメラを構えた人たちが集結していました。この時はなにを撮ろうとしているのか分かりませんでした



交通規制をしているので、警察関係の車両や時折迷い込んだのかよく分からないのですがタクシーを見かけました



交通規制をしている場所は、めちゃくちゃ静かです。車が通らないだけでこんなに静かになるものなんだと思いました



今は赤坂方面へと歩いてます




 
カナダ大使館





歩道橋がみえてきました



歩道橋の上から眺めます



こちらは青山一丁目方面。こんな景色は二度と見られないかもしれません。緊急事態宣言の最初の頃を思い出します



再び赤坂方面を眺めます



左に見えるのは赤坂御用地



赤坂御用地のいくつかある門のひとつ。ここは警備が軽かったです



豊川稲荷を横切り







赤坂駅に到着。ここからが交通規制の起点となっていました



近くの歩道橋から眺めます



素晴らしい景色です



ちなみに赤坂警察署が近くにありますが



すぐ隣に止まってるのは、大阪府警のパトカー。こうした光景もオリンピックならではですね





再び青山一丁目に戻ってきました



信濃町駅まで歩いてみると









こちらも車両がまったく通っておらず









警察官の数がとにかく凄い。すれ違うのは警察官ばかり。一般人より遥かに警察官の方が多く、警察官の集会場に紛れ込んだ気分です









信濃町駅に到着



ここもバリケードで立ち入り禁止でした



とにかく警察官ばかり



青山一丁目に戻ると



物凄い数のバスがかっ飛ばしていました。もうすぐ始まる閉会式にあわせて世界各国のトップアスリートたちを運んでいる最中でした。これだけ世界有数のアスリートたちが集結しているのだから警備が厳しいのも納得です





カメラマンも構えています



みんな、この瞬間を捉えるためだったんですね











再びオリンピックスタジアム前に戻ってみると





やっぱり騒々しい状況でした



感謝を伝える垂れ幕を掲げる家族もいれば





車両が通るのに撮影に夢中で場所を空けない某テレビ局のカメラマンクルーたち





そして警察官の群衆と反対派のもみ合い。ソーシャルディスタンスという概念はここではありません





開会式からお決まりのセレモニーです







警察官と仲良く話をしていたコスプレの人。観客が入ったら、こうした人たちが数多く見られたことでしょう



キム・ジョンウン氏のそっくりさんのハワードXさん。路肩で寂しそうに佇んで誰かと話をしていました。
国際的なイベントでは必ず顔を出して注目されていますが、最近は北朝鮮の動向も話題が少ないとあってか、あまり目立った活躍はできなかったようです



最後も喧噪と対立、静寂ととともに幕を閉じました




湯処じんのび(東京・西新井大師西)

2021-12-11 06:54:00 | 銭湯
#湯処じんのび






日暮里舎人ライナー
#西新井大師西駅

▲西新井大師西駅






▲日暮里舎人ライナーでは舎人(とねり)寄りに位置する


▲階段を降りて






▲改札口


▲地図をみると、左が現在地で、右に進む




▲西中第一公園の右にじんのびがある


▲右の東口に降りる






▲降りたところ


▲右にぐるっと回る


▲あとはほぼ一直線


▲公園を横切り




▲横断歩道も渡る


▲西新井大師の案内がみえるが、


▲今回は無視して真っ直ぐ進む








▲ここらへんで水野記念病院がみえてくる




▲右にみえるのは介護老人ホーム(水野記念病院系列)


▲その介護施設の終わりに左へと曲がる道があるが


▲ここを曲がる(左折する)




▲奥に西中第一公園がみえてくる


▲その右手に見えるのが派手な建物


▲こちらがじんのびである






▲開店前にすごい並んでいた




入り口は二階まで登る必要がある。
この日はりんご湯ということで、一階ではりんごを販売してる人たちがいた。
ふつうの銭湯でここまでするところはないだろう。
販売員の人は「こんにちは」と挨拶をしてくれるが、特にりんごを勧めてくるわけでもなく、りんごを齧りながら談笑していた。


▲じんのびでは、こうしたテプラが随所に貼られてある。クセのある文章で、別名は“テプラ銭湯”と呼ばれてるようだ

▲山ノ内リンゴ湯が今回の目玉。山ノ内とは長野県にあるリンゴの産地だ


▲入れ墨の人は入れないらしい。他の入浴客が怖がるからだとか。ここまで直球で言及するのも珍しい


二階にあがると玄関の間口で、左側に下足箱がある。右側をみると猫の絵が貼られてあり、猫のトイレもあった。
どうやらここには看板猫がいるようなのだが、自分のときは見かけなかった。


下足箱のところでは、すでにロビーから「いらっしゃいませ!」と張りのある声が聞こえてくる。
その言葉に続いて「いらっしゃい!」と女性の声。年配の女性だろうか。さらにべつの女性の「いらっしゃいませ!」と声を響かせる。
おそらく、お母さん、お父さん、そして娘さんの3人だろう。常時「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」を連呼していた。
中に入ると、ロビーが奥にあって、その手前側に高齢の男性(たぶん店主)が座っていた。入り口には券売機が2台あり、メニューが多いので若干戸惑う。
真ん中の右側にフロント。座るのは40代ぐらいかなという感じの女性。チケットを出してタオル(100円)を受け取る。
ここは男女入れ替えがあるらしいのだが、この日の男湯は右側だった。
  

出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場は真四角の形をしており、やや狭めでロッカーが周りを取り囲む。ロッカーはコインリターン式だったので、事前に100円玉が必要。真ん中にはふたつの長いすがあった。
壁にはいつくものテプラによる注意書きや独自の主張(思想)もみられ、そこにポスターが混じってにぎやかだ。
ここは緩衝スペースのように脱衣場の間に小さな空間があり、その右側に洗面台があった。左には個別に仕切られた棚がある。こうしたものは通常の銭湯にないので、よく考えられている。
 

扉を開けて中に入ると、すぐ右手にサウナと立ちシャワーがあった。
サウナはもちろん追加料金が必要で、中を覗くとかなり広いと感じる。
サウナの隣には水風呂。けっこう冷たくて、水温は何度か分からなかったが、かなり上級者向けという感じだった。
壁にはペンギンの絵が描かれ、やはり注意書きがびっしり貼ってある。
詰めれば4、5人は入れるぐらいのスペースだった。


浴室全体は横長になっており、横に向いて眺めると、真ん中に島カラン。右側にもカランが並び、左側は浴槽が並ぶが、手前に一部カランがあった。
浴槽は最初が歩行湯で、順路もきちんと案内されてある。長さはそんなになくて、ちょっとぐるっと回る程度だ。
足下は足つぼになってるから、歩いていると結構痛い。温度は40度前後ぐらいとぬるめだった。
その足湯の隣が今回の目玉というべきりんご湯である。本物のりんごが二十個ぐらいプカプカ浮いていたので、ビジュアル的には映える。ただ、そのまま浮かせているだけなので、成分はほとんど出てないだろう。これだと白湯とほとんど変わらないじゃないか。
解説には、長野県産と書かれてあり、りんごといえば青森のイメージだったが、調べてみると信州でも盛んなようだ。
親子連れの小さな子どもは、りんごをみて喜んではしゃいでいた。電気風呂もあったが、この日は止めていた。


さらに奥にあるのが、二股温泉のカルシウム温泉。北海道の長万部から原石と湯の華をわざわざ運んでいるらしく、かなり本格的だ。湯船は、うっすらと白濁になっている。
真ん中はバイブラで、奥がジェット。
面白いのは、端っこにテーブルらしきものがあったことだ。
何だろうこれは?と思っていると、タオルを置く人がいた。タオルは湯船の中に入れていけないので、そのタオル置き場だとすればナルホドである。
温度は42~43の間で、適温だった。


もう一つ、浴室の右奥には小さな湯船があって、こちらはメルヘン風呂と命名されてあった。
どうやら子ども用の湯船らしく、かなり浅い。端っこには子ども向けのおもちゃが用意されてあった。
温度はたぶん38℃ぐらいと、どんなに小さな子どもでも入れるだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用

最後は奥にある露天風呂がある。
扉を開けて中(そと?)に入ると、ほぼ室内なので半露天であるが、小さな浴槽が右側にあった。
2人ぐらいしか入れないスペースで、左側は外気浴用の椅子が並ぶ。
浅めの浴槽で、温度は43℃ほどか。この寒い時期としてはちょうどよかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じでビル銭湯ゆえに決して広い空間ではなかったものの多くの湯船を用意しており、質も高く、誰が楽しめる空間になっていた。
全体を通してかなり注意書きが目立ち、ややしつこいぐらいだけれども、設計はよく考えられており、地元の人たちから人気なのも納得の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西新井大師西
経路 西新井大師にむかう
周辺の環境 公園

●空間演出
建物外観 ビビッド色のビル
壁画・眺望 テプラ
統一感 あり
置物 とくになし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつつ
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 歩行湯、リンゴ湯、カルシウム湯、メルヘン風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 38~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 挨拶がしっかりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(購入100円)
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒123-0841
足立区西新井6−43−4

電話番号
03-3890-8417

アクセス
東武大師線「大師前」駅下車、徒歩8分
日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅下車、徒歩8分

休日
月曜

営業時間
14:00−24:00
日曜は12時から営業

※東京銭湯ホームページ転載

Olympic Agoraーオリンピック精神を体験する

2021-12-09 06:49:00 | オリンピック






オリンピック期間中に、日本橋にあるコレド室町でオリンピックアゴラが開催されました。
オリンピックアゴラとは、オリンピック精神を伝える文化プログラムです。
オリンピック文化遺産財団が主催し、三井不動産が運営しました。
展示物は非常に貴重な品々ばかりで、これほど凄い展示物を日本で一堂に会するのはオリンピックが自国開催した時だけではないかと思われます。










今回の目玉は、オリンピック・スピリット展。コレド室町テラスで行われました。



案内板があります。各地に展示物がちりばめられているので周囲を散策して楽しむことができます。



さっそくコレド室町テラスのオープンスペースには、こうしたデジタルアーカイヴスの設備が設置されてありました。





こちらは彫刻です。記念撮影してる方々が沢山いました。



地下にもこうした催しがなされています。



予約した時間になると、地下一階にあるところに向かいます。予想よりも大勢の人が集まり熱気がありました。
最初にスマートフォンで予約したQRコードのチケット(無料)を示すと、読み取り機で確認してもらい通されます。
アルコール消毒、検温はおなじみのルーチンです。
赤いシールを渡されて、左胸に貼るように伝えられます。



これはエレベーター待ちの壁に張ってあったポスター。こうしてみると群衆の数が圧倒的で、本来のオリンピックの景色はこうだったんだなと思いを馳せました。



エレベーターに乗り込み入り口に入ると見えるのがこの解説。



バッハ会長の挨拶もあります。



最初はオリンピック精神を伝える文言が並びます。





ゾーン02では、過去の大会のポスターがどんなものであったのか、今大会まで紹介されてありました。



その時代や国の感性をかんじることができます。









個人的には日本大会とメキシコ、



それとアメリカの広告はいいなと思いました。洗練さとユニークさ、それに当時の未来志向が感じられます。



こちらが今大会のポスターです



ゾーン03は、聖火リレーのトーチが並べられています。









こちらは札幌大会のもの。



今回のトーチです。



ゾーン03は、開会式で使われた衣装が飾られてあります。







メイド服のようですが、メイド服ではありません。



北京大会の衣装。絢爛さと中国文化を強く打ち出しています。



ゾーン04は、各大会のメダルです。





注意書きには、メダルのみの撮影はOKですが、人との撮影は禁止されています。



今大会のメダル。現代らしいデザインです。



最初の大会のメダル。



四角の時もあったんですね。



そして丸が定番になります。



と思ったら、札幌大会もこのように趣向の凝らした形状になっています。







銅メダルと銀メダルはデザインが一緒で、金メダルだけ特別仕様なのはすべて共通していました。



まわりの壁には、特筆すべき選手の足跡が紹介されています。



4大会連続でメダルを獲得したのは、世界で4人しかいません。そのうち3人がアメリカ人で男性。
伊藤馨は唯一の女性で日本人です。いかに希有な存在か分かります





こちらは日本人で初めて金メダルを獲得した人。アジア人初でもあります





当時のメモ書きが残ってます





ゾーン05は、過去の映像をスマートフォンやタブレットを並べて流していました









最後はシアター。過去の映像をダイジェストで流してオリンピックの精神を体験できるものです





帰りはほかの展示物が紹介されていました



福徳の森にあるアート。針金のような細い線を使ってデジタル表現をしており、一方で遠目ではラフスケッチのように見えて面白い試みの作品です