#スパワールド世界の大温泉
大阪メトロ御堂筋線
#動物園前駅
▲最寄り駅は動物園前駅。もしくはJRの新今宮駅。今回は動物園前駅から歩く
▲改札口をぬけて
▲地図をみると5番出口の目の前だ
▲5番をめざす
▲階段をのぼって
▲外にでたところ。なんとパチンコ屋さんの入り口と繋がっていた
▲ここを右にまがり
▲振り返ったところ。マルハンがでかい
▲左に歩くとドンキーホーテがみえるが、これもマルハンの建物の一部
▲ドンキに沿って歩くと
▲そのドンキ(マルハン)の裏手側にスパワールドがある
奥に進めばジャンジャン横丁
▲ジャンジャン横丁は、新世界(通天閣があるところ)を代表する食べ物屋さんが軒を連ねる場所だ
▲ジャンジャン横丁の入り口
▲ホテルにプールに宴会場。なんでもありだ
▲到着
入り口に入ると目の前に男性スタッフが立っているが、とりあえず最初は右側にすすんで券売機でチケットを購入する。
これだけ大きな建物だから館内のサービスは多彩であるが、チケットはワンデーパスのみ。
中学生以上の大人は2500円で、さらに入湯税150円が追加で取られる(精算のときに後払いする)。
チケットを購入したら入り口の左側に進み、検温が済むと受付に誘導される。
受付は若い男性が対応しており、利用ははじめてかどうか聞いてくるので、「初めてです」とこたえると、詳しく説明してくれる。ICチップの埋め込まれたバンドを渡されて、これで館内すべてのサービス料金を精算するという。帰る際は精算したらQRコードの紙がでてくるので、それを使って退出する。
受付を抜ければ目の前には数多くの下足箱がズラリと並んでいるが、そのほとんどが埋まっているからびっくり仰天。かなり人気のところのようだ。
▲下段あたりは穴場だった
ここはアジアとヨーロッパとテーマが分かれており、月ごとによって男女が入れ替えられている。自分が訪れたのは8月で、この時は男湯がヨーロッパ、女湯がアジアだった。
アジアは3階でヨーロッパが4階。
エレベーターを使って4階にむかう。
▲4階に到着
▲吹き抜けから下をながめる
脱衣場の入り口に入ると、とにかくロッカーの数に圧倒される。東京の巨大な公共浴場施設でもここまで多いところはないだろう。自分史上最大規模の脱衣場だった。
タオルは入り口の目の前にあり、そこで手に取ってもいいし、あとは浴室の出口のところにも置いてあるので、その時に使ってもいい。
浴室の入り口に進むと、かけ湯の代わりに横の壁からシャワーが発射されていた。驚きの仕掛けが満載だ。
そこを抜けると、“掴み”ともいえるのが最初に出迎えてくれるローマ湯。
ヨーロッパの公衆浴場といえばローマだからだろうが、巨大なギリシャ彫刻が中央そそり立ち、客を睥睨(へいげい)している。その足下には円形の薬湯がひろがっていた。
温度は低めなので誰でも入れるだろう。
そのローマ湯の後ろにあるのは黄金の水風呂で、こちらもスペースを潤沢に使った空間になっており、おごそかな装い。まるで古代の王族が使う浴槽にうっかり迷い込んでしまったかのようだ。
そこから道は枝分かれしていて、各国の湯船を堪能することができる。
とにかく設備が多くて敷地が広くて通路が無数に伸びているので最初は迷子になってしまった。
ローマ湯の次にむかったのはスペインの露天風呂。入り口のところはスペインの酒場をイメージした休憩所になっていて、円形のテーブルの下には足湯が用意されていた。壁にはテレビが埋め込まれ、この時は甲子園の試合を中継していた。スペインの旅情を台無しにするあべこべな放送である。
その奥に進むと、ものすごく広い露天風呂が広がり、特に目をひいたのが滝のように流れる打たせ湯だった。
見るからに当たったら痛そうであるが、実際に入ってみると当たりが柔らかくて気持ちいい。これはかなり斬新な体験だった。
右側にも露天風呂が伸びており、お湯は全体的に少し熱め。といっても43℃ほどだろうか。
浅浴槽なので寝湯や腰掛け湯などいろんな設備があるから、自由にのんびりと時間を過ごすことができる。
このスペインの露天風呂に隣接しているのがフィンランドの湯。
フィンランドといえばもちろんサウナである。こちらもすごい。
低温と高温のサウナがそろっているのは一般のスーパー銭湯でも見かけるが、汗を流すためだけのカランや、水風呂は深くて広く、サウナ体験を補完する機能が盛り沢山だ。
サウナは高温のところがかなりの人気で、若い人たちの話し声がずっと反響していた。
サウナの前には壺湯がならび、こちらは37℃ぐらいの低温のお湯。まわりを木々が取り囲んでいるので、とにかく演出が凝っている。
その次に訪れたのがイタリア。イタリアといえばローマでもあるが、それは最初にあったのでここは青の洞窟である。
洞窟をみごとに再現した空間で、青色のLEDがお湯を照らしている。単にそれまでといえばそれまでなのだが、テーマパークのような雰囲気を醸し出していて面白い。
おなじイタリアのカテゴリー内には塩サウナがある。塩サウナはとにかく全体が塩まみれで、あまりに塩が多いので困惑するほど。足下もそうだが、中央の柱も塩がまぶされていて空気までしょっぱい気分になる。
その外にはDr.酸素なる湯船があり、かなりぬるかったので夏だととても快適。高濃度の酸素を含ませたものらしく色々解説があったが、本当にそこまで効果があるのだろうか?と眉唾もの。話半分が本当のところだろう。
ここは「国ごと」と分類されているが、そのカテゴリーに分類できない場所もあり、それがアトランティスだった。
海底をイメージしたもので、風化によって崩れた柱が回りを取り囲み、不感の湯のようなぬるいお湯を楽しむことができる。水槽のようなものもあったが、魚は確認することができなかった。
そして最後がギリシャ。こちらはギリシャ彫刻が湯船を取り囲み、悠久の時間が流れていた。
このようにとにかく演出は細部に至るまで凝りに凝っていて、常に目を楽しませてくれた。機能に関してはそんなに目新しい要素はなかったけれども、空間演出に関しては群を抜いている。
こんな感じでスーパー銭湯のテーマパークみたいなところなのでとにかく若者が多く、大半はグループで来ていて活発な声がところかしこと聞こえていた。
親子連れも目立ち、小さな子どもたちも沢山みかけた。
全体をとおして見ると、とにかく広くて、設備が豊富で、贅をつくしていて、しかも大阪らしい遊び心満載だ。
チケットの値段が高いので最初は入るのに躊躇していたが、結果的に来て良かったとおもえた。若い人たちから絶大な支持をえているのも納得である。
ここまでエンターテイメントに舵をきった公衆浴場は日本広しといえど、なかなか存在しないだろうし、満足度の高いスーパー銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 動物園前
経路 西に歩く
周辺の環境 公園、商店街
●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 色々
統一感 あり
置物 色々
照明 明るい
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれいだし、広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類
サウナ あり
温度 36~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(入浴料込み)
備え付け あり
◆人
受付 20代男性
客層 年齢層は多彩
【案内】
■入館料(通常料金)
中学生以上:1,500円/小学生以下:1,000円
■岩盤浴
平日:800円/土・日・祝及び特別日:1,000円
営業時間・営業期間
AM10:00~翌AM8:45 ※AM8:45~AM10:00の間は館内点検の為、入浴できません。
電話
06-6631-0001
住所
大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-24
交通アクセス
JR南海新今宮駅、地下鉄動物園前駅より徒歩すぐ
阪神高速松原線 天王寺出口より5分
※ニフティ温泉ホームページ転載