先日、友人と現在の経済状況をジックリ話し合ったら、見えてきたのは「株式市場、為替市場の虚構」だった。
本来、日銀は経済市場に介入するべきではない。
経済市場は「公正な価格形成」が行われてこそ健全といえる。
日銀は「これだけはしてはいけない」という市場介入を続けている。
日銀が誘導した円安により一部の輸出企業は増益に潤い株も上がっている。
しかしこれは日銀の円安介入に誘導された株高で、健全に価格形成が行われた株価ではない。
日銀が介入をやめた時点で市場は下落する。これを止めようとすると、また日銀は市場介入をしなくてはならない。
これはまさに「日本経済の蟻地獄」だ。
うがった見方をすれば「政権延命の為」に日銀が経済反則を延々繰り返している状況に見える。
先日、友人とアベノミクスについてジックリ話し込んでみて、この見解がいよいよはっきりしてきた。
虚構は「砂上の楼閣」だ。
「アベノミクス」が崩壊して日本経済が蟻地獄の餌食にならないように祈るのみだ。
萩原博子氏によると、この先、国民を待ち受けているのは「円安による負担増、消費増税、社会保障費の増大」の三重苦だという。
「賃金(実質賃金)は上がっていないのに、消費増税だけでなく、社会保障費増、円安と国民の生活は三重苦になってしまった。アベノミクスは失敗だったと早く気付き、対策を打たなければ来年以降、国民の生活はさらに苦しくなり、景気は悪化します」<萩原博子氏>
すでにこの兆候ははっきり見えてきている。
見えていないのは政治家だけだろう。
<金融緩和の蟻地獄にはまった日銀 円安・株高「宴の後」に迫る危機 >
http://diamond.jp/articles/-/61677