[不幸からよきものを生み出そうとし、又生み出しえる者は賢い人である。
与えられたる運命をもっともよく生かすということは、人間にとって大事である。]
◇生きている限り、自分にとって都合のよいことだけで
暮らしていけるわけではない。
自分が望まない数々のことを経験しながら、私たちは、
それでも生きていこうと頑張る。
そうしなければ、自分の人生が全うできないからだ。
だとすれば、不幸な事態をどう受け止めて、
その事態から、何を引き出していくかを徹底的に考えて、生きるしかない。
不幸な事態を誰も避けて通れないからだ。
◇出来るなら、不幸な事態から、自分自身の人間力や人格的な質が
高まるような教訓なり、意味を引き出していきたいものだ。
不幸な事態があってもこの先の人生が、豊かに生きられるように、
自分自身の考え方や人間に対する構えが、深く大きくなるようにしたいものだ。
そうするために、私たちは、自分の視点をいつでも見直すようにしたい。
不幸な事態も視点を変えれば、素晴らしい経験として見えるようになる。